COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
439 アニメ様日記 2023年10月15日(日)

2023年10月22日(日)
ワイフとTOHOシネマズ池袋で『北極百貨店のコンシェルジュさん』を鑑賞。アニメーションとしてのレベルは高い。 作画ファンとしては、特に映画序盤を絶賛したい。色使いや美術もよい。珍しくパンフレットと別にグッズも買った。それはそれとして、公開後最初の日曜なのに劇場は空席のほうがずっと多い。1本の映画としては決して悪くないけれど、お客が入らない理由も分かるので歯がゆい。
TVアニメの『ONE PIECE』は「ワノ国編」の後がどうなるかについては、まだアナウンスされてないはずだが、どうするのだろうか。原作を確認すると「ワノ国編」の後は単行本が2冊しか出ていなくて、11月に出る分を入れても3冊分。そのまま続けると、またまたあっという間に追いつくわけで、冷静に考えたらしばらく総集編をやるか、オリジナルシリーズに入るところだけど、さあ、どうなる。最近の『ONE PIECE』のテンションを考えると「攻め」で行くのではないかとも思えるけど。

2023年10月23日(月)
整形外科に行く。壊れた椅子を使っていたこともあって、腰を痛めたのだろう。診察の結果としては、椅子のせいではなくて、加齢が原因だった。妙にテンションが高い先生がレントゲン写真を見ながら「ここの骨がくっついる」とか「ここの隙間の空き方がおかしい」とか「この部分の何とかが半分以上無くなっている」とか、怖いことを沢山言っていたけど「まあ、この年齢ならしかたないですね」でシメる。ええっ! そうなの? それから、まだまだ動けるそうだ。その後は電気治療。コルセットを付けるかと聞かれたのでお願いする。人生初の整形外科、初の電気治療、初のコルセットだった。

2023年10月24日(火)
この日の仕事は書籍の表紙まわりのデザイン出しを2件、取材の予習。それから、書籍の編集作業の進行、イベントの進行など。とにかくやることが多い。
『北極百貨店のコンシェルジュさん』の作画について。井上俊之さんや本田雄さんといったベテランもクレジットされているけど、本編序盤のやたらと動きまくっているところには不参加で、あれは若い原画マンの仕事らしい。橋本晋治さんはやっぱりプロローグを描いているらしい。
U-NEXTで『鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』を観たら、最近のバキバキのハイビジョンみたいな画質(誉めています)で「ええっ、『ミロス』って、こんなに綺麗だったっけ?」と思って、念のためにHuluで『ミロス』を観たらちょっと画がぼんやりしたバージョンだった。これが僕が何度か観た『ミロス』だ。ちなみにHuluの『シャンバラを征く者』も同様。配信に関して『ミロス』のマスターが2種類あることが分かった。U-NEXTのマスターはこれからリリースされるらしい4K Ultra HDと同じマスターだったりするのだろうか。ちなみにNetflixのアニメ『鋼の錬金術師』シリーズは『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』のみ。配信会社によって配信しているタイトルが違うようだ。
ところで、自分はデジタルアニメ初期の解像度が低い映像を「アナログっぽい」と感じてしまうことが時々あるけど、それはかなり間違っている。間違っているけど、今観ると、VHS時代の映像に近いんだよなあ。

2023年10月25日(水)
午前9時から病院Bで診察。ワイフも同行。1月末に切除したポリープはその一部のみが癌だったそうだ。再発はしていないので、もう一度検査をして問題なければ、この病院での大腸癌の治療は終了。その後は地元の病院で検査を受けてほしいとのこと。散歩と食事の後、ワイフが前から行きたがっていた喫茶店「丘」に。後で調べたら、この店は1964年創業。僕と同い年だった。確かに雰囲気のある店だし、面白い空気感だったけれど、できたころはそんなには変わった店ではなかったんだろうなあ。事務所に戻って、デザインのチェック、電話連絡等。15時過ぎに整形外科に行ってリハビリ(電気治療)。これでリハビリは3日連続。腰の痛みは減っているが、引き続き、床の上のものを拾ったりするのはしんどい。

