ANIME NEWS

ニュースで振り返るアニメ界2021
エヴァンゲリオン“完結”に沸いた1年

 昨年より引き続きCOVID-19が猛威をふるった1年だった。首都圏では緊急事態宣言がのべ8ヶ月に及んだ。大きな影響を受けたのが興行界だった。ライブエンタテインメントは言うに及ばず、劇場公開作品の延期も相次いだ。特に『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』は来年への延期を余儀なくされ、劇場で『ドラえもん』も『ポケットモンスター』も新作公開のない異例の年となった。
 苦しい興行界において気を吐いたのが国産アニメである。興行収入のベスト3をアニメが占めた。特に『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』は、延期を重ね、緊急事態宣言下に月曜公開という苦渋の体制を敷きながら、興行収入100億円超の大ヒットを達成。内容的にも大団円に相応しい仕上がりを見せた。秋には国立新美術館にて庵野秀明展も開催。来年以降も「シン・ウルトラマン」「シン・仮面ライダー」が控えており、庵野監督はクリエイターとして希有の存在感を示すに至った。
 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を含め、スコープサイズ作品が目立ったのも今年の特徴だ。ネット配信が盛んになるなか、劇場で鑑賞してもらう価値が模索されているのだろう。大ヒットとなった『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』のDolby Cinema方式での上映も話題となった。
 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は映像ソフト未発売のまま、8月にAmazon Prime Videoで配信を開始。動画協会が配信と映像ソフト市場の逆転を伝えたのが2018年。配信優先の状況を象徴する出来事だ。
 配信ではディズニープラスの『スター・ウォーズ:ビジョンズ』も話題に。日本の制作会社7社が「スター・ウォーズ」の世界を舞台に競作。神風動画の「The Duel」はアニー賞にもノミネートされている。また、FODの『平家物語』は山田尚子監督が京都アニメーション外で初めて手がける作品として注目を集めた。
 TVに目を移すと『PUI PUI モルカー』のヒットが光る。インディーズ系の新鋭・見里朝希とシンエイ動画という異色の座組だが、アニメ界を超える話題作に。堀貴秀監督劇場『JUNK HEAD』とともにストップモーション作品が気を吐いた。
 大塚康生の訃報についても触れなければならないだろう。東映動画(現・東映アニメーション)草創期から活躍し、日本のアニメ史に大きな足跡を残したアニメーターだった(B)。

●1月

▼【出来事】駒田航、結婚(1日)
 ほかにも3月に照井春佳が囲碁棋士の平田智也と、倉田雅世と大西健晴が、4月に西明日香が、湯浅かえでが俳優の青柳尊哉と、内匠靖明と中嶋アキが、5月に石川由依が、6月に古川由利奈が、山寺宏一がタレントの岡田ロビン翔子と、9月に入野自由が、11月に橘田いずみが、12月に田野アサミが俳優の北村諒と、それぞれ結婚を報告。
▼【TV】『PUIPUI モルカー』放映開始(5日)
 インデペンデント系の新鋭・見里朝希監督がシンエイ動画と組んだストップモーション作品。モルモットモチーフのキャラクターの愛らしさと少しビターな内容が話題をさらった。
▼【時事】首都圏に緊急事態宣言発出(7日)
 3月21日まで継続。
▼【出来事】ブシロードが『バディファイト』原作者を提訴(8日)
 『フューチャーカード バディファイト』の原作者である池田芳正とスタジオ池っちに損害賠償を求めてのもの。原作終了後も秘密情報の保持・許諾なき作品情報の不開示を約束していたが、池田がこれに違反し、情報発信を再三繰り返したためという。
▼【劇場】『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.333』上映見合わせ(8日)
 IMAX用に再撮影等を施したバージョンをこの日より上映予定だったが、「技術的な面の過失による不備が発覚」し、急遽当日に上映見合わせを発表。
▼【劇場】『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』延期(8日)
 15日より上映予定だったが「日本国内における新型コロナウイルス感染症拡大、及び日本政府による緊急事態宣言を鑑み」「自粛し延期」。6月11日に公開。
▼【TV】『EX-ARM』放映開始(11日)
 セルルック3DCG作品だが、ゆるい仕上がりが一部で話題に。
▼【TV】『ワンダーエッグ・プライオリティ』(13日)
 TVドラマ「高校教師」「家なき子」で一世を風靡した野島伸司が原案・脚本を手がけたオリジナル作品。
▼【出来事】『半妖の夜叉姫』公式twitterがなりすましに注意喚起(15日)
 同作のキャラクターデザインを担当する菱沼義仁を騙るアカウントを確認したと注意をうながした。
▼【出来事】朝日放送社員がDLE株のインサイダー取引(15日)
 証券取引等監視委員会からこの日勧告を受け、19日に解雇された。社員はDLEとの資本業務提携契約の交渉業務についていた。
▼【出来事】シグナル・エムディに公正取引委員会から下請法違反で指導(19日)
 下請け事業者に委託内容を記した書面を交付する義務があるが、これを怠っていたため。アニメーターの久高司郎が報酬の一部未払いについて中小企業庁に相談したことから判明。なお久高はのち2月9日に道路交通法違反で懲役4ヶ月の実刑判決を受けた。
▼【イベント】毎日映画コンクール発表(22日)
 大藤信郎賞に『音楽』、アニメーション映画賞に『魔女見習いをさがして』が選ばれた。
▼【劇場】『ちびまる子ちゃん』中国で3DCG劇場アニメ化(29日)
 さくらプロダクションが発表。
▼【劇場】『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』公開延期(29日)
 「新型コロナウィルスの感染状況に鑑み」延期するという。3月5日より公開予定だった。7月17日に2022年春公開と告知。

