年が明けて最初の情報局をお届けする。2024年は興収100億円を超える劇場アニメが２作も登場したが、果たして今年はどうなるだろうか。３作品が上映スタートした昨年末から一転、今週末は紹介できる新作がひとつもない。今年初めての紹介となるのは来週末17日（金）からの２作品だ。



　ひとつは『劇場版　プロジェクトセカイ　壊れたセカイと歌えないミク』。ボーカロイド・初音ミクをフィーチャーしたリズムゲーム「プロジェクトセカイ　カラフルステージ！　feat.初音ミク」をベースにした長編だ。“想いの持ち主”へ歌を届けたいという初音ミクの願いを叶えるため、星乃一歌はバンドメンバーとともに立ち上がるが……。監督は『ゆるゆり　なちゅやちゅみ！』の畑博之。脚本は『ゆびさきと恋々』の米内山陽子。アニメーション制作はP.A.WORKS。



　もうひとつが『機動戦士Gundam GQuuuuuuX　-Beginning-』。カラーとサンライズの共同制作で話題となった「ガンダム」シリーズの最新作だ。GQuuuuuuXはジークアクスと読ませる。テレビ放映に先駆け、一部話数を劇場用に再構成した。スペース・コロニー暮らしの女子高生アマテ・ユズリハは、難民の少女ニャアンと出会ったことから、モビルスーツを戦わせる非合法競技に巻き込まれていく。そんな彼女の前に謎の少年シュウジが現れて……。監督・鶴巻和哉、脚本・榎戸洋司という『フリクリ』『トップをねらえ２！　DIE BUSTER』のコンビが今回もタッグを組む。



　最後に同じく17日（金）公開の実写作品を紹介しておこう。タイトルはずばり『ストップモーション』。ストップモーション・アニメーションを題材にしたホラー作品だ。監督志望のエラは、母が中断してしまったストップモーション作品を完成させようと苦闘する。しかし、次第に作品の内容が現実を侵食し始め……。監督・脚本は『この写真の片隅に』『ボビー・イエー』などグロテスクな短編アニメーションを作ってきたロバート・モーガン。これが初長編となる。

≪劇場アニメリスト≫
2025年１月８日現在、編集部調べ