今回は今年７月に配信が開始された、国内制作アニメのシリーズ続編を中心に紹介する。

　月初めにｄアニメストアほか各動画配信サービスで公開された『幼女社長Ｒ』は、藤井おでこによるお仕事コメディマンガをアニメ化したシリーズの第２期だ。2021年に配信が開始された第１期から２年おいての続編となる。５歳の女の子が経営する「むじなカンパニー」のドタバタしたオフィスの模様が再び描かれる。第１期と同じくいわたかずやが監督、絵コンテ、演出を兼任する。



　12日には『終末のワルキューレII』の後編（11話～15話）がNetflixにて配信スタート。全世界の神代表と人類代表によるタイマンバトルを描く本作、今回のエピソードは釈迦ＶＳ零福の戦いが繰り広げられる。スタッフはシリーズ前編と変わらず。なお、10月20日からＴＶ放映もスタートする。



　同日にはもう１本、『トニカクカワイイ　女子高編』がｄアニメストアほか各動画配信サービスでスタート。今年６月まで第２期がＴＶ放映された『トニカクカワイイ』の新作エピソード全４話を順次公開していく。中学時代の恩師の頼みで、女子高の授業を任されることになったナサ。夫が青春真っ盛りの女子高生に囲まれることになったことに、妻の司も内心落ち着かない……。メインスタッフはＴＶシリーズと同じだ。



　Netflixで展開中の『範馬刃牙』。その第２期の前編「外伝ピクル＋野人戦争編」が26日より公開。恐竜時代の地層から発掘され、最新科学技術によって現代に蘇生した男・ピクルに挑む刃牙。はたして彼はピクルに勝利し、その先で待つ実父・範馬勇次郎との決戦にたどり着けるのか。メインスタッフは第１期と同様、監督・平野俊貴、シリーズ構成・浦畑達彦、キャラクターデザイン・石川晋吾という布陣。10月よりＴＶ放映も決定している。



　Netflixでは月末に『BASTARD　―暗黒の破壊神―』の第２期「地獄の鎮魂歌編」もスタートしている。魔法使いダーク・シュナイダーと暗黒の僧侶アビゲイルが死闘を繰り広げ、メタ＝カリーナ王国の崩壊で幕を閉じた第１期から２年後の物語だ。監督は『ゴブリンスレイヤー』の尾崎隆晴、キャラクターデザインは『クロスアンジュ　天使と竜の輪舞』の小野早香、シリーズ構成は黒田洋介が担当。アニメーション制作はライデンフィルムだ。いずれも第１期からの続投となる。





　７月公開の合作＆海外作品についても触れておこう。Netflixでは『ミラキュラス　レディバグ＆シャノワール：ザ・ムービー』が、Disney+では『スパイダーマン：スパイダーバース』のピーター・ラムジー総指揮のもと制作されたアフリカのアニメーション作家たちによるＳＦアニメ選集『Kizazi Moto：ジェネレーション・ファイア　fromアフリカ』がスタートしている。



　終わりに、YouTubeで公開されたＭＶ作品も１本取り上げたい。13日に音楽プロジェクト・月詠みの楽曲「救世主」のアニメーションＭＶが公開された。この楽曲はＴＶアニメ『悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。』のＯＰテーマとなっている。今回のＭＶはそれとは異なるオリジナルの映像だ。ディレクターとアニメーションを担ったＧ子のＳＮＳ（https://twitter.com/G2_1112）には、イメージボード等のメイキング素材も上げられている。

≪2023年７月配信のアニメリスト≫
2023年９月６日現在、編集部調べ

≪2023年７月に発売されたＯＶＡのリンク≫
2023年９月６日現在、編集部調べ

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