●2月

▼【TV】『ゆるキャンSEASON2』第2話でお詫び(1日)
 不適切画像が含まれていたとして、映像の一部を差し替えると公式サイトがアナウンス。背景美術に問題があったと見られる。
▼【出来事】三菱硬質色鉛筆生産終了(1日)
 三菱鉛筆が橙色、黄緑、水色の硬質色鉛筆の生産終了を発表。アニメ制作現場で愛用者が多く、2015年に同様の告知があった際には、現場からの要望を受けて終了を撤回していた。
▼【ビジネス】KADOKAWA、ソニーとサイバーエージェントから100億円調達(4日)
 KADOKAWAが、ソニーとサイバーエージェント向けの新株式を発行し、およそ100億円の資金を調達すると発表。提携強化のほか、敵対的買収に備える側面もあると見られる。
▼【劇場】『さよなら私のクラマー ファーストタッチ』公開延期(5日)
 4月1日より公開予定だったが、「諸般の事情により」延期。6月11日に公開。
▼【訃報】森山周一郎(8日)
 俳優・声優。肺炎のため。86歳。存在感のある風貌と声で知られ、TVドラマ、ナレーションで活躍。特に『刑事コジャック』のテリー・サバラスの吹き替えが著名。アニメでも、TVアニメ草創期から出演し、『紅の豚』ではポルコ・ロッソを演じた。
▼【ビジネス】Netflixがアニメーター育成支援(12日)
 Netflix日本でアニメーター育成支援を始めると発表。WITスタジオのアニメーター育成塾に協力、受講生の生活費と授業料を負担する。カリキュラムはササユリ動画研修所が開発。卒業生はプロダクションI.GでNetflix作品の動画に従事する仕組み。
▼【配信】『ぶらどらぶ』配信開始(14日)
 押井守が総監督・原作・シリーズ構成を担当。押井監督久々のアニメシリーズ。不動産業を手がける、いちご株式会社が製作という点も話題に。7月にはTV放映も開始。
▼【訃報】瑳川哲朗(17日)
 俳優。筋萎縮性側索硬化症により。84歳。NHK大河ドラマ等で活躍。特撮番組「ウルトラマンA」で竜五郎を演じたほか、後続の「タロウ」「レオ」でナレーターを務めた。アニメでは『三国志』関羽や劇場『ゴルゴ13』のデューク東郷がある。
▼【訃報】原正人(17日)
 プロデューサー。心不全のため。89歳。日本ヘラルド映画、ヘラルド・エース(現アスミック・エース)で劇場作品の配給・宣伝・製作に携わる。代表作に「戦場のメリークリスマス」「乱」「リング」など。アニメでは『銀河鉄道の夜』『源氏物語』をプロデュース。
▼【訃報】菅谷政子(25日)
 声優。83歳。病気療養中だった。TVアニメ草創期から活躍。『エースをねらえ!』ではシリーズを通じて愛川マキを演じた。他に『家なき子』のレミなど出崎統作品との縁は深い。『忍者ハットリくん』のケン一やNHK教育「それいけノンタック」のノンタックも印象に残る。

