たしか、5話Bパートからだったような。サンエー具志川メインシティで比嘉さんとてーるーのデート(?)話。これ、まず作画云々より純粋に、
てーるーってやっぱイイ奴だよな~
と。いきなりアロハシャツ(実はかりゆしウェア)買ったり、無邪気に沖縄に溶け込もうとしてて、本当に可愛いキャラです。「かりゆしウェア!(どやんちゅ!)」から「……ごめん(しょぼんちゅ)」の比嘉さんも可愛い、篠(衿花)さんカットです。で、「こここここここここここここここここここここここここここ、恋人に~」の比嘉さんは市川(真琴)さん。表情が良かったので、お二人の作画はそのまま活かしてます。店内の利用客モブはまた森(亮太)君に助けられました。サンエーデートで「なんか得したね」、その帰路(バス内)でも「~一緒に行こうね」だと、天然で女たらしなてーるーがイヤミじゃなく、ちゃんと“笑いのネタ”でオチているのが、この原作の良いところだと思います。5話に限らず『沖ツラ』って、コンテ~作画~アフレコ~ダビング~と何度も観聴きしてるはずなのに、何度もスタッフ皆で笑いながら作らせてもらえた幸せな現場でした。
で、5話最後は“ラジオ体操”! うちなーぐちバージョンのラジオ体操には驚き、爆笑しました! だって、
マジで何言ってるのかわからないんだもん(笑)!
この話で特筆すべきは、長谷川(千夏)さんのコンテがいちばん活かされているパートだということです。元々の長谷川さんコンテが、時間経過(ラジオ体操の初日~1週間後)を、同ポジ(同じレイアウトの使い回し)で巧く表現できていて非常に良かった上、さらに全体カット数が抑えめであったため、自身による原図チェックもスムーズに流れた印象でした。こういうキメの細かい演出って、納品前のリテイク数でその成果が発揮されるもので、実はこの5話が全話数の中で作画・美術・撮影含めいちばんリテイクが少なかったのではないか?(なぜか1話より……)と思います。
で、そろそろ『キミ越え』に戻ります。