TOKYO MXの録画で『マジンガーZ』52話「甲児ピンチ! さやかマジンガー出動!」を視聴。大好きな話で、今までに何度も観てるが、改めて「凄い」と思った。やはり特筆すべきはクライマックスの空中サーカスだが、それだけではなく、エピソード全体に見どころを詰めこんで、高テンションで走りきっている点が素晴らしい。
「さやかマジンガー」のストーリーのポイントは「マンガをヒントにした真剣白刃取り」と「さやかがマジンガーで出撃」のはずなんだけど、空中サーカスが凄すぎて、真剣白刃取りとさやかマジンガーが霞んでいる。いや、ファンとしてはそれでいいんだけど。プロットや初期シナリオは「真剣白刃取り」と「さやかがマジンガーで出撃」だけで、「空中サーカス」はシナリオで稿を重ねる段階で足されたのか、コンテ段階で足されたものではないのかなあ。他にも色々と足されているような気がするけど。

2023年10月26日(木)
「この人に話を聞きたい」で小西賢一さんの取材をした日。予習で『ホーホケキョ となりの山田くん』をBlu-rayで視聴した。昼からスタジオポノック取材。小西さんには作品単位で何度も話をうかがっているが、ご自身の歩みをまとめて話してもらったのは初めてだった。点と点が繋がって線になった感じもある。
『PLUTO』は2話から3話の途中まで観た。『PLUTO』には西村聡さんの絵コンテ回があるに違いないと予想していたけど、やっぱりあった。

2023年10月27日(金)
仕事の合間に、グランドシネマサンシャインで「君たちはどう生きるか Guide Book」を購入する。アニメ出版物マニアとして「君たちはどう生きるか Guide Book」で使われているスチールの解像度の高さに感心する。今までのジブリ作品のスチールもハイレベルだったのだけれど、今回も凄い。
都内某所に行って、井上俊之さんに「千年女優 アーカイブス」に載せる資料を見てもらう。どれが今 敏さんが描いたものかが、大体分かった。他の方にも確認してもらう予定だ。
TOKYO MXで始まった『超普通都市カシワ伝説R』。そもそもアニメかアニメでないかが微妙なんだけど、内容についても疑問があってネットで検索したら「千葉県柏市を舞台にしたご当地アニメの第3弾」であるらしい。第3弾で初めてTOKYO MXで放送されたということだろうか。第1弾、第2弾もTOKYO MXで放送していて、僕が見逃していた可能性もある。

2023年10月28日(土)
午前5時くらいに事務所の前の道で二人の女の子が酒盛りしていた。信号の下に座り込んで、缶のチューハイとつまみを並べていた。寒いのに元気だなあ。 事務所スタッフが作ってくれたスケジュールを見て、11月6日(月)から9日(木)で普段の一月分以上の原稿とページ構成をやらなくてはいけないことが判明。しかも、このスケジュールから漏れている作業もあるはず。
ワイフと新文芸坐で「メメント」(2000・米/113分/BD)を観る。この映画はこれが初見。記憶を維持できなくなった男が主人公であることぐらいしか知らなかったけど、それだけでなく、物語が過去に向かって進んでいくのね。最初はそのルールが分からなかったので、ただでも難しい話の難易度が更に上がった。そういった難しさを含めて、キレキレの映画。若きクリストファー・ノーランの自信満々ぶりが素晴らしい。久しぶりに映画充した。
『カードファイト!! ヴァンガード will+Dress Season3』5話「a glorious day」(再放送)のメグミのセリフ「涙も怒りも憧れも、全部まとめて受け取れアニキ!」がよかった。このセリフからの数カットはカット割りも表情もよかった。5話のメグミについては「こじらしているなあ」と思った記憶があるので本放送でも観ているはず。