●3月

▼【イベント】湯浅政明に芸術選奨文部科学大臣賞(3日)
 『映像研には手を出すな!』の成果に対するもの。
▼【劇場】『ラーヤと龍の王国』公開(5日)
 ディズニーブランドながら、大手シネコンが興行を見送るなど異例の対応。公開と同時のネット配信に判断が分かれた。興行成績もふるわず。
▼【イベント】第15回声優アワード(6日)
 主演男優賞に津田健次郎、主演女優賞に石川由依が選ばれた。
▼【劇場】『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』公開(8日)
 昨年6月、今年1月と公開告知も2度の延期を余儀なくされていた。緊急事態宣言下に月曜初日という異例の形態ながら公開1週間で興収33億円、219万人を動員、最終的に興収100億円を超える大ヒット作となった。
▼【イベント】東京アニメアワードフェスティバル2021開催(12日)
 15日まで東京・池袋にて開催。コンペティション長編アニメーションのグランプリにオーレル監督『ジョセップ』が選ばれた。
▼【イベント】第24回文化祭メディア芸術祭(12日)
 アニメーション部門大賞に『映像研には手を出すな!』、またエンターテインメント部門大賞に『音楽』が選ばれた。
▼【出来事】東北新社の衛星放送事業、認定取り消しへ(12日)
 外資比率を制限する放送法に違反しているとして、BS放送「ザ・シネマ4K」への認定を取り消すと政府が発表。子会社が事業を受け継ぐ。同社による政府高官への頻回の接待が明らかになり、2月には社長が辞任する事態となっていた。
▼【訃報】芝美奈子(14日)
 アニメーター。がんのため。50歳。『NOIR』『ヒカルの碁』『黒執事』などヒット作のキャラクターデザインで活躍。
▼【訃報】大塚康生(15日)
 アニメーター。心筋梗塞により。89歳。東映動画(現・東映アニメーション)創設と前後してアニメーターとなり、戦後商業アニメの草創期より活躍。『太陽の王子ホルスの大冒険』で作画監督に起用された際、演出に高畑勲の抜擢を進言したエピソードは有名。退社後、Aプロダクション、日本アニメーション、テレコム・アニメーションフィルムを拠点に『ルパン三世』『未来少年コナン』等の代表作をものした。テレコムでは長く後進の育成に従事。ジープ愛好家としても知られる。
▼【訃報】安西正弘(15日)
 俳優・声優。66歳。急性心不全にて。NHK教育番組「おーい!はに丸」のひんべえの声で知られる。アニメの代表作に『うる星やつら』の竜之介の父、『魔法の天使クリィミーマミ』の如月みどりなど。
▼【出来事】「まとめサイト」に賠償命令(16日)
 京都アニメーション放火にNHKディレクターが関わったかのような記事を掲載し名誉が傷つけられたとして、NHKがいわゆるまとめサイトに対する裁判を起こしていた。
▼【イベント】 第44回日本アカデミー賞発表(19日)
 最優秀アニメーション作品賞に『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』が選ばれた。同作は最優秀音楽賞(梶浦由記/椎名豪)にも選ばれている。また協会特別賞が安彦良和に贈られた。
▼【劇場】『JUNK HEAD』公開(26日)
 堀貴秀監督がほぼ独力で作り上げたストップモーション長編。評判を呼び、大手シネコン系での拡大公開へと至った。
▼【訃報】沢村忠(26日)
 元キックボクサー。肺がんのため。78歳。キックボクシング興行のエースとして活躍、彼をモデルにしたマンガ「キックの鬼」は、アニメ化もされた。
▼【TV】キートン山田、『ちびまる子ちゃん』を卒業(28日)
 長年ナレーションを担当していた。2代目は、きむらきょうや(木村匡也)が担う。
▼【TV】「東京BABYLON2021プロジェクト」中止(29日)
 昨年TVアニメ化を発表した際に、キャラクターの衣装が実際のものの模倣ではないかとの指摘を受けていた。製作委員会は「現制作会社との信頼関係の欠如により制作続行は不可能」になったと発表。それに対し、8月に入って、アニメーション制作を請け負っていたGoHandsが4億円超の支払いを求め、キングレコードを提訴する事態となった。
▼【出来事】澁谷梓希、i☆Risを卒業(31日)
 i☆Risは6人の声優による人気ユニット。澁谷の脱退後も5人で活動を継続する。

