COLUMN

第364回 Wake Up, 板垣!(4)

 (前回の続き)男鹿なまはげーずのス○バン刑事な出で立ちは結構好きで、東北弁訛りも笑いました。自分は両親とも東北(山形)出身なのでどことなく懐かしく思えたり。ヨーヨーのカットとか風山唯(たぶん三代目のパロディ)の鼻をこする芝居とかオリジナルに似せてコンテを切ってはいたのですが、作画に反映されてたでしょうか? 真夢が帰宅してからの母親とのくだり——「アイドルの祭典」のチケットを置くまでのカット割り、かなり悩んだ箇所です。つまりドラマくさくするのは簡単なんですが、ヤマカンさん(山本寛監督)はクールにやってほしいみたいだったので、なるべく真夢の心の動揺を表現しようと、あの手この手でフレームを外し気味にトリミングしてみた上、あちこちにじわPAN(ゆっくりじわ〜っとPAN)を指示したのですが、「じわPANはなしでFIX(カメラ止め)」に修正されてました。あとこのシーンの母親は、なるべく真夢からの見た目になるようにしました。黙って部屋を出る母親も真夢の目の高さです。ファミレスの大田——『戦勇者。』に引き続き下野紘さん。ヤマカンさんだけでなく自分もお世話になった役者さんで「こーゆー体型のキャラもできるんだ!」と驚きました。「アイドル戦国時代」のイメージは楽しくコンテを切りました。

あ、時間切れです。短くてすいません。