COLUMN

第908回 『沖ツラ』制作話〜箸休め

先日放送された「岩井 狩野 えびちゅうの推しかるちゃー」(MBS)の話!

 自分、テレビ出演とかステージ登壇とか、とにかく極度に緊張する体質なので本来なるべくならお断りさせていただくのです。初監督『BLACK CAT』のDVD映像特典ですらパペット人形に“声のみ”出演にさせていただいたくらい……。
 今回はハピネットのプロデューサーさんより「出て欲しい」と言われました。

ハライチ・岩井勇気さんが『沖ツラ』をとても気に入ってくださってて、是非に~!

と。それは光栄なことだし、単純に嬉しい話だと思ったし、こちらの会社(ミルパンセ)にカメラを入れてのインタビュー取材と聞いていたので、「まあそれくらいなら対応可能かなぁ?」とお受けしてしまったのです。以前、『沖ツラ』制作中に2回ほどミルパンセに、沖縄のTV局の取材クルーが入ったことがあり、その際も社内スタッフたちがインタビュー受けてたり——があったので、「また、その手のかな~」と高を括っていた上での承諾でした。
 ところが“こちらの会社に取材が入ったは入った”のですが、その時は制作現場代表スタッフのインタビューで撮影監督のみ。その際いらっしゃったディレクターさんから、

「監督の収録は別日、岩井さんとスタジオ収録で宜しく!」と!

 そう、最初っから「監督はスタジオのゲストで~」とミルパンセ側には伝えていたそうで、完全に俺の聞き違いの勘違い。今さらお断りもできず、5月某日~会社で仕事を終えてから(都内某所の)スタジオへ向かいました。
 緊張で控え室弁当も食えず、ディレクターさんより段取りの説明をされ、間もなくスタジオ入り。せめてもの救いは、方言指導の譜久村帆高さんが一緒だったこと。ちょっとだけリラックスできました。
 で、スタジオ収録直前、忙しくて伸び放題の髪をネックウォーマーに放り込み帽子状にした板垣の頭に気付いたスタッフさんが「はみ出た髪、入れちゃいましょうか?」「お願いします」と。
 MCの岩井さんも巧く俺をのせてくださって、周りのアイドルの方たちや譜久村さんとも楽しくお話できて、結果とても楽しかったです。カメラが回っていないとこでも「二期やってくださいよ」ととても気さくな岩井さんでした。——が!

大変申し訳ありません! 収録~放送された番組本編、自分は観ていません! ごめんなさい!

 これは今回の番組に限らずのことで、自分が映った番組など、とても恥ずかしくて観ることができないのです。完パケ(白箱)をいただいた場合でも、本棚に置いてはありますが、自分は観ることはないでしょう。
 とにかく作った作品はスタッフ皆の力の結集なので、多くの方々に観ていただきたいのですが、板垣個人は承認欲求が大変低い人間なのです(汗)。プロデューサーの皆さん、今後もいろんな企画を持ってきていただきたくとは思いますが、番組出演や登壇などの依頼はお断りさせていただくとは思いますが、御容赦ください。そもそも、俺の話を聞いたって為にもならなきゃ、面白くも何ともないですから。

 はい、本来の仕事に戻ります。