●4月

▼【TV】『SHAMAN KING』放映開始(1日)
 20年ぶりの再アニメ化。主演が日笠陽子に交替した他は旧作のキャストをおおむね踏襲。
▼【TV】『ゴジラS.P』放映開始(1日)
 作家・円城塔がシリーズ構成を担当し話題に。
▼【ビジネス】KADOKAWA社長に夏野剛(1日)
 夏野剛はNTTドコモでiモード立ち上げに参画した人物として知られる。井上伸一郎は顧問に。
▼【ビジネス】ハピネット、新設子会社ハピネットファントム・スタジオ設立(1日)
 傘下のファントム・フィルムと自社の映像部門を新設子会社に統合する。
▼【ビジネス】バンダイナムコアーツ社長に河野聡(1日)
 専務取締役の河野聡が代表取締役社長に昇格。川城和実社長、井上俊次副社長は退任。
▼【ビジネス】日活がアニメ事業部を新設(1日)
 日活は老舗の映画会社。版権営業部から独立するかたちでの設立。
▼【TV】『やくならマグカップも』放映開始(3日)
 多治見市の企業が支援するフリーペーパーのマンガが原作。同市も協力。
▼【TV】『ODDTAXI』放映開始(6日)
 木下麦が監督・キャラクターデザインを務める。とぼけた感じの動物キャラクターによる生々しい「人間」模様と輻輳するストーリーが話題に。
▼【TV】『すばらしきこのせかい The Animation』OPテーマ曲変更(8日)
 OPテーマ曲を担当することが決まっていたALIのドラマーが4日に逮捕されたとして、プロデュースするソニー・ミュージックから製作委員会に楽曲使用停止の要請があった。9日深夜より放映開始予定だった。
▼【TV】『バクテン!! EACH LAUGH TAKES THEM HIGHER. EACH TEAR MAKES THEM STRONGER.』放映開始(9日)
 ノイタミナ枠で放映。東北震災から10年の節目を迎え、劇場『マヨイガ』『フラ・フラダンス』とともに、フジテレビが掲げる「ずっとおうえん。プロジェクト 2011+10…」の一環。
▼【ビジネス】『マクロス』と『ロボテック』の権利で合意が成立(9日)
 「マクロス」シリーズの原作権をもつビッグウエスト、スタジオぬえと、「ロボテック」シリーズの展開を手がけるハーモニーゴールドが、互いの権利を承認すると発表。「マクロス」シリーズの世界展開や、「ロボテック」の実写化などを可能にするもの。
▼【TV】『東京リベンジャーズ』放映開始(11日)
 和久井健が週刊少年マガジンに連載中のマンガ「東京卍リベンジャーズ」のアニメ化。実写も含めたメディアミックス展開で、単行本が放映直前の累計1000万部から4000万部へ急進する大ヒットに。
▼【劇場】『名探偵コナン 緋色の弾丸』公開(16日)
 昨年公開予定だったが感染症拡大を受け、延期となっていた。劇場版シリーズ初の世界同時公開を謳う。興収70億超のヒットに。
▼【ビジネス】AICライツ、自社著作権を東映エージェンシーに譲渡(16日)
 AICライツは『メガゾーン23』や『バブルガムクライシス』等の権利を保有。業務提携を結び、今後は共同で新作映像コンテンツ製作・開発・運用する。
▼【訃報】久松文雄(16日)
 漫画家。歯肉がんのため。77歳。『スーパージェッター』『冒険ガボテン島』などのコミカライズを担当(テロップでは原画)。
▼【訃報】小林治(17日)
 アニメーター、演出家。57歳。腎臓癌で闘病中だった。『BECK』『Paradise Kiss』等で監督を務めた。
▼【劇場】『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』公開延期(22日)
 翌23日より公開予定だったが「新型コロナウィルスの感染状況に鑑み」、直前での公開延期発表。7月30日公開。
▼【劇場】『アーヤと魔女』公開延期(23日)
 29日より公開予定だったが「新型コロナウィルスの感染状況に鑑み」延期を発表。8月27日公開。
▼【TV】『カードファイト!! ヴァンガード オーバードレス』特別編放映(24日)
 放映2日前の22日に告知。3話を放映したところで早くも総集編となった。
▼【訃報】菊池俊輔(24日)
 作曲家。誤えん性肺炎のため。89歳。木下忠司に師事したのち、映像音楽家として活躍。「キイハンター」「Gメン’75」「暴れん坊将軍」「仮面ライダー」など代表作多数。アニメに限っても『タイガーマスク』『新造人間キャシャーン』『ゲッターロボ』『ドカベン』『ドラえもん[1979]』『Dr.スランプ アラレちゃん』『DRAGON BALL』『キテレツ大百科』など、ヒット作は数え切れない。
▼【時事】東京都に緊急事態宣言発出(23日)
 今年2度目。9月30日まで続き、東京都は1年のうち、8ヶ月弱が緊急事態宣言下にあった。
▼【イベント】第93回米アカデミー賞発表(26日)
 長編アニメーション賞に『ソウルフル・ワールド』、短編アニメーション賞に『愛してるって言っておくね』が選出。
▼【劇場】『劇場版Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-後編』公開延期(26日)
 5月8日の公開を予定していたが「新型コロナウイルス感染拡大に関する緊急事態宣言発出に伴う各行政機関の発表、及び、一部映画館の休館発表等を鑑み」延期。さらに、東京都、大阪府では映画館が軒並み休業する中で、5月15日から異例の公開。
▼【TV】『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω』で映像の差し替え(28日)
 2話にバーチャルYouTuberを想起させるキャラクターが登場していたと視聴者から指摘があり、関係者と協議の結果、当該キャラクターを修正、差し替えると公式twitterでアナウンス。

