COLUMN

第927回 『沖ツラ』制作話~8話 “ゆいレール”“ぺらんちゅ”

 『沖ツラ』8話の続きから。ゆいレールに乗りに行く幼少・喜屋武さんと幼少・比嘉さんはやっぱり微笑ましいですね。この手のシーンはアニメーターも描いて和むらしく、原画・作監の上りも各々が考えた“可愛い”が詰まっているモノです。ゆいレール車内で幼少・喜屋武さん踊り~同じく比嘉さんの「あ、それは無理」の即答まで、アニメーター・森(亮太)君が思う“可愛さ”に満ちていたので、そこは十分残して、板垣の方で最小限の作監修正で済ませました。
 あ、今週放送の『キミ越え』第4話の作画チーフが森君で、今回もキメの細かい芝居・アクションを見せてくれて嬉しかったです。
 で、おまけのCパート。比嘉さんの同時通訳に驚愕の安慶名さん! 本当は方言監修の譜久村(帆高)さんにうちなーぐちを書いていただけないか? とも考えたのですが、「ぺらんちゅ」に統一して連呼した方が面白そうだったので——ぺらんちゅ、ぺらんちゅ、ぺらんちゅ……。
 次9話。アバン~誰も居なくなった町。この辺りは市川(真琴)さん作画。ザン! と踏み込むてーるー足元、その土煙は俺の方でササッと描き直しました。また、アバンのラスト、“シュパんちゅ”の投球フォームとかもラフを入れたりもしましたが、全体作画を直さなきゃならない立ち位置から、原画の描き直しすると、“多少ユルくても早く描ける”方法を選ぶことになるので、どうしても少々物足りない仕上がりになってしまい、残念です。

そろそろ、久し振りに“純正な原画”を思いっきり描きたい!

欲が高まってきている、今日この頃。

 はい、短くてゴメンナサイ! また来週。

 あ、ところで前回『名探偵ホームズ』設定資料集の話をして、久し振りに観たくなってTMS公式YouTubeにて本編(第3話)視聴。すると——