５月後半も劇場が目白押しだ。さっそく紹介しよう。
　24日（金）からは個性的な３作品がスタート。



　まずは話題作『ウマ娘　プリティーダービー　新時代の扉』。ゲーム発の人気作「ウマ娘」初めての劇場用新作だ。ひょんなことからトゥインクル・シリーズに魅了され、レースに挑むことになったジャングルポケット。ダンツフレーム、マンハッタンカフェ、アグネスタキオンら同世代のライバルに揉まれながら、その先に君臨するテイエムオペラオーに挑んでいく。山本健はこれが劇場初監督。脚本は吉村清子、キャラクターデザイン・総作画監督は山崎淳が務める。アニメーション制作はCygamesPictures。



　続いて、『映画　好きでも嫌いなあまのじゃく』。スタジオコロリド制作のオリジナル長編だ。夏だというのに雪が降った日、人に頼まれれば嫌と言えない高校生・柊は、ツムギと名乗る少女に頼まれ、彼女の母親を探すはめになる。だが、実は彼女は鬼の子で……。監督は『泣きたい私は猫をかぶる』の柴山智隆で、柿原優子と共に脚本も担当。キャラクターデザインは横田匡史。Netflixにて同日より配信もスタートする。



　もうひとつが『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション［後章］』。近未来を舞台に侵略者が同居する奇妙な日常を描いた浅野いにおのマンガが原作。大学へ進学した門出と凰蘭。楽しいキャンパスライフが待っているように思われたが、侵略者の目撃例が次第に増え、東京は不穏な空気を増していく。衝撃の展開を見せた前章に続き、物語は破滅へとカウントダウンを重ねていく、アニメーションディレクター・黒川智之、シリーズ構成・吉田玲子、キャラクターデザイン＆総作画監督・伊東伸高のメインスタッフは前章に同じ。



　翌日25日（土）から東京・渋谷のユーロ・スペースにて『ユニコーン　ウォーズ』が先行公開。スペイン・フランスの合作作品だ。テディベアとユニコーンは長い間血みどろの戦争を続けていた。テディベアのおちこぼれ新兵アスリンは双子の兄らと、その最前線である魔法の森へと送り込まれるが……。ぬいぐるみのようなかわいいキャラクターと悪趣味すれすれの過激な描写とが同居する、ブラックな味わいのファンタジーだ。監督はアルベルト・バスケス。31日から各地で上映スタート予定。

≪劇場アニメリスト≫
2024年５月23日現在、編集部調べ