ANIME NEWS

ジブリの行方と東映の挑戦
話題作と出来事で見る2023年アニメ界回顧

 今年の振り返りは、この話題から始めるしかないだろう。
 宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が公開された。『風立ちぬ』から10年ぶり。記者会見を開いて引退宣言まで行い、スタジオジブリも制作部門もいったん解散となった。それを覆しての新作長編だ。事前に公開されたのは、イメージビジュアル1点のみ。内容を明かさないどころか予告編すら作らず、宣伝を一切しないという姿勢が貫かれた。それがかえって注目を集めたというのもあるだろう。蓋を開ければ、12月までに86億円の興行収入をあげ、現在も公開中。自伝的な要素を盛り込み、思うに任せたかのような展開も話題になった。80歳を超えてなお続く創作への情熱は驚異と言えよう。
 スタジオジブリが日本テレビに売却されたのも広く報じられた。日本有数のヒットメーカーだけに、創業メンバーが高齢化する中、その行く末はかねてから関心を集めていた。日本テレビは『魔女の宅急便』以来(さらに遡れば徳間書店・博報堂製作の『風の谷のナウシカ』TV放映以来)、長年良好な関係を築いてきたパートナーだ。それだけに考え得る最も穏やかな結論だったと言えるのではないか。
 その日本テレビが、アニメに対し積極的な姿勢を見せたのも話題のひとつ。プライムタイムの金曜ロードショー枠で『葬送のフリーレン』初回4話を一挙放映、また『薬屋のひとりごと』も深夜ながら1~3話を一挙放映し、視聴者から好評を得た。
 積極的な姿勢といえば、東映アニメーションの動きも見逃せない。『ONE PIECE FILM RED』の歴史的大ヒットに続き、昨年末劇場公開の『THE FIRST SLAM DUNK』は150億の興行収入を上げた。TVシリーズ『ONE PIECE』はクライマックスを迎えたワノ国編で派手なビジュアルとアクションを連発。かつて厳しい枚数制限で知られた同社らしからぬ映像で視聴者を喜ばせた。長年続く「プリキュア」シリーズでも新たな挑戦が相次いだ。『ひろがるスカイ!プリキュア』で男性や成人女性をレギュラープリキュアに起用する一方、成年層を視野に入れた初のスピンオフ作品『キボウノチカラ オトナプリキュア’23』をEテレで放映。『映画プリキュアオールスターズF』では、初めて来場者全員に入場者特典を用意、それが奏功したのか過去最高の興行収入を記録した。さらに、水木しげる生誕100周年記念として『悪魔くん』を配信し、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を劇場公開。『鬼太郎誕生』は女性層を中心に口コミが広がり、興収16億超のスマッシュヒットとなった。他にも人気バラエティ番組をモチーフにした『逃走中 THE GREAT MISSION』や個人作家と組んだ『いきものさん』、ハリウッド制作の実写劇場作品「聖闘士星矢 The Beginning」など、成否はともかく意欲的な企画が続いている。背景には、少子化時代に国内市場のシュリンクにいかに対応するか、そうした事情も見え隠れする。
 任天堂がイルミネーションと組んで『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を成功させたことも印象的だ。長く国内市場中心に回っていた国産アニメだが、近年ではNetflixやbilibiliなど海外資本との提携なしでは成り立ちにくくなっている。世界との関係がより意識される時代になってきているのだ。今年は新たに新潟国際アニメーション映画祭が立ち上がった。長編中心を掲げた意欲的な試みだ。東京国際映画祭もジャパニーズアニメーション部門を改め、海外長編の上映本数を増やしている。映画祭のこうした動きも、市場の潮流と無関係ではないだろう。
 冒頭に取り上げた『君たちはどう生きるか』に加え、『鬼太郎誕生』『映画 窓ぎわのトットちゃん』とアジア太平洋戦争を意識した劇場作品が相次いだのも今年の特徴だ。これに実写「ゴジラ-1.0」を並べてもいいだろう。昭和100年を間近に控え、昭和を見つめる動きが、よりよい未来へ活かされることを願う(B)。

