７月後半の劇場作品を紹介していこう。いずれも21日（金）より上映スタート。



　まずは『おそ松さん　魂のたこ焼きパーティーと伝説のお泊り会』。ヒット作『おそ松さん』の新作だ。たこ焼きパーティーを開くことになった松野家。だが、チビ太やトト子らも参加することになり波乱の予感が……。脚本はこれまでどおり松原秀が担当。キャラクターデザインは安彦英二、監督は『ギヴン』の山口ひかるが務める。60分弱の中編だ。



　次に『古の王子と３つの花』。『キリクと魔女』などで知られるフランスのミッシェル・オスロ監督の新作だ。ルーブル美術館で開催されたエジプト展用の映像に、２編を加えてまとめたもので、古代エジプト、中世フランス、オスマン帝国と３つの時代を舞台にした３人の王子のエピソードが語られる。オスロ監督らしい、シルエットを基調にした端正で美意識あふれる映像が見物だ。



　海外作品がもう１本。『劇場版　Re:STARS　未来へ繋ぐ２つのきらぼし［吹替版］』だ。中国の配信マンガを原作にした、芸能界を舞台にした姉弟の入れ替わりコメディ。今年４月から７月にかけ、ＢＳ日テレにて原語版ＴＶシリーズが字幕付きで放映されたばかりだ。今回はそれを２時間弱にまとめ、日本語吹替版として公開する。
　最後に『人造魔法少女カイニ』にも触れておこう。殺人鬼と少女の交流を描く田中大貴監督・脚本の実写作品「PARALLEL」と同時上映される短編で、作中でキーとなるアニメを田中監督が実際に制作したものだ。東京・テアトル新宿で１週間限定のレイトショー公開となる。

≪劇場アニメリスト≫
2023年７月19日現在、編集部調べ