COLUMN

037 アニメを勧めること、観ること(2014年9月25日)

 10月4日にイベント「第91回アニメスタイルイベント 酔っ払いトーク番外編『アニメファンなら観ておきたい作品50』を選ぼう」を開催する。
 告知に合わせてTwitterで「#アニメファンなら観ておきたい作品50」というハッシュタグを用意したところ、多くの人が、お勧めしたい作品や好きな作品についてツイートしてくれた。「#アニメファンなら観ておきたい作品50」で検索すると、いろいろなタイトルが並んでいて、楽しくなってしまう。以下のように、まとめてくれた方もいる。

#アニメファンなら観ておきたい作品50
http://togetter.com/li/723213
「#アニメファンなら観ておきたい作品50」その2
http://togetter.com/li/723548?page=9

 こんなに多くの人が、お勧めしたい作品や、好きな作品について語りたいと思っていたのだ。それが嬉しいし、頼もしい。
 今回のイベントを企画したのは、若いアニメファンに対して、面白い作品、よい作品について伝える機会を増やしたいと考えたからだ。今までもアニメスタイルは様々な作品を紹介してきた。だが、紹介した記事の多くは、古いものになってしまっている。新文芸坐さんと続けているオールナイトでも、なるべく過去の傑作を上映するようにしているが、地方のファンに足を運んでもらうのは簡単なことではない。
 どんなに人気のある作品も、話題になっている作品も、月日が経てばそれについての記憶が薄らいでいく。そして、新しい世代のアニメファンにその作品の魅力が伝わっていくとは限らない。アニメファンを数十年続けてきた僕はそのことを身をもって感じている。
 アニメ鑑賞は趣味であり、娯楽である。趣味で楽しむだけなら、誰かに作品を薦めてもらう必要はないかもしれない。だけど、中には「もっといろいろなアニメを観たい」「素晴らしい作品に出逢いたい」と思うファンもいるだろう。アニメスタイルで、そんな人の道標になるものをつくっていきたい。
 現在までに作られたアニメの本数は膨大だ。国内のTVアニメだけでも、50年以上の歴史がある。若いファンからすると、とんでもない数の未見作品が存在するわけだ。それらの中から、自分にあった作品を見つけ出すのは大変だろう。けれど、裏返せば、これから出逢う傑作、名作が山のようにあるということでもある。それは幸せなことだし、羨ましいとも思うのだ。

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[アニメスタイル・イベント]
2014年9月28日(日)
トークイベント「第90回アニメスタイルイベント
1300日の記録特別編 ここまで調べた『この世界の片隅に』4」
http://animestyle.jp/2014/08/26/7661/

2014年10月4日(土)
トークイベント「第91回アニメスタイルイベント 酔っ払いトーク番外編
『アニメファンなら観ておきたい作品50』を選ぼう」
http://animestyle.jp/2014/09/24/7924/

2014年10月11日(土)
オールナイト「新文芸坐×アニメスタイルセレクションVol. 60
映画館で出逢うアニメの傑作・東映長編特集『ガリバー』『ホルス』『長猫』『ど宝』」
http://www.shin-bungeiza.com/allnight.html