●1月

▼【出来事】島崎信長が結婚(1日)
 島崎信長は声優。この日、SNSで報告。他にも諏訪彩花とマンガ家の猪ノ谷言葉、木野日菜、三宅麻理恵、大空直美、黒沢ともよ、斉藤壮馬、秦佐和子、春野杏、寿美菜子、宮崎遊と種崎敦美、大森日雅、山村響、田中美海が今年結婚を発表した。
▼【配信】『機動戦士ガンダム 水星の魔女』12話配信遅延(8日)
 通常は放映日の午後6時より配信するところ、「制作体制における新型コロナウイルスの影響により」翌日以降となった。
▼【時事】アニメージュ2月号の記事漏洩(8日)
 10日発売の『機動戦士ガンダム 水星の魔女』特集記事がネットに漏洩。編集部が詫びる事態に。
▼【ビジネス】井上正大、AICライツ社長就任(9日)
 「仮面ライダーディケイド」などで知られる俳優の井上正大がAICライツの代表取締役に就任したと発表。
▼【ビジネス】東映、昨年の年間興行収入325億円超(11日)
 この日発表。歴代1位の成績。これまでは2009年の179億円が最高額。
▼【訃報】吉岡平(13日)
 小説家。62歳。『無責任艦長タイラー』『アイドル防衛隊ハミングバード』の原作者。
▼【イベント】第77回毎日映画コンクール発表(19日)
 アニメーション映画賞に『高野交差点』、大藤信郎賞に『犬王』が選出。
▼【TV】1月スタート作品、放映延期相次ぐ(22日)
 22から24日にかけて『NieR:Automata Ver1.1a』『UniteUp!』『あやかしトライアングル』『久保さんは僕を許さない』が相次いで放映延期を発表。さらに2月に入って『魔王学院の不適合者II』『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。2』『スパイ教室』『テクノロイド OVERMIND』にも延期が生じた。理由はいずれも「新型コロナウイルスの感染拡大により映像制作スケジュールに影響が生じたため」。特に『あやかしトライアングル』『久保さんは僕を許さない』『魔王学院の不適合者II』は新作放映中断、期を改めて1話からリスタートした。また『NieR:Automata Ver1.1a』は7月に未放映分をまとめて放映するかたちになった。
▼【劇場】『幾多の北』公開(27日)
 世界的なアニメーション作家・山村浩二の初長編。「『幾多の北』と三つの短編」と題し、プロデュース短編と合わせて劇場公開した。
▼【配信】『犬と少年』配信スタート(31日)
 Netflixアニメ・クリエイターズ・ベース、rinna、WIT STUDIOによる共同企画。背景画生成ツールを用いた実験的な試みに挑んだ短編。

●2月

▼【TV】『ひろがるスカイ!プリキュア』放映開始(5日)
 ヒーローをテーマとした新シリーズ。レギュラーメンバーのプリキュアとして男性や成人女性が初めて加わった。
▼【訃報】貴家堂子(5日)
 声優。87歳。『サザエさん』のフグ田タラオ役で知られる。『リボンの騎士』のチンクや『ハクション大魔王』のアクビ、『天才バカボン』のハジメちゃんなど代表作多数。タラオは愛河里花子に引き継がれた。
▼【訃報】松本零士(13日)
 マンガ家。85歳。急性心不全にて。「男おいどん」「戦場まんがシリーズ」など代表作多数。『宇宙戦艦ヤマト』を皮切りに宇宙を舞台にしたメカアクションアニメに多数関わり、『宇宙海賊キャプテンハーロック』『銀河鉄道999』などで1970年代後半から80年代前半にかけて一大ブームを巻き起こした。
▼【訃報】植竹須美男(15日)
 脚本家。54歳。『破邪巨星Gダンガイオー』 『神無月の巫女』などでシリーズ構成を担当。
▼【訃報】飯塚昭三(15日)
 声優。89歳。急性心不全のため。「超人バロム・1」のドルゲ、「人造人間キカイダー」のハカイダーを皮切りに、東映特撮ヒーロー番組の悪のボスを長く演じる。アニメでは『機動戦士ガンダム』リュウ・ホセイ、『ミスター味っ子』の丸井など気のいい役柄が多い。今 敏作品との縁も印象深い。『忍たま乱太郎』では稗田八方斎を昨年まで30年にわたって演じ続けていた。
▼【訃報】黒崎真音(16日)
 歌手。所属事務所によれば、持病が悪化したためという。『とある魔術の禁書目録II』のEDテーマでシングルデビュー。以後、アニメソングを中心に活躍していた。
▼【劇場】『BLUE GIANT』公開(17日)
 監督の立川譲は4月公開の『名探偵コナン 黒鉄の魚影』でも監督を務めている。興収10億を超えるスマッシュヒットに。
▼【TV】『メガトン級ムサシX』放映延期(17日)
 制作スケジュールが回復に至らず、放映を延期すると告知。昨年10月の放映開始以降、延期を繰り返していた。3月に入って、残る27話、28話を放映した。
▼【訃報】千田光男(25日)
 声優。82歳。虚血性心不全のため。海外TVドラマの吹き替えで活躍。アニメでは『名探偵ホームズ』のスマイリーなど。
▼【イベント】アニー賞発表(26日)
 『ONI~神々山のおなり』がテレビ・メディア部門の作品賞&プロダクション・デザイン賞に選ばれた。長編部門作品賞は『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』。アニー賞は国際アニメーション映画協会が行う表彰。
▼【TV】『うる星やつら』第17話について謝罪(27日)
 「背景の一部に無断で既存のデザインを転用していた」として公式サイトで謝罪。当該箇所については順次差し替え。

