COLUMN

第365回 Wake Up, 板垣!(5)

 (前回からの続き)Aパートのラスト、ファミレスでのワグナーらの作戦会議、いちいち立ち上がって発言するのは(シナリオにあったかどうかは憶えてませんが)好きです。ここらの正面繋ぎが意図的で「こーゆー人たちこそ礼儀正しいのではないか?」と。騒がしくした後もちゃんと謝るし。
 で、Bパート冒頭Twinkleのアンナとカリーナの登場。シャッターに落ちる影から始まり、次に後ろ姿、最後に正面! 自分がよくやす見せ方です。つまり、もったいぶってもったいぶって、やっと見せてあげる! あとコンビなので、ほとんどのカットで2人一緒にフレームに入れてます。これも常套といえば常套、双子や夫婦など「コンビ」を説明しやすくなります。もっと徹底すると、特に双子などの場合、左右それぞれに決まったポジションでフレーミングする時もあり。事務所内でのWUGたちの座り位置、ヤマカンさんからは「お任せします!」だったので、全員の会話の内容をすべて通して何回か読み、カット割りしやすく、つまり「カット割りしやすさ」優先で配置しました。あと「ずんだまん」イイですね! そういえばシナリオを読んでWUGたちの名字やサブタイトルがすべて

黒澤明監督作品が元ネタ!

であるのはヤマカンさん同様、黒澤ファンの自分はすぐ分かったので「カリーナの『早坂さんが新曲云々〜』てのも、初期黒澤映画の音楽家・早坂文雄から採ってるの?」とヤマカンさんに訊いたら「う〜ん、そうだったかな〜?」と記憶は曖昧なようでしたが
 あ、そうそう。アンナ役って花澤香菜さんだったんですね。たしか、『てーきゅう』の花澤×板垣オーディオコメンタリー収録日と『Wake Up, Girls!』のコンテ打ちが同じ日だったので、あのような内容のコメンタリーになったのです(『てーきゅう』[3]のコメンタリーを聴いた方はご理解いただけるかと)。