『戦勇。』のオープニング、観ていただけましたでしょうか?
1月8日からOA&ニコニコ動画で配信スタートした春原ロビンソン先生原作×山本寛監督作品『戦勇。』! OPアニメのコンテ・演出をやらせてもらった板垣です。前回、ヤマカンさんとの打ち合わせ模様をお伝えしましたが、事実あんな感じで「このキャラとあのキャラは出さないでほしい」など、本編のキャラの登場ネタ(?)の都合上、まだ触れてはいけない部分の説明以外は特に注文らしい注文はなく、けっこう好き勝手に作っちゃいました。コンテ打ちをしたのは『てーきゅう』のラスト3本とかの作画中で
『てーきゅう』の原画・動画を描きつつ、JAM Projectさんによる主題歌「THE MONSTERS」を聴きまくり、頭の中で画を組み立てて、週末〜日曜日、『てーきゅう』を一休みして1〜2日でコンテにまとめる——考える時間(実はこれがメイン)も含めて2週間でコンテ、作画はなんだかんだで3週間ほど!
ってトコですか(もちろん制作期間中はずっと他の仕事との同時進行でした)。自分が今まで作ってきたOP・EDの中では、まあ普通のスケジュールかと。ただ、今回は田澤潮さんの作監修正がとても緻密で、レイアウト(ラフ原)チェック時に入れまくった自分の演出修正にほぼすべて作監修正を入れてくださったので、作画リテイクはほとんどなかったんです。しかも
今回のOPは主人公・アルバの目線から見た『戦勇。』、つまり「王道の冒険活劇の中の勇者・アルバ」がコンセプトなので、本編よりはドラマチックな表情・画にしたい!
という俺の要望に見事応えてくださいました。凄いです田澤さんは! あと背景美術的には田中孝典さんに「何しろ往年の小林プロ(小林七郎様)風のシャープなタッチで!」とお願いしました。「夕陽は『あしたのジョー2』な感じで」とか。これも満足な出来でした。撮影の奥村大輔さんはGAINAXで顔見知りではありましたが、ガッツリ組むのは今回が初めてかと(あ、でも『峰不二子という女』でもご一緒してたか?)。もう極厚に撮影処理をのせていただきとても感謝です(撮影リテイクも少なかった!)。
あと、アルバ役が『ベン・トー』の佐藤役でお世話になった下野紘さんだとヤマカンさんからお聞きしてたので、それも相まって
とびきりカッコいいアルバに描いてやろう!
って気持ちに拍車がかかったってのはありますね。
で、実は『戦勇。』OPと『てーきゅう』(全編)との共通点、皆さん、お気づきでしょうか!?
同時作業だった事以外の共通なところがあるのです、『戦勇。』OPと『てーきゅう』には! 答えは
次回、「板垣伸のいきあたりバッタリ!」第300回にて!!
●『戦勇。』公式サイト
http://senyu.tv/