●3月

▼【イベント】芸術選奨に新海誠(2日)
 メディア芸術部門で選出。芸術選奨文部科学大臣賞は文化庁が芸術分野の業績を表彰するもの。
▼【イベント】渡辺晋賞に尾田栄一郎(2日)
 『ONE PIECE FILM RED』の総合プロデューサーを評価して。エンタテイメント業界のプロデューサーを顕彰する賞。
▼【訃報】木村貴宏(5日)
 アニメーター。58歳。原発性全身性アミロイドーシスで闘病中だった。アニメアール出身で、『勇者王ガオガイガー』『コードギアス 反逆のルルーシュ』など、サンライズ(現・バンダイナムコフィルムワークス)作品を中心に魅力的なキャラクターで一世を風靡した。
▼【TV】『異世界おじさん』13話放映(8日)
 中国大陸での新型コロナウイルスの感染拡大の影響により制作が遅延、最終話が未放映だった。
▼【イベント】東京アニメアワードフェスティバル2023開催(10日)
 13日まで。アニメ・オブ・ザ・イヤーに劇場部門『ONE PIECE FILM RED』、TV部門『SPY×FAMILY』が選出。コンペティションでは、長編『犬とイタリア人お断り』、短編『国境』がそれぞれグランプリに選ばれた。
▼【イベント】日本アカデミー賞発表(10日)
 最優秀アニメーション作品賞に『THE FIRST SLAM DUNK』。また話題賞に『ONE PIECE FILM RED』。
▼【イベント】第17回声優アワード発表(12日)
 主演声優賞に安済知佳、江口拓也、種崎敦美が選ばれた。
▼【イベント】米アカデミー賞発表(12日)
 アニメーション部門に長編『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』、短編『ぼく モグラ キツネ 馬』が選ばれた。
▼【TV】『マルコ・ポーロの冒険』再放映(13日)
 大半がNHKにアーカイブされておらず、長く幻の作品とされていた。
▼【イベント】第1回新潟国際アニメーション映画祭開催(17日)
 長編を中心とする新たなアニメーション映画祭。グランプリにピエール・フォルデ監督『めくらやなぎと眠る女』が選ばれた。
▼【劇場】『すずめの戸締まり』の中国大陸で公開(24日)
 4月に日本での興収146億円を超え。中国一国で日本の劇場作品の海外興収記録を塗り替えた。
▼【劇場】『グリッドマン ユニバース』公開(24日)
 雨宮哲監督の初劇場長編。特撮「電光超人 グリッドマン」の続編という意表をついた企画がヒット。TVシリーズ2作を経て、劇場長編で大団円を迎えた。
▼【訃報】坂本龍一(28日)
 音楽家。細野晴臣、高橋幸宏とイエロー・マジック・オーケストラを結成。テクノポップ・ブームを起こす。「戦場のメリークリスマス」「ラストエンペラー」など映像音楽家としても活躍。アニメでは『オネアミスの翼』『さよなら、ティラノ』の音楽に関与。
▼【ビジネス】スタジオ・たくらんけ破産(29日)
 作画下請けスタジオとして87年より長く続いていた。なお、株式会社たくらんけは別会社で現在も存続中。
▼【ビジネス】DMM、アニメ制作会社CUEを設立(30日)
 社長にProduction I.Gの執行役員・制作部長を務めた黒木類が就任。
▼【TV】『妖怪ウォッチ♪』放映終了(31日)
 2014年から長く続いた人気シリーズも本作でひとくぎり。
▼【配信】GYAO!サービス終了(31日)
 ヤフー傘下の動画配信サービスだった。
▼【配信】U-NEXTとParaviが統合(31日)
 株式会社U-NEXTとParaviを運営するプレミアム・プラットフォーム・ジャパンが経営統合。

●4月

▼【TV】『逃走中 THE GREAT MISSION』放映開始(2日)
 人気バラエティ番組をベースにしたオリジナル。東映アニメーションらしい大胆な企画が話題に。
▼【TV】『【推しの子】』放映開始(12日)
 話題作のTVアニメ化。1話は90枠での放映で、先行して昨年末に劇場上映も行われた。YOASOBIのオープニングも話題に。
▼【TV】『ポケットモンスター リコとロイの旅立ち』放映開始(14日)
 これまでのサトシに代わり、リコとロイの少年少女を新たに主人公に据えた新シリーズがスタート。
▼【劇場】『名探偵コナン 黒鉄の魚影』公開(14日)
 シリーズで初めて興収100億円を突破。
▼【TV】『アリス・ギア・アイギス Expansion』3話で呼称ミス(18日)
 第3話で「蛙坂来弥が日向リンを呼ぶ際、誤った名称で呼んでいることが放送直前に判明」したと公式サイトが発表。本来は「ひむかい」だが、「ひなた」と呼称していた。
▼【イベント】藤本賞に『THE FIRST SLAM DUNK』プロデューサー(18日)
 映画演劇文化協会がプロデューサーを顕彰するもの。松井俊之が選出。特別賞に『ONE PIECE FILM RED』の尾田栄一郎、梶本圭、柴田宏明、高野健が、新人賞に『BLUE GIANT』の武井克弘、備前島幹人が選ばれている。
▼【ビジネス】日本アニメフィルム文化連盟設立(27日)
 プロデューサーの植田益朗が代表理事を務め、人材育成をはじめとした事業を展開することで、アニメ制作現場の待遇改善など業界の課題解決を目指す。
▼【劇場】『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』公開(28日)
 イルミネーションと任天堂が共同で製作した3DCG作品。国内興収140億円超のヒットに。
▼【ビジネス】「聖闘士星矢 The Beginning」公開(28日)
 東映アニメーションが製作し、ハリウッドで実写劇場長編化。早々に評価損を計上するなど興行的には失敗。

