前回からの続き、というより溢れ分から~。
『沖ツラ』第1話のラストはコンテ第1稿の修正を終え提出すると、里見哲朗プロデューサー(協力)より、「『●ヴァ』パロで終わるのはど~かなぁ~?」と。さらに続けて「原作の短編オチとして『●ヴァ』パロは良いと思うんだけど、TVシリーズ第1話のラストとしては(物足りない)……」とも。
言われて確かに、
「ありがとう」の『●ヴァ』(1995〜6年TVシリーズ版最終回)パロで“次回に続く”はちょっとクール過ぎるか……!
と思い直し、「分かったわ、調整してみる」と、もう一度持ち帰り、見直して加筆したのが現状の「沖縄の皆さん、ありがとう! そして、よろしくお願いします!」なラストでした。結果、里見Pの助言で、“そこはかとないアットホーム感”が出せた、と個人的に気に入っています。で、
次、第2話冒頭 “オジサン”話の作画は、篠 衿花さん!
C-001“じ”~の喜屋武さん、それを見て考え込むてーるー(C-002)も、さらにそれを見ている比嘉さん(C-003)も、全部キャラ表を上回る表現力。表情・止めだけでなく、C-026「マース煮ぃがー一番やしがてー。わんねー~」と楽し気に “オジサンの良さ”を伝える喜屋武さんの両手オーバーアクションや、C-036の投網を投げる鉄さんのアクションも本当に秀逸な一発原画。以前にも軽く触れましたがこの辺りの篠作画を見て「いける!」と判断したから、自分と一緒に他話数のキャラ修正に全面的参入してもらい、最終的に完全な『沖ツラ』の主戦力となっていったのです。あ、
C-031~032の具志堅さんアクションは板垣の方で作監やりました!
が、それ以外冒頭“オジサン”パート(C-054まで)は篠さんによる原画になります。
そして、具志堅用高さんのボクサー役はご本人に楽しく演じていただきました。実はこの後の第6話の比嘉おじいさん役を先行でお願いしていて、そっちが決まる際「(2話で)ボクサーキャラが出るなら、これも僕がやった方が良いんじゃない?」と提案して下さったと聞いています。
で、「ちょっちゅね──!」と軽快にいただいた後、こちらを向いて「ボク、ちょっちゅね~なんて言ったことないんだよ(笑)」と。とても気さくな方で嬉しかったです!
ありがとうございました、具志堅用高さん!
はい、また短いですが、ここらで仕事(『キミ越え』)に戻らせていただきます(汗)。