●5月

▼【訃報】三浦建太郎(6日)
 マンガ家。54歳。急性大動脈解離のため。代表作の『ベルセルク』がTV、劇場とアニメ化された。
▼【出来事】月刊Newtype6月号発売(10日)
 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』特集が評判となり、異例の重版。
▼【劇場】『シドニアの騎士 あいつむぐほし』公開日変更(10日)
 5月14日公開を予定していたが、「緊急事態宣言期間の延長に伴う各行政機関の発表、および一部映画館の休館状況等を鑑み」6月4日公開に。
▼【劇場】『100日間生きたワニ』公開延期(10日)
 5月28日公開を予定していたが「新型コロナウイルスの感染状況に鑑み」延期。7月9日公開。
▼【劇場】『クドわふたー』上映日変更(11日)
 5月14日より上映予定だったが「新型コロナウイルスの感染状況を鑑み」延期。7月16日上映スタート。
▼【出来事】尾崎由香が新型コロナウイルスに感染(13日)
 尾崎由香は声優・歌手。7~8月になると、下野紘、岩田陽葵、吉野裕行、三瓶由布子、三木眞一郎、KENN、日高里菜、増元拓也ら、声優の感染報告が相次いだ。
▼【訃報】伊藤アキラ(15日)
 作詞家。急性腎不全のため。80歳。三木鶏郎主宰の冗談工房出身で、CMソングを中心に活躍。アニメでは「進め正太郎」「夜霧のハニー」「トライダーG7のテーマ」「ラムのラブソング」などで知られる。
▼【訃報】外村敬一(16日)
 音楽プロデューサー。バンダイを経てソニーミュージックエンタテインメントの音楽プロデューサーとして『青の祓魔師』他多数の作品に携わる。
▼【訃報】若山弦蔵(18日)
 声優。心不全のため。88歳。ショーン・コネリーの吹き替えで知られ、ラジオ・パーソナリティーとしても活躍。芸歴に比してアニメ出演作は多くないが、『宝島』のジョン・シルバーが鮮烈な印象を残す。
▼【TV】『無職転生~異世界行ったら本気だす~』第2クール延期(19日)
 7月より放映開始予定だったが10月に延期。
▼【劇場】『鬼滅の刃』興収400億円突破(24日)
 配給する東宝とアニプレックスが発表。
▼【イベント】第40回藤本賞に『鬼滅の刃』製作陣(26日)
 岩上敦宏、近藤光、大好誠の3名。同賞は功績著しい映画製作者に送られる。
▼【ビジネス】Amazon.comがMGMを買収(26日)
 Amazon.comが北米映画製作大手であるMGMを買収すると発表。買収金額はおよそ9200億円。
▼【出来事】WIT STUDIO放火予告の容疑者逮捕(28日)
 警視庁武蔵野署が宮城県在住の25歳女性を逮捕したと発表。
▼【訃報】長嶋はるか(30日)
 声優。33歳。病気療養中だった。『屍鬼』に田中かおり役で出演。
▼【訃報】小林亜星(30日)
 作曲家。心不全のため。88歳。CMソングを中心にヒットメーカーとして活躍。「寺内貫太郎一家」の寺内貫太郎役など、俳優・タレントとしても知られる。アニメでも『魔法使いサリー』『ひみつのアッコちゃん』『科学忍者隊ガッチャマン』『超電磁ロボ コン・バトラーV』の主題歌など代表作多数。『花の子ルンルン』 のエンディングでは猪股裕子と組んで歌も披露した。

●6月

▼【ビジネス】Studio KADAN設立(1日)
 KADOKAWAは3DCGアニメーション・VFX制作スタジオとしてStudio KADANを設立。本格的な制作スタジオ設立は初めて(ENGI、キネマシトラスは他社との共同出資)。代表取締役副社長として演出家の瀬下寛之が参加。
▼【劇場】『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』公開(4日)
 5月21日公開予定が延期となり、この日スタート。横溢するメタファーと大胆な展開で、ファンに留まらない話題作に。
▼【劇場】『映画大好きポンポさん』公開(4日)
 映画界を舞台にしたネット発のマンガが劇場作品に。
▼【劇場】『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』上映開始(11日)
昨年7月、本年5月7日、5月21日と3度公開予定が延期になった末。ODSながら、興収30億を超え、「ガンダム」歴代興収最高額を達成。
▼【劇場】『漁港の肉子ちゃん』公開(11日)
 吉本興業製作。明石家さんまプロデュース。『海獣の子供』の渡辺歩監督×小西賢一キャラクターデザイン×スタジオ4℃という座組。
▼【TV】『蜘蛛ですが、なにか?』24話放映延期(24日)
 25日から放映予定だったが「制作進行上の都合により」延期に。
▼【劇場】『ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語』公開(25日)
 サウジアラビアのアニメ制作会社マンガプロダクションズと東映アニメーションの合作長編。クルアーンの説話を映像化。
▼【OVA】『ストライク・ザ・ブラッド FINAL』制作発表(30日)
 シリーズ完結作。TVシリーズに始まり、OVAで連作を続け、ついに原作の最終回を描く。