●5月

▼【出来事】アニメやゲーム動画の無断アップロード容疑で逮捕者(17日)
 ゲームのプレイ動画やアニメ『STEINS;GATE』『SPY×FAMILY』の編集動画を動画サイトにアップ。著作権保有各社がコンテンツ海外流通促進機構と相談のうえ、「極めて悪質な事例」として捜査に協力してきたという。
▼【TV】『ぐんまちゃん[シーズン2]』BSフジでセリフをカット(20日)
 7話についてBSフジが「視聴者ターゲットに対して不適切だと判断」し、15秒程度の音声をカット。オートレース場で、おじさんが射幸心についてつぶやく場面だった。同作の出資元である群馬県の山本一太知事は「民間の判断を尊重して了承した」としたうえで、オートレースの魅力を健全に伝えていると表明した。
▼【劇場】『IDLiSH7 THE MOVIE』公開(20日)
 ゲーム発の男性アイドルアニメの人気作の劇場版。近年流行のライブ仕立てのスタイルを採用し、DAY1、DAY2の2バージョンでセットリスト・MCの一部を差し替えることで、より臨場感を高めた。
▼【TV】『神無き世界のカミサマ活動』8話放映延期(25日)
 放映直前の22日に急遽発表。翌週に放映を延期した。「諸般の事情により」と説明。また、6月19日には同月22日(21日深夜)予定の第11話も同様の説明とともに放映延期に。
▼【配信】Amazon Prime Videoで『機動戦士ガンダム 水星の魔女』を誤配信(25日)
 18話を予定より早く配信したとして、Amazon Prime Videoが謝罪。21日放映分をこの日から配信予定だった。
▼【TV】『強くてニューサーガ』放映延期(26日)
 7月より放映予定だったが「諸般の事情により」放映延期に。公式サイトでこの日発表。
▼【劇場】『CREED SHINJIDAI』上映(26日)
 「クリード 過去の逆襲」同時上映の短編。『メガロボクス』の森山洋が監督を務めた。「クリード」は「ロッキー」のスピンオフシリーズで、主演・監督のマイケル・B・ジョーダンが『NARUTO』『メガロボクス』のファンであることから、日本公開に合わせて実現。

●6月

▼【訃報】石川学(1日)
 脚本家・プロデューサー。『空中ブランコ』や劇場『きみの声をとどけたい』などでシリーズ構成、脚本を担当。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』などでアニメーションプロデューサーを務める。この日、関係者に訃報が伝えられた。
▼【ビジネス】ハピネットがブロッコリーを子会社化(14日)
 株式公開買い付け(TOB)するかたち。
▼【劇場】『ブラッククローバー 魔法帝の剣』公開(16日)
 Netflixにて同日配信スタート。3月31日公開を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う制作遅延を理由に、直前の17日に延期を発表していた。
▼【ビジネス】FLARE CREATORS設立(28日)
 東映アニメーションと東映が合弁会社を設立。オリジナルコンテンツの企画開発及びプロデュースを行う。
▼【TV】『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』放映開始(29日)
 人気メディアミックス企画の新シリーズ。これまでのテイストとは一線を画し、個性的なバンドメンバーがぶつかり合う姿をセンシティブに描く。
▼【劇場】『劇場版 美少女戦士セーラームーンCosmos[後編]』公開(30日)
 「Crystal」から始まった『セーラームーン』再アニメ化プロジェクトが完結。配信・TV・劇場と媒体を変えながら展開した。
▼【劇場】『マルセル 靴をはいた小さな貝』(30日)
 北米のストップモーション作品。しゃべる貝を追ったドキュメンタリーという体裁のネット動画を元に長編化。気鋭の製作・配給会社A24が北米配給を引き受けたのも話題になり、アカデミー賞にもノミネートされた。
▼【TV】『呪術廻戦 懐玉・玉折』放映開始(30日)
 TVシリーズ第2期で、9月より『呪術廻戦 渋谷事変』と改題。才気煥発な演出家、アニメーターが腕を振るうテンションの高いシリーズとなった。

