COLUMN

036 『月刊少女野崎くん』と山崎みつえ監督(2014年9月24日)

 『月刊少女野崎くん』の最終回を視聴した後で、1話から原作マンガと照らし合わせて、どのようにこのTVシリーズが組み立てられていたのか確認した。放映中は、メイキングを気にしながら観るのがもったいなくて、後回しにしていたのだ。照らし合わせる作業も楽しかった。
 原作の「月刊少女野崎くん」は4コママンガだ。単行本は5巻まで刊行されており、アニメは4巻までの内容だ(4巻までで映像化していないエピソードもある)。エピソードの順番の入れかえや、オリジナル要素の追加はあるが、基本的には原作準拠の映像化だった。
 『月刊少女野崎くん』の魅力が、原作によるところが大であるのは間違いないが、それを活かして、あれだけ楽しい作品にしたのはアニメスタッフだ。特に演出がよかった。この場合の「演出」にはキャスティングから、音響面でのプランニング、映像のコントロールなども含まれている。広い意味での「演出」だ。今までのいろいろなTVアニメのノウハウが投入されている印象だ。全体に丁寧に作り込んでいるし、センスもいい。作り込みとセンスによって、『月刊少女野崎くん』は2014年最先端の作品となっている。
 それにしても、面白いマンガをしっかりと映像化すると、こんなにも魅力的なシリーズになるのだなあ。監督の山崎みつえさんに俄然興味が沸いてきた。彼女の監督作品がもっと観たい。ギャグ抜きのラブロマンスものはどうだろう。

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