●付録
どれだけ1話の中身が濃いか伝える為に
オススメの話のあらすじを書いてみました
29話『手まりの謎を追っかけろ!』
手まりに隠されて謎を前話から追いかけている鈴之助と雷之進。
冒頭、川を流れる手まりを追う鈴之助と雷之進、川べりを追うだけでは追いつかないので船に乗り換えてようやく手まりを手にしようとするが手まりは水中に消える。何者かが手まりを持って水中を逃げていく。手まりを見失ってしまう鈴之助たち。手まりを奪ったのは公儀隠密、不知火組の忍者だった。ところが逃げた隠密は鬼面党の幹部・鬼嵐とその手下と戦いの末、殺されてしまう。その場を鬼面党が去った後に鈴之助たちが現れ、まだ息のあった隠密から仲間と間違われ「まりは花」と謎の言葉を残される。翌日「まりは花」の謎を探す鈴之助は近くにあった花火小屋の看板をを見つけ「鞠は花火小屋」に隠した事に気づき、花火小屋をのぞくが……とここまでがAパートです。
Bパートは、鈴之助が花火小屋を見ると中の花火職人たちは鬼面党に惨殺されていた。隠れて生き残っていた職人の小僧から作った花火が下総の松崎村に送られた事を知り、その花火を追って鬼面組が移動した事を知る。その話を聞いている忍者の姿もある事が視聴者にのみ知らされる。鈴之助、雷之進は一太郎と合流し馬で下総を目指すが、その後を追ってくる謎の忍者。
その忍者が姿を消した後、待ち構えていた襲ってくる鬼面党一味と出くわす。その場で鬼面党との戦いを引き受けた雷之進を残し、松崎村を走って目指す鈴之助と一太郎。夕方になり、ようやく村に到着するがすでに花火大会が始まってしまっている。次々と打ち上げられる花火。
急ぐ鈴之助たちはそこで鬼嵐たち鬼面党本隊に出くわしてしまう。一太郎は忍者が先に行ったのを確認し、鈴之助を先に行かせようとするが、鬼嵐だけは鈴之助を追いかけていく。鬼面党と戦う一太郎。先を急ぐ鈴之助に追いついた鬼嵐に対決を挑まれ、剣技や含み針、鬼嵐必殺地獄針など多彩な技に苦戦する鈴之助だが一瞬の隙をつき、赤胴真空斬りを放ち、なんとか鬼嵐を倒すのだった。だが鈴之助が村についた時は最後の花火が打ち上げられ、手まりを手にすることはできずに終わってしまう。悔しがる鈴之助を不知火組の忍者が嘲う。その後、合流した鈴之助たち3人は不発に終わった花火に隠してあった手まりが木にひっかかっているのを見つける。勢い込む鈴之助だが、手まりはカラスにどこへともなく持っていかれてしまい、一行は再び手まりを追いかけていくのだった。
とにかく全編、走るか船や馬での移動が続き、さらに鈴之助たちと不知火組の忍者たちと鬼面党が三つ巴で鞠を追いかけ争うという、本当に息継ぎする暇のないスピーディな展開には何度見ても引きつけられます。私の好きな、でも難しい「普通に面白い漫画映画」を実現しています。シリーズ通して、渡辺岳夫の音楽も実に作品を盛り上げています。明快な音楽がこの作品サスペンスやアクション、そして冒険の気分を盛り上げます。このサントラがあったら普段の仕事の効率も確実にあがることでしょう。