●7月

▼【訃報】九里一平(1日)
 マンガ家、プロデューサー。タツノコプロ創業者・吉田竜夫の次弟で、兄の後を追いマンガ家となった。タツノコプロ創業後は、数々の作品に様々な役職で関わり、3代目社長を長く務めた。
▼【TV】『AYAKA』放映開始(2日)
 『K』などに続き、GoRAとキングレコードが手がけるオリジナル作品。2月に鞍馬春秋役が櫻井孝宏から鳥海浩輔に変更になると発表されたのも話題に。
▼【TV】『政宗くんのリベンジR』放映開始(3日)
 前作より6年ぶりの続編で、メインスタッフは変わらず。原作マンガも2018年に終了しているが、配信の好調を受けてのことだという。
▼【ビジネス】電通アニメソリューションズ設立(3日)
 電通がアニメのライセンス業務を行う子会社を設立。グループのアニメ事業を強化する。
▼【TV】GoHands2作品同時期スタート(4日)
 『好きな子がめがねを忘れた』『デキる猫は今日も憂鬱』は同社2年ぶりのTVシリーズで、画面づくりを中心に独自の美意識はさらに先鋭化。工藤進総監督を始め、主要スタッフは両作品とも同一のうえ、美術監督、撮影監督を置かないなど制作体制も異色。加えて、両作品とも舞台のモデルが同じ高円寺であった。ちなみに高円寺は同社の東京スタジオの所在地である。
▼【TV】『いきものさん』放映開始(8日)
 インディペンデント作家の和田淳と東映アニメーションが異色のタッグを組み、短編シリーズをTV放映。
▼【TV】『ダークギャザリング』放映開始(10日)
 ホラー性を高める狙いから、Dolby Atmosにて音響制作する異例の試み。放映時は5.1chサラウンドにダウンミックスして対応。
▼【出来事】ADKホールディングス前社長に有罪判決(12日)
 東京地裁にて、ADKホールディングスの前社長・植野伸一被告に懲役2年、執行猶予4年の判決。東京五輪を巡る汚職事件で贈賄罪に問われていた。
▼【劇場】『君たちはどう生きるか』公開(14日)
 宮崎駿監督の新作が公開。事前の宣伝をまったく行わない大胆な方針も話題に。
▼【出来事】月刊ガンダムエースの『水星の魔女』の記事でお詫び(30日)
 最終回についての声優のコメントに「編集者の憶測」が混じっており、修正が紙版に反映されなかったとして、作品公式サイトと編集部がお詫びを掲載。
▼【イベント】高知アニメアニメクリエイターアワード創設を発表(31日)
 高知信用金庫を中心とした「高知アニメクリエイター聖地プロジェクト」の一環。賞金総額は3000万円。

●8月

▼【ビジネス】エイベックス・アニメーションレーベルズ設立(1日)
 エイベックスはグループの事業を再編。エイベックス・ピクチャーズとエイベックス・エンタテインメントを中間持株会社とし、それぞれの下に事業子会社を置くかたちに。アニメの企画・製作を行うエイベックス・アニメーションレーベルズを設立する。
▼【劇場】『きみの色』公開延期(3日)
 山田尚子監督の新作『きみの色』公開を2024年に延期すると東宝が発表。本年秋予定だった。
▼【劇場】『しん次元! クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 とべとべ手巻き寿司』公開(4日)
 劇場版『クレヨンしんちゃん』初の3DCG作品。公開時期を従来の春から夏に変更、実写畑の大根仁が監督を務めるなど異例の体制で臨んだ。興収24億超は過去最高額。
▼【劇場】『ガンダムSEED』カガリ役キャスト変更(8日)
 来年1月公開の『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』で、カガリ・ユラ・アスハ役が進藤尚美から森なな子に変わると発表。
▼【イベント】上映企画「アニメーション作家 山村浩二」開催(11日)  山村浩二は日本を代表するアニメーション作家。本人からの原版受贈を機会に国立映画アーカイブにて特集上映が組まれた。
▼【訃報】丸山俊平(15日)
 アニメーションプロデューサー。アクタス2代目社長。この日、親族がSNSで明らかにした。『鋼鉄神ジーグ』『ガールズ&パンツァー』などを手がけた。
▼【出来事】山寺宏一、新型コロナウイルスに感染(16日)
 山寺宏一は声優。前日に発熱があり、医療機関で陽性の診断を受けたと、この日所属事務所が発表。また他の声優からも感染報告が今年も相次いだ。 ▼【劇場】『SAND LAND』公開(18日)
 鳥山明原作マンガをサンライズ(現・バンダイナムコフィルムワークス)、神風動画、ANIMAで映像化。
▼【TV】『オオカミの家』公開(19日)
 チリのストップモーション作品。悪夢のようなイメージが話題を呼び、小規模公開ながらロングランヒットに。
▼【訃報】山本二三(19日)
 美術監督。胃がんのため。70歳。日本アニメーションからテレコム・アニメーションを経てスタジオジブリに参加。代表作に『未来少年コナン』『天空の城ラピュタ』『火垂るの墓』『時をかける少女』など。
▼【TV】『ちいかわ』で放映順のミス(29日)
 予定していた95話ではなく、次のエピソードを放映。配信は予定どおり95話を公開した。
▼【TV】『NARUTO』新作放映延期(29日)
 放映20周年記念新作を9月3日より4週連続で放映する予定だったが延期に。この日、公式サイトで発表。「さらなるクオリティの向上」を理由に挙げている。
▼【劇場】『THE FIRST SLAM DUNK』終映(31日)
 国内興収は157億円超。

