2017年6月25日(日)
トークイベント「第132回アニメスタイルイベント アニメをもっと楽しむための撮影講座2」を開催。今回のイベントでは、こちらから泉津井さんに「基本中の基本」から話してもらうようにお願いしており、実際にアニメの撮影の基本についてきっちりとお話ししてもらえたので、その意味では成功。ただ、「応用編」については時間が足りず、泉津井さんが話したかったことを全て話してもらうことはできなかった。それについては次の機会に。それにしても、客席に業界の方が多かったなあ。
2017年6月26日(月)
3月に始まった深夜アニメが次々と終了。片っ端から最終回を観る。
午後は外出。30年以上もお世話になった方が定年になったと聞き、中野の東映アニメーションに。90分ほど世間話。長いお付き合いだけど、こんなにたっぷりと話をしたのは初めてかもしれない。ササユリカフェさんに行って、 「小池健監督作品『LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五ェ門』テレコムスタッフの手仕事展」をチラと覗いてから、吉松君との打ち合わせに。
2017年6月27日(火)
立川シネマシティで『BLAME!』の【極上爆音上映】を鑑賞。ちなみに劇場で『BLAME!』を観るのはこれで二度目。前回はお話が気になって途中から音響に気持ちが行かなかったのだけれど、今回は音を体感するのが目的だった。で、当たり前すぎるくらい当たり前の感想になってしまうけれど、爆発関係の音が凄かった。ストーリーの印象が変わってしまうくらい凄い。例えば、あるシーンにおける主人公が放つ銃の威力が、通常の音響の5倍くらいに感じられた。3DCGの質感と音響が合っているのもいい。
2017年6月28日(水)
『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』をバルト9で観る。確か午前8時30分からの回だったはず。こんな時間なのにお客さんはそこそこ入っていた。皆さん、映画を観てから出勤するのかな。ライバル的な立ち位置でアンジェリーナ゠クドウ゠シールズという少女が出てきて「あれ? このキャラクターはTVシリーズにいたっけ?」と思って映画を観た後で確認した。TVシリーズ『魔法科高校の劣等生』は原作7巻「 横浜騒乱編〈下〉」までの映像化で、今回の『星を呼ぶ少女』は原作11巻「来訪者編〈下〉」の後の話。そして、アンジェリーナは原作では9巻「来訪者編〈上〉」で初登場しているらしい。アニメで登場したのは『星を呼ぶ少女』が初めてだったのだろう。原作ファン向け作品らしい思い切った作りだ。むしろ、アンジェリーナを「今までも出ていたキャラクター」としてきちんと描けているところが面白いと言うべきか。パンフレットは完売しており、購入できなかったのだけど、そのあたりにも触れられていたのだろうか。アンジェリーナ以外についても「あれ?」と思ったところがあった。機会があったら確認したい。
2017年6月29日(木)
午前1時に事務所へ入って(タイプミスではなく、本当に午前1時)、昼までデスクワーク。午後は三鷹の森ジブリ美術館に。目当ての企画展示「食べるを描く。」では、ジブリ作品の劇中の食事シーンを原画とともに紹介。改めて宮崎駿作品の「セルの塗り分けによる表現」の巧みさに感心した。土星座の上映は『ちゅうずもう』。大変に出来がよくて感心。お客さんの反応もいい。カフェ「麦わらぼうし」では企画展示に合わせた新メニューがあり、その中から、お城のベーコンエッグ(パン付き)をいたただく。美味しかったんだけど、『ハウルの動く城』劇中のベーコンエッグのようにベーコンが分厚いわけではなかった。あれをお店でだすのは現実的でないのかもしれない。そのうち、自分でやってみよう。
2017年6月30日(金)
仕事の合間に、新文芸坐でスウェーデンの実写映画「幸せなひとりぼっち」を観る。Twitterで本郷みつるさんが「激しくオススメ」していたのがきっかけで観る気になった。長年勤めた会社を突然解雇されて、自殺しようとする老人の物語。回想で描かれた亡き妻との出逢いがよい。本郷さんは「観終わると、ちょっといい人になります」と言っていたけれど、その通りの映画だった。
2017年7月1日(土)
試写会で『メアリと魔女の花』を観る。スタジオジブリ出身のスタッフが、ジブリのスタイルで制作した作品である。どうしても、ジブリ作品や宮崎駿監督作品と比べられるはずで、その意味において不利な作品である。僕もちょっと厳しめの感想を抱いてしまった。スタジオジブリ出身のスタッフが作ったと思わなければ「大変な力作だ」と素直に思ったはずだ。
試写会は上映の後で、背景美術会社「でほぎゃらりー」の株主である川上量生さん、庵野秀明さん、西村義明さんの鼎談があった。鼎談の内容はでほぎゃらりーの成り立ち、アニメの背景美術について等。