６月下旬の劇場作品を紹介しよう。奇しくも人気シリーズの最新作が並んだ。



　23日（金）公開が『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』。鴨志田一の思春期ファンタジー小説のアニメ化で、2018年のＴＶシリーズ、2019年の劇場作品に続く、第３弾となる。咲太の妹・花楓はひきこもり生活から一転、兄と同じ高校を受験しようと決意するのだが……。監督・増井壮一、脚本・横谷昌宏という座組はそのまま。アニメーション制作はCloverWorks。今冬には『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』も上映予定だ。



　同じく23日より『ラブライブ！　School idol project　虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会　NEXTSKY』が上映スタート。学校を単位とするアイドル活動が盛んな世界を描くメディア横断プロジェクト「ラブライブ！」。虹ヶ咲学園を舞台にしたＴＶシリーズ第３弾の最新作だ。30分の短編で、学園を訪れた短期留学生・アイラとの交流を描く。ＴＶシリーズと同じく、監督は河村智之、脚本は田中仁。アニメーション制作はサンライズ（バンダイナムコフィルムワークス）。



　23日には『劇場版　Collar×Malice -deep cover-』の後編も上映開始。女性向け人気アドベンチャーゲームのアニメ化で、ゲームの裏側で起きていたもうひとつの事件を描く。爆破事件の首謀者として警察に追われる柳たち。彼らを助けようとする奮闘する市香だったが……。前編に続き、監督はわたなべひろし、構成はハラダサヤカ。アニメーション制作はスタジオディーン。



　翌週30日（金）からは『劇場版　美少女戦士セーラームーン　Cosmos』の後編が公開。セーラーギャラクシアの圧倒的な力によって、消えていくセーラー戦士たち。愛する人たちを奪われたうさぎは立ち上がれるのか!?　90年代の大ヒット作の映像化もクライマックスへ。前編同様、監督は高橋知也、脚本は筆安一幸。アニメーション制作は東映アニメーションとスタジオディーンが担当。



　同じく30日公開が『えいが　それいけ！アンパンマン　ロボリィとぽかぽかプレゼント』。ＴＶ＆劇場アニメ35周年を謳う、劇場シリーズ最新作だ。ロボ彗星に住むロボットの女の子・ロボリィ。彼女に作れないものがあると諭され、それを探す旅に出るのだが。監督はこれが初の劇場作品となる橋本敏一。脚本は米村正二。



　30日公開がもう１作。『マルセル　靴をはいた小さな貝』だ。ストップモーションと実写による擬似ドキュメンタリー形式で、第95回アカデミー賞で長編アニメーション賞にノミネートされた。映像作家のディーンはしゃべる貝のマルセルと出会う。離ればなれになった家族と会いたいというマルセルの願いを聞き、ネットに動画をアップしたところ、それが大反響を呼んで……。監督は劇中にも登場するディーン・フライシャー・キャンプ。

≪劇場アニメリスト≫
2023年６月21日現在、編集部調べ