●9月

▼【劇場】『ツキウタ』公開時期を変更(1日)
 12月公開予定だったが「諸般の事情により」2024年初夏に変更。
▼【配信】『GAMERA -Rebirth-』配信開始(7日)
 Netflixにて全6話一挙配信。「ガメラ」シリーズ初のアニメ化。瀬下寛之監督、ENGI制作。
▼【出来事】「アニメージュ」10月号の記事で告知(7日)
 8日発売「アニメージュ」10月号掲載記事について、『文豪ストレイドッグス』公式サイトが「事実や作品の公式見解とは異なる内容が掲載」されていると告知。修正が不可能な時点で記事の監修を依頼されたという。
▼【訃報】寺沢武一(8日)
 マンガ家。68歳。心筋梗塞のため。アメコミを意識した作風で知られる。デビュー作にして代表作である『コブラ』は複数回アニメ化された。
▼【イベント】「日本の巨大ロボット群像」展開催(9日)
 アニメにおける巨大ロボットのデザインとその映像表現の歴史を辿る美術展。福岡市美術館を皮切りに巡回する。
▼【配信】『火の鳥 エデンの宙』スタート(13日)
 Disney+で全4話を独占配信。STUDIO4℃制作。手塚治虫原作『火の鳥 望郷編』をアレンジしたもので、結末の異なる『火の鳥 エデンの花』が11月3日に劇場公開。
▼【出来事】中尾一貴が逮捕(13日)
 中尾一貴は声優。羽田空港で女性のバッグを盗み、追跡してきた男性にケガをさせた疑い。本人は容疑を否認している。
▼【劇場】『アリスとテレスのまぼろし工場』公開(15日)
 岡田麿里監督第2作。MAPPAの劇場オリジナルという点も話題に。
▼【劇場】『映画プリキュアオールスターズF』公開(15日)
 シリーズ20周年記念作。5年ぶりにオールスターズを謳う。ミラクルライトが3年ぶりに復活。初めての試みとして、中学生以下に限らない入場者特典も配布された。14億超とシリーズ最高の興収を記録。
▼【訃報】土田よしこ(15日)
 マンガ家。代表作「つる姫じゃ~っ!」はTVアニメ化もされた。
▼【TV】『葬送のフリーレン』プライムタイムで初回分を一挙放映(24日)
 日本テレビ系「金曜ロードショー」枠にて1~4話を連続放映。同枠でのアニメ初回放映は同局初めての試み。EDテーマも通常分とは別のものを用意した。5話以降は新アニメ枠「フラアニ」にて放映。
▼【イベント】『みじめな奇蹟』オタワでグランプリ(24日)
 折笠良監督作品。第47回オタワ国際アニメーション映画祭で短編部門のグランプリを受賞。
▼【出来事】TOHOシネマズが改善計画を公取委に提出(27日)
 配給会社に対し、自社への優先配給を求め、応じない場合に取引停止を示唆するなどの圧力をかけたとして調査を受けていた。

