12月も残りわずか。再来週には2024年だ。年末から年始にかけての劇場作品を紹介しよう。



　22日（金）からは『劇場版　SPY×FAMILY　CODE: White』が公開される。原作はスパイと殺し屋とエスパーが互いの正体を知らないまま疑似家族として暮らす姿を描くコメディマンガであり、ＴＶアニメも好評で現在第２期が放映中だ。アーニャはイーデン校で調理実習を競うことになり、校長の好物であるフリジス地方の菓子を知るべく、一家揃って現地に向かうが……。原作者の遠藤達哉が監修とキャラクターデザイン原案を手がける。ＴＶシリーズ監督の古橋一浩はアニメーションアドバイザーに。監督はＴＶシリーズ１期で助監督を務めた片桐崇。脚本はＴＶシリーズ２期のシリーズ構成も務める大河内一楼。アニメーション制作はWIT STUDIOとCloverWorks。



　同日公開が『死が美しいなんて誰が言った』。詩人のレイ、妹のユウナは、ゾンビウィルスに感染し病院に隔離されていた。２人を逃がそうと医師のリカは密航業者の手を借りるのだが……。企画・監督は中島良。モーションキャプチャー＋画像生成ＡＩで制作とのことなので、厳密にはアニメーション作品ではないかもしれないが、念のため紹介しておく。



　翌週29日（金）より『ムーミンパパの思い出』が公開。トーベ・ヤンソンの著名原作をもとにしたフィンランド製のパペットアニメーション第４弾。若き日のムーミンパパの冒険を描く。



　年が明けて、１月５日（金）から『アイドルマスター　シャイニーカラーズ』第３章が上映開始。春放映開始のＴＶシリーズの先行上映も今回でひとくぎり。イベントの成功を受け、さらに飛躍する２８３プロダクションのアイドルたちを描く。監督はまんきゅう。アニメーション制作はポリゴン・ピクチュアズ。



　同日公開が『名探偵コナンｖｓ．怪盗キッド』。2024年４月公開の『100万ドルの五稜星』に先駆け、コナンと怪盗キッドの対決をプレイバック。新規映像とともに贈るＴＶシリーズの特別総集編だ。



　５日公開がもう１作。『BLOODY ESCAPE　地獄の逃走劇』だ。人体実験のため改造人間となったキサラギ。かつての仲間である吸血鬼集団とヤクザ組織に追われることになり、東京脱出を図るが……。ＴＶシリーズ『エスタブライフ　グレイトエスケープ』の姉妹編。企画・プロデュースをスロウカーブ、原案・脚本・監督を谷口悟朗が手がける。ポリゴン・ピクチュアズ制作のセルルック３ＤＣＧ作品だ。

≪劇場アニメリスト≫
2023年12月20日現在、編集部調べ