先週末からアンコール公開の始まった『ONE PIECE FILM RED』が、週末の興行ランキングで１位をさらい話題になっている。映画祭シーズンであり、年末を前に大作興行の少ない凪の時期だったとはいえ、12万人以上を動員、興収1.6億円を挙げる異例の好成績だ。本作の大ヒットぶりを改めて印象づける出来事だ。
さて、新作の話題に目を移そう。



　27日（金）から『アイドルマスター　シャイニーカラーズ』第１章が上映開始。『ミリオンライブ！』から間をおかず、新シリーズがスタートする。櫻木真乃はひょんなことから、２８３プロに誘われ、灯織、めぐるたちとともに、アイドルを目指すことに……。監督は現在『ミギとダリ』が放映中のまんきゅう。シリーズ構成は『ミリオンライブ！』も担当した加藤陽一。アニメーション制作はポリゴン・ピクチュアズ。『ミリオンライブ！』の制作は白組で、代表的なＣＧアニメスタジオが「アイマス」を競作するかたちとなった。



　同じく27日公開が『デジモンアドベンチャー０２　THE BEGINNING』。『デジモンアドベンチャー　LAST EVOLUTION　絆』に続き、かつてのヒット作のその後をスクリーンで描く。成人となり、それぞれの道へと進み始めている大輔ら「選ばれし子どもたち」。彼らの前にデジヴァイスを持った青年・大和田ルイが現れて……。『LAST EVOLUTION　絆』に続き、田口智久監督、大和屋暁脚本、立川聖治アニメーションキャラクターデザインの布陣。アニメーション制作はゆめ太カンパニー。



　翌週11月３日（金）から『映画すみっコぐらし　ツギハギ工場のふしぎなコ』が公開。スマッシュヒットで世を騒がせた「すみっコぐらし」の劇場第３弾。くま工場長に誘われ、おもちゃ工場で働くことになったすみっコたち。でも、工場には何か秘密が？　脚本は第１作『とびだす絵本とひみつのコ』の角田貴志、監督は『宇宙なんちゃら　こてつくん』の作田ハズム。キャラクターにセリフがなく、井ノ原快彦と本上まなみのダブルナレーションで進行する点も特徴だったが、本作は本上１人の担当となる。アニメーション制作はファンワークス。



　同じく３日（金）公開が『火の鳥　エデンの花』。手塚治虫の代表作である「火の鳥」。その「望郷編」を劇場長編化。地球から遠く離れた辺境の惑星・エデンに降り立った女性・ロミ。波乱と驚異に満ちた彼女の半生記を描く。監督に『ムタフカズ』の西見祥示郎、キャラクターデザイン・総作画監督に西田達三、美術監督に木村真二とSTUDIO4℃作品の常連実力派が揃う。ロミの声を女優・宮沢りえが担当するのも話題。なお、ディズニープラスにて独占配信中の『火の鳥　エデンの宙』とは異なる結末となっている。

≪劇場アニメリスト≫
2023年10月25日現在、編集部調べ