●10月

▼【TV】『オーバーテイク!』放映開始(2日)
 KADOKAWAとTROYCAによるオリジナル。舞台となる御殿場市が応援サイトを開設、スポンサーにもなった。
▼【ビジネス】朝日放送グループ、アニメ事業再編(2日)
 朝日放送HDは傘下のアニメ制作会社を再編。子会社であるSILVER LINK.とゼロジーアクトをABCアニメーションの子会社とする。
▼【TV】『BEYBLADE X』放映開始(6日)
 タカラトミーのホビー・ベイブレードを題材とした作品。アニメシリーズは2019年より配信を中心に展開しており、TVでの新作放映は久々となる。
▼【ビジネス】スタジオジブリが日本テレビ傘下に(6日)
 日本テレビが100億円でジブリの株式を買い取るかたち。宮崎駿が取締役名誉会長、鈴木敏夫が代表取締役議長となり、日本テレビ役員の福田博之が代表取締役社長に就任。ジブリは4月に星野康二社長兼会長の退任と鈴木敏夫の社長復帰を発表したばかりだった。
▼【OVA】『ガールズ&パンツァー最終章』4話、劇場上映開始(6日)
 1話劇場上映スタートから6年弱、3話から1年半ぶりの新作。
▼【TV】『キボウノチカラ オトナプリキュア’23』放映開始(7日)
 成人したヒロインたちの姿を描く「大人世代も楽しめる」プリキュアシリーズのスピンオフ。Eテレでの放映という点も話題に。
▼【TV】『オチビサン』放映開始(8日)
 原作は安野モヨコのマンガ。短編ながらスタジオカラー初のTVシリーズ。
▼【訃報】谷村新司(8日)
 歌手。74歳。堀内孝雄、矢沢透とともにフォークグループ・アリスを結成。70年代にヒットソングを連発する。アニメでは『∀ガンダム』エンディングテーマ「AURA」を歌った他、『大草原の小さな天使 ブッシュベイビー』などに楽曲を提供している。
▼【イベント】野沢雅子、第71回菊池寛賞を受賞(11日)
 日本文学振興会が様々な文化分野の功績に対して贈賞するもの。「日本の声優を代表する草分け的存在として」「世代を超え愛され続ける」とした。
▼【訃報】財津一郎(14日)
 俳優・コメディアン。慢性心不全のため。89歳。「てなもんや三度笠」に出演、人気を博す。『ピュンピュン丸』の主題歌「ピュンピュン丸の歌」も有名。
▼【TV】B8station枠開始(16日)
 9月にフジテレビが中国の配信大手bilibiliと戦略的パートナーシップを締結。bilibili制作作品の新たな放映枠を設けた。まず他局でも放映された『時光代理人』を放映。1月からは『百妖譜』を放映予定。
▼【訃報】中庸助(20日)
 声優。93歳。加藤正之を継いでのび太のパパ役を1992年から2005年まで務めた。
▼【TV】『薬屋のひとりごと』1~3話を一挙放映(22日)
 日本テレビ系にて。
▼【イベント】第36回東京国際映画祭開幕(23日)
 11月1日まで開催。アニメーション部門はコンセプトを改め、特撮作品の扱いを取りやめたうえ、海外作品を拡充。
▼【出来事】新潟市、新潟大、開志専門職大がマンガ・アニメで連携(23日)
 新潟市と同市を拠点とする新潟大学、開志専門職大学がマンガ・アニメに関する連携協定を締結。マンガ・アニメ研究の世界的拠点を目指す。
▼【訃報】一城みゆ希(24日)
 声優。多臓器不全のため。近年では『名探偵コナン』のジョディ役で知られる。海外作品では『ザ・シンプソンズ』のマージなど。
▼【配信】『PLUTO』配信(26日)
 Netflixにて中編全8話を一挙スタート。手塚治虫「地上最大のロボット」を浦沢直樹が大胆に翻案したマンガのアニメ化。企画した丸山正雄は浦沢作品を幾度もアニメ化してきた他、『ジェッターマルス』や劇場『METROPOLIS』などの手塚治虫作品を手がけている。
▼【出来事】池田純矢、逮捕(26日)
 池田純矢は俳優・声優。特殊詐欺の受け子をしていた容疑で逮捕された。「海賊戦隊ゴーカイジャー」のゴーカイシルバー役で知られる。出演中の『はめつのおうこく』はオズ・ゴージャスを勝杏里に交代し、既放映分も音声を差し替えると発表。
▼【TV】『忍たま乱太郎』OP、歌手名称変更(30日)
 第31期30話より、歌手の表記がジャニーズJr.から個人名を並べるかたちに変更された。ジャニーズ事務所は9月に創業者の性加害を認め、社名を改めるなど様々な対応を余儀なくされている。
▼【出来事】紡木吏佐が離婚を公表(31日)
 紡木吏佐は声優。自身のSNSにて。昨年、ミュージシャンの本多友紀との結婚を発表していた。
▼【出来事】鈴木達央がフリーに(31日)
 鈴木達央は声優。SNSでアイムエンタープライズからの退所を発表。一昨年の浮気騒動にも触れ、改めて謝罪した。
▼【イベント】アニメ東京ステーション、オープン(31日)
 東京都が魅力ある観光コンテンツ創出プロジェクトの一環としてアニメ展示拠点を池袋に開設。運営は一般社団法人日本動画協会が担う。
▼【出来事】SHIBUYA TSUTAYAレンタルサービス終了(31日)
 SHIBUYA TSUTAYAはカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の旗艦店。圧倒的な品揃えで知られていた。

