10月半ばに入り、ようやく気候も秋らしくなってきた。
　秋は映画祭の季節だ。前回紹介したように東京国際映画祭が10月23日（月）より開幕（https://2023.tiff-jp.net/ja/）。チケットの一般販売が14日（土）からスタートする。アニメーション作品はアニメーション部門にエントリーしたものの他にも、ワールド・フォーカス部門に『スルタナの夢』というスペイン・ドイツ合作作品がエントリーしている。インドを舞台にした女性のユートピアを探す物語だという。
　東京国際映画祭と提携して、17日（火）から東京・日本橋にて開かれるのが中国映画週間（http://cjiff.net/）。中国大陸の最新作を集中的に上映するプログラムだ。アニメーションとして『長安三萬里』『幸せなママと娘１』のＣＧ２作品がエントリーしている。ただし、残念ながら『長安三萬里』はすでにチケットが完売している。
　もうひとつ、スペイン語圏のアニメーションの特集上映・ドキドキ・アニメーション・エニェが25日（水）～31日（火）に東京・市ヶ谷にて開催される（https://dokidoki-anime2023.peatix.com/）。TAAF2021にコンペインした『ナウエルと魔法の本』、今年の新潟国際アニメーション映画祭にコンペインした『ユニコーン・ウォーズ』などを上映。ちなみに今回の東京国際映画祭にエントリーしている『スルタナの夢』や『ロボット・ドリームズ』もスペイン語圏作品だ。

　これから公開される作品に話題を移そう。



　今週13日（金）より『大雪海のカイナ　ほしのけんじゃ』がスタート。今年１～３月にＴＶ放映された『大雪海のカイナ』の続編だ。紛争をようやく収めた雲上世界の住人カイナと地上世界の姫・リリハ。彼らは水資源を求めて軌道樹へと旅立つのだが……。『シドニアの騎士』の原作者・弐瓶勉とポリゴン・ピクチュアズがタッグを組み、終末期の世界の冒険譚を描く。監督は安藤裕章。



　翌週20日（金）から『北極百貨店のコンシェルジュさん』が公開。西村ツチカのマンガが原作。動物たちが訪れる百貨店で働き始めた新人コンシェルジュ・秋乃の奮闘を描く。『電脳コイル』や『百日紅』の仕事で知られる板津匡覧はこれが長編初監督。キャラクターデザインは森田千誉。アニメーション制作はProduction I.G。
　同じく20日から『僕のヒーローアカデミア　雄英ヒーローズ・バトル』もスタート。新作エピソード「雄英ヒーローズ・バトル」にＴＶシリーズ６期の最終３話を合わせて上映する企画だ。新作エピソードは、雄英高校ヒーロー科１年Ａ組メンバーの冬休みの時期を描く。

≪劇場アニメリスト≫
2023年10月11日現在、編集部調べ