２月中旬前後の劇場作品を紹介していこう。



　今週７日（金）から『野生の島のロズ』が公開。ドリームワークス・アニメーションの最新作だ。無人島に流れ着いたロボットと島の野生動物たちの交流を描いたピーター・ブラウンの児童文学「野生のロボット」を３ＤＣＧで映像化した。傑作と名高い『ヒックとドラゴン』のクリス・サンダースが監督を務める。



　７日（金）スタートがもう１作。『銀魂／GINTAMA ON THEATER　２Ｄ　真撰組動乱篇』が３週間限定で上映スタート。ＴＶアニメ『銀魂』の人気エピソードを再編集して劇場上映する企画の第４弾だ。続いて21日（金）から第５弾となる『銀魂／GINTAMA ON THEATER　２Ｄ　かぶき町四天王篇』も上映予定だ。



　翌８日（土）からは「ハイパーボリア人」が公開。昨年話題を呼んだ『オオカミの家』のレオンとコシーニャ監督による長編第２作だ。コマ撮りなども駆使した実写作品で、チリ現代史や南米に渡ったナチス・ドイツを背景にしたドキュメンタリータッチの奇想作だ。両監督による短編アニメーション『名前のノート』が同時上映ということで、リストにも掲載した。



　翌週14日（金）からは『映画　先輩はおとこのこ　あめのち晴れ』が公開。ぽむによるジェンダーに揺れる思春期男女を扱ったネットマンガが原作で、昨年ノイタミナ枠にて放映されたＴＶアニメの続編となる。女の子の姿をするのが好きな自分を受け入れたまこと、まことが好きなことを自覚した竜二、そんな２人を慕う咲。３人にそれぞれ転機が訪れて……。監督・柳伸亮、シリーズ構成・冨田頼子、キャラクターデザイン・新海翔斗など、主要スタッフはＴＶシリーズから変わらず。アニメーション制作はproject No.9。

　イベント上映にも触れておこう。国立映画アーカイブで２月11日より特集上映「日本の女性映画人３――1990年代」がスタート。劇場作品にかかわる女性陣にスポットを当てた企画で、アニメ関連ではマジックバスの四分一節子『雪渡り』と現代ぷろだくしょんの山田火砂子『エンジェルがとんだ日』が取り上げられている（https://www.nfaj.go.jp/program/women202502-19/）。
　もうひとつ。３月７日から11日まで恒例の東京アニメアワードフェスティバルが開催される。目玉企画のひとつであるコンペティション部門のチケット販売が１月23日から始まった。長編部門ではフランスの大ベテラン、ジャン＝フランソワ・ラギオニの長編最新作『ボートインザガーデン』など４作品がノミネートされている。

≪劇場アニメリスト≫
2025年２月５日現在、編集部調べ