●7月

▼【ビジネス】トムス「UNLIMITED PRODUCE プロジェクト」発表(1日)
 トムス・エンタテインメントのプロデュース事業強化をうたい、他社との協業による作品プロデュースを目指す。第1弾として3DCG会社Quebicoとの共同制作による『バイオハザード:インフィニット ダークネス』をNetflixにて8日より配信。
▼【TV】『薔薇王の葬列』放映延期(2日)
 2021年秋放映を謳っていたが、「制作上の都合により」2022年1月放映に変更すると発表。
▼【出来事】MAPPA、作品の情報漏洩について表明(7日)
 未発表作品について、誤解を招く形でSNSに情報が流れていると注意告知。TVシリーズ前提の企画であり、クリエイターに対し、低価格での発注や受注の強制はしていないと表明。Netflixで流れる作品にも関わらずMAPPAより提示された単価がTVシリーズ並に廉価と、とあるアニメーターがSNS上で訴えていた。
▼【TV】『盾の勇者の成り上がり』Season 2放映延期(8日)
 10月放映予定だったが「諸般の事情により」2022年4月予定に。
▼【配信】『スプリガン』配信延期(9日)
 2022年に延期と発表。2021年に配信予定だった。
▼【TV】『Sonny Boy』放映開始(16日)
 アニメーター・夏目真悟が原作・脚本・監督を手がけるオリジナル作品。
▼【劇場】『竜とそばかすの姫』公開(16日)
 細田守監督3年ぶりの新作。興収60億円を超えるヒットに。
▼【劇場】『サイダーのように言葉が湧き上がる』公開(22日)
 イシグロキョウヘイ監督のオリジナルにして初長編。昨年5月公開予定だったが延期になっていた。
▼【イベント】ベネチア国際映画祭に『犬王』ノミネート(27日)
 『犬王』は湯浅政明監督による来年公開予定の新作。ベネチア国際映画祭はカンヌ、ベルリンと並ぶ映画祭で、若手や革新的な作品を集めた「オリゾンティ部門」に選出された。

●8月

▼【訃報】須田正己(1日)
 アニメーター。77歳。タツノコプロ、東映動画で多数の作品に携わる。劇場『地球へ…』、TV『北斗の拳』のキャラクターデザインで知られる。
▼【TV】『ひぐらしのなく頃に卒』で情報漏洩(3日)
 放送前に内部情報がSNSで流れていると発表。法的措置含めて対応するとした。
▼【出来事】鈴木達央、活動休止を発表(4日)
 先月末に文春オンラインで不倫が報じられていた。30日に所属事務所のサイトで直筆の謝罪文を公開。『ULTRAMAN』シーズン2の東光太郎役、『魔王学院の不適合者』第2期の主役アノス役、『東京リベンジャーズ 聖夜決戦編』の龍宮寺堅役、「機界戦隊ゼンカイジャー」のゲゲ役を降板するに至る。
▼【劇場】『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールドヒーローズミッション』公開(6日)
 興収30億超のヒットに。
▼【ビジネス】ソニーグループ、クランチロールを買収(9日)
 ソニーグループのファニメーションが、AT&T傘下のクランチロールの買収を完了。日本のアニメの北米での配信大手2社がひとつに。
▼【配信】『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』Amazon Prime Videoで配信開始(13日)
 ソフト化はまだ未発表。
▼【訃報】こかいゆうじ(17日)
 アニメーター。「遊★戯★王」シリーズのメカデザインで活躍。
▼【訃報】水本完(23日)
 音響監督。オムニバスプロモーションを経てザックプロモーションを設立。タツノコプロ、ぴえろ作品を中心に数多く音響監督を務める。代表作に『ハクション大魔王』『幽★遊★白書』等。
▼【劇場】『鹿の王』公開延期(26日)
 9月10日公開予定だったが、「新型コロナウィルスの感染状況に鑑み」延期に。昨年公開予定が今年秋に延期となっていた。2022年2月4日公開予定。
▼【ビジネス】テレビ東京グループ、AT-Xを完全子会社化(31日)
 テレビ東京ホールディングスは、テレビ東京とテレビ東京メディアネットを通じ、アニメ専門CS局AT-Xの株式を100%保有したと発表。
▼【TV】『TSUKIPRO THE ANIMATION 2』放映スケジュール変更(25日)
 メインスタッフが新型コロナウイルスに感染し、「制作が著しく滞ってしまう見込み」から放映・配信スケジュールを見直すと告知。9月中は前作『TSUKIPRO THE ANIMATION』を再放映し、改めて10月より第1話からスタート。

