第７面　先輩とロシアより愛をこめて

まず何より、誤解を解く事から！

　ご覧になられた皆さんならばお気づきでしょうが、この話数から作画が分業になって自分も含めて数人クレジットされてます。念のために言っておきますが、

これは最初から予定に入ってた事で、もともと第１面（試作品）を作って試写やった時に「この作り方だと、作画は半分誰かに手伝ってもらわなきゃならんよ」と制作側には伝えてありました！

　それが証拠に第１面のＯＰクレジットから「監督・脚本・絵コンテ・キャラデ〜云々」の役職の列挙から「演出・作画（作監）」と「原画・動画」を切り出してあります。これは「どの話数からスタッフが増員されても不都合がないように」との配慮からなんです。つまりは場合によって演出や作監も別の方に振る事も考えてたという事で。これが自分、よく誤解されるんですが、監督のわがままで「全部俺がやる！」とか言ってコンテやら原画を全部抱えて離さない！　なんて今まで一度もやった事ありません。だいぶ以前にもこの連載で書いたと思いますが、俺、監督をやる前に必ず制作会社さんに「この作品でどこまで自分にチェックしてほしいですか？」と尋ねます。もちろん、こちらからもやりたい事は言いますが、それは監督の枠内でできるトコまでしか会社からは許してもらえません。そんなもんです。このコラムでの自分の文章下手も問題だとは思います。でもこれだけは間違わないように、

監督が「やりたい！」と言ったらなんでもやらせてもらえるほど、
プロの制作現場は甘くありませんから！

というわけで原画・動画が分業になったとはいえ、作監は俺のみ。よって全カットになんらかの演出修や作監修はのせてます。そして数カットは今まで話数どおり動画までやってたり、ラフ原まで描いた後、清書をお願いしたりとまちまち。で、内容的にやっぱりいろんなところからツッコまれた

をしようと思ったのですが！

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