●11月

▼【出来事】林原めぐみ、ハローキティ卒業(1日)
 林原めぐみがハローキティの声を卒業すると自身のブログで発表。白石冬美、小山茉美に続き、長くハローキティの声を担当していた。
▼【イベント】第10回新千歳空港国際アニメーション映画祭開幕(2日)
 6日まで。初回よりフェスティバルディレクター等で主導的に関わっていた土居伸彰が前回で退任し、複数によるプログラム選定体制となって初めての開催。
▼【訃報】北浜晴子(2日)
 声優。慢性肺疾患のため。86歳。TBS放送劇団を皮切りに長年活躍。「奥さまは魔女」のサマンサ役で一世を風靡した。アニメでは『海のトリトン』のルカーや『マジンガーZ』のあしゅら男爵などで知られる。
▼【劇場】『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』公開(3日)
 シリーズ第3弾。前2作は井ノ原快彦と本上まなみがナレーションを務めてきたが、「本シリーズのコンテンツ特性と現状をふまえ」本上が単独でナレーションを担当するかたちに変更。
▼【TV】『進撃の巨人 The Final Season』完結編・後編放映(5日)
 2013年の放映開始から10年がかりで完結。
▼【TV】『サザエさん』花沢さん、伊佐坂先生、声優交代(5日)
 花沢さんが山本圭子から渡辺久美子に、伊佐坂先生が中村浩太郎から牛山茂に交代。渡辺はこの日から、牛山は12日から登板。山本圭子は秋元千賀子から引き継ぎ、1972年より花沢さんを担当。中村は2009年より伊佐坂先生を演じていた。
▼【訃報】三浦徳子(6日)
 作詞家。肺炎のため。75歳。「みずいろの雨」「青い珊瑚礁」「お嫁サンバ」などのヒットソングを手がける。アニメでも「愛の金字塔」「愛はブーメラン」「CAT’S EYE」「背中ごしにセンチメンタル」「サムライハート」「ミラクル・ガール」など印象的な歌詞を多数提供。
▼【TV】東宝、タイのCGアニメーションスタジオに出資(7日)
 子会社のTOHO GlobalがタイのIGLOO STUDIOに出資。IGLOO STUDIOは安達寛高(乙一)原作・脚本で23日よりNetflix配信の『ぼくのデーモン』を手がけている。
▼【配信】『悪魔くん』配信開始(9日)
 総監督に佐藤順一を据え、キャストも共有するなど、1989年放映のTVアニメ版の続編を意識しつつ、よりダークなムードのシリーズに。
▼【出来事】八代拓が車検切れの車で交通事故(9日)
 八代拓は声優。不注意から停車中のバスに追突。現場検証の際に車検切れが判明したという。
▼【TV】『ささやくように恋を唄う』放映延期(10日)
 来年1月放映予定だったが、「諸般の事情により」4月スタートに変更。あわせて、蔡欣亞が健康上の理由から監督を降板、真野玲に交替すると発表。
▼【劇場】『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』公開(17日)
 TVシリーズ6期と『墓場鬼太郎』を意識しながら、昭和30年代を舞台に、鬼太郎の親父を主人公に据えた意欲作。伝奇ムード漂う作風が話題に。
▼【訃報】おかだえみこ(20日)
 アニメーション評論家。尿毒症のため。89歳。おとぎプロダクション、CMプランナーを経て、「映画評論」等で執筆を始める。アニメージュ創刊より「おかだえみこ・鈴木伸一のアニメ塾」を連載。著書に「アニメの世界」「人形アニメーションの魅力」等。
▼【訃報】豊田有恒(28日)
 作家。食道がんのため。85歳。「S‐Fマガジン」でデビュー。『エイトマン』『鉄腕アトム』等、草創期のTVアニメに脚本家として関わったほか、『宇宙戦艦ヤマト』にも主要スタッフとして企画に携わった。
▼【訃報】山田太一(29日)
 脚本家。松竹での助監督を経て、フリーに。「男たちの旅路」「岸辺のアルバム」などを手がけ、TVドラマで一時代を築いた。アニメでは『カリメロ[第1作]』に監修として関わっている。
▼【ビジネス】東京現像所、事業終了(30日)
 東宝傘下の現像所で1955年設立。TVアニメ黎明期よりポスプロ業務を数多く手がけた。

●12月

▼【劇場】『映画 窓ぎわのトットちゃん』公開(8日)
 タレント・黒柳徹子の自伝的小説にしてベストセラーが原作。八鍬新之介が企画・監督・脚本・絵コンテを担当した。
▼【TV】『ちびまる子ちゃん』山田役が交代(10日)
 山本圭子は12月17日放映回がラストとなる。この日、番組公式サイトで発表。
▼【出来事】幾原邦彦の盗作を主張する女性に賠償命令(13日)
 名誉毀損や業務妨害にあたるとして東京地裁立川支部が121万円の支払いを命じる。女性は幾原監督が自分の作品を盗作したとして、本人や取引先に執拗にメールを送るなどしていた。
▼【劇場】『屋根裏のラジャー』公開(15日)
 スタジオポノック劇場長編第2作。昨夏公開予定が延期となっていた。
▼【TV】『ONE PIECE』「ワノ国」編終幕(17日)
 1088話「“ルフィの夢”」で一区切りを迎えた。特に終盤は演出・作画に力の入ったエピソードが続出し、話題となった。
▼【配信】『THE ONE PIECE』制作発表(17日)
 「ONE PIECE」を原作1話からリメイクすると発表。制作はWIT STUDIOで、Netflixで配信。
▼【ビジネス】ソニー、アニマックスを売却(21日)
 ソニー・ピクチャーズエンタテインメントが傘下の衛星局アニマックスとキッズステーションをノジマ傘下の衛星局AXNに売却すると発表。来年4月を予定。
▼【劇場】『SPY×FAMILY CODE:White』公開(22日)
 初動の週末3日間で興収12億円のロケットスタート。
▼【TV】『川越ボーイズシング』パッケージソフト発売中止(25日)
 Blu-ray&DVDの発売を中止すると発表。予約者に対しては返礼品として1~12話を収録した特別ディスクを送る。
▼【TV】『邪神ちゃんドロップキック【世紀末編】』放映(27日)
 熊本県高森町とコラボ、前作『X』に続き、ふるさと納税を利用して事業費を集め、製作。