●9月

▼【訃報】山本暎一(7日)
 演出家。心不全にて。88歳。おとぎプロを経て、虫プロダクション創設に参加。『ある街角の物語』『ジャングル大帝』等でメインスタッフを務め、劇場長編『千夜一夜物語』『クレオパトラ』『哀しみのベラドンナ』では監督を担う。虫プロを離れたのち、『宇宙戦艦ヤマト』では企画から携わり、監修・脚本を務めた。
▼【出来事】シンエイ動画45周年(9日)
▼【訃報】鈴木勇士(9日)
 アニメーター、演出家。放映中の『EDENS ZERO』では監督、『月が導く異世界道中』ではアクションディレクターを務めていた。なお両作とも総監督(監督)は石平信司。
▼【TV】『デート・ア・ライブIV』放映延期(10日)
 10月より放送予定だったが、「諸般の事情により」放映延期に。2022年放映予定。
▼【TV】『幻想三國誌 天元霊心記』放送延期(10日)
 10月より放映予定だったが「諸般の事情に伴い」放映延期。2021年1月放映予定。
▼【劇場】『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』発表(15日)
 安彦良和監督の新作が発表。2022年公開予定。
▼【配信】『平家物語』配信スタート(16日)
 山田尚子がサイエンスSARUで監督を務めること驚きの声が上がった。2022年1月より地上波放映予定。
▼【配信】『スター・ウォーズ:ビジョンズ』配信(22日)
 『スター・ウォーズ』をテーマに、神風動画、キネマシトラス、サイエンスSARU、ジェノスタジオ、スタジオコロリド、TRIGGER、プロダクションI.Gの7社が9作を手がける。ディズニープラスにて独占配信。
▼【劇場】『整形水』公開(23日)
 韓国製作でホラータッチの長編をトムス・エンタテインメントが買い付け劇場公開。トムスとして初めての試み。第2弾として2022年1月に『シチリアを征服したクマ王国の物語』が公開予定。
▼【訃報】さいとう・たかを(24日)
 マンガ家。84歳。膵臓がんのため。劇画ブーム立役者のひとり。制作会社を立ち上げ、マンガに分業制を本格的に導入したことでも知られる。代表作『ゴルゴ13』は劇場、ビデオ、TVと何度もアニメ化された。
▼【イベント】千蔵豊に文化庁映画賞(27日)
 千蔵豊は長年、東映動画で編集を担当。タバックの取締役として活躍。
▼【イベント】米アカデミー映画博物館で「宮崎駿展」(30日)
 映画に特化した米国最大級のアカデミー映画博物館がロサンゼルスに開館。こけらおとしの特別展として宮崎駿の回顧展が開かれた。
▼【訃報】高岩淡(28日)
 元東映社長。肺炎のため。90歳。東映入社後、プロデューサーを経て、1993年より2002年まで社長を務めた。その間、1994年より東映アニメーション取締役も兼務。作家の檀一雄は異父兄。
▼【訃報】すぎやまこういち(30日)
 作曲家。90歳。敗血症性ショックのため。フジテレビのディレクターを経て、作曲家に転身。ザ・タイガースの楽曲、特撮「帰ってきたウルトラマン」主題歌、ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの音楽で知られる。アニメの代表作に『サイボーグ009[第2作]』『伝説巨神イデオン』がある。

●10月

▼【イベント】庵野秀明展開催(1日)
 国立新美術館を皮切りに、全国を巡回予定。
▼【ビジネス】ツインエンジン、新スタジオ2社設立(1日)
 バグフィルムとスクーターフィルムズを新たに設立。
▼【イベント】『骨噛み』がオタワ国際アニメーションフェスティバルグランプリ(2日)
 矢野ほなみ監督作品。アヌシー、ザグレブと並ぶ国際的なアニメーションフェスティバル。
▼【出来事】虫プロと手塚家のあいだで訴訟(7日)
 週刊新潮が報道し明らかに。虫プロが家賃を滞納したため、手塚夫人側が1千万超の支払いを求め6月に提訴したという。
▼【TV】『終末のハーレム』2話以降の放映を延期(8日)
 放映当日に急遽告知。今晩放送の1話は「先行特別放送」とし、2話以降を2022年1月クールに延期する。「表現の精査が必要であるため」と説明。
▼【訃報】白土三平(8日)
 マンガ家。誤嚥性肺炎のため。89歳。「忍者武芸帳」「カムイ伝」などの忍者もので一世を風靡。アニメ化作品に『サスケ』『忍風カムイ外伝』がある。
▼【TV】『ルパン三世 PART6』放映開始(10日)
 唯一のオリジナル配役だった小林清志が勇退。大塚明夫に変更。
▼【ビジネス】NETFLIX、アニメ制作支援の拠点開設(10日)
 クリエイターズ・ベースと名づけ、コンセプトアートなどプリプロダクションに注力する。クリエイターの石舘波子が所属に。
▼【TV】『ポプテピピック』リミックス版放映(10日)
 初回放映と映像は同一ながら、主にメインキャストを変更したものを放映。
▼【TV】『鬼滅の刃 無限列車編』放映開始(10日)
 劇場版を新作を加えて再構成。全国ネットのフジテレビ系列が加わったことも話題に。12月からは『遊郭編』が続けて放映。
▼【TV】『シキザクラ』放映開始(11日)
 中京テレビが進める「ナゴヤアニメプロジェクト!」発のオリジナル企画。
▼【TV】『闘神機ジーズフレーム』放映開始(12日)
 1週間前の5日に急遽放映を発表。公式サイト、公式twitterも同日開設。その時点で監督や制作会社の発表がなく、視聴者を驚かせた。
▼【ビジネス】バンダイナムコグループ、映像音楽事業の再編を発表(19日)
 傘下のサンライズ、バンダイナムコアーツ、バンダイナムコライツマーケティングの3社を映像事業と音楽・ライブイベント事業に大きく再編。来年4月を予定。
▼【訃報】杉本沙織(21日)
 声優。食思不振症に伴ううっ血性心不全により。58歳。代表作に『しまじろう』シリーズのらむりん、にゃっきい、『新機動戦記 ガンダムW』キャスリンなど。『忍たま 乱太郎』シリーズでは、鈴木富子から喜三太役を引き継ぎ、長く演じていた。
▼【イベント】文化功労者に富野由悠季(26日)
 アニメ関係者では2012年の宮崎駿に続き2人目。
▼【TV】金曜ロードショーで『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』特別総集編放映(29日)
 U局を中心に展開した作品を全国ネットがプライムタイムで放映する異例の対応。昨年、フジテレビ系での『鬼滅の刃』総集編放映に続くケース。
▼【ビジネス】KADOKAWA、テンセントと資本提携(29日)
 KADOKAWAが中国テンセントグループとの資本業務提携を発表。香港と日本の子会社を介して7%近くの新発行株式をテンセントが引き受ける。
▼【訃報】太田淑子(29日)
 声優。心不全のため。89歳。宝塚歌劇団から放送劇団を経て、テアトル・エコーに参加。代表作に『ジャングル大帝[第1作]』レオ、『リボンの騎士』サファイア、『ヤッターマン』のガンちゃんなど。『ひみつのアッコちゃん』では、第1作で主演のアッコを務め、第2作ではアッコのママで出演している。

●11月

▼【イベント】湯浅政明に紫綬褒章(3日)
 アニメーション分野では、高畑勲、大友克洋、原恵一、山村浩二に続き5人目。
▼【訃報】門智昭(3日)
 アニメーター。直近まで多数の作品で作画監督として活躍。
▼【出来事】プロ・フィットが来年3月末に閉鎖(4日)
 悠木碧、岡本信彦、石川界人、鬼頭明里、ファイルーズあいら人気声優を抱える声優事務所。「責任のあるマネジメントを行うには厳しい状況」に陥ってしまうことが確実になったためという。
▼【訃報】よしもときんじ(5日)
 アニメーション演出家。『極黒の翼バルキサス』『プラスチックリトル』など、うるし原智志とのコンビで知られる。
▼【訃報】関根信昭(20日)
 声優。脳幹梗塞による臓器不全のため。87歳。TVアニメ草創期から活躍。『レインボー戦隊ロビン』のペガサス、『アリス探偵局』の写六など。
▼【TV】『ONE PIECE』1000話放映(21日)
▼【ビジネス】株式会社アルゴナビス設立を発表(22日)
 ブシロードとブシロードミュージックが共同で新設。アニメ・ライブ・ゲームで展開する「ARGONAVIS from BanG Dream!」に関する事業を一元的に取り扱う。
▼【劇場】『EUREKA EUREKASEVEN HI-EVOLUTION』公開(26日)
 本年初夏を予定していたが「新型コロナウィルス感染症(COVID-19)により、制作スケジュールに影響が出たため」公開延期となり、この日スタート。リブート3部作の最終章であり、これまでのシリーズも包括する内容。

●12月

▼【劇場】報知映画賞発表(1日)
 報知新聞社が主催する映画賞。アニメーション作品賞に『漁港の肉子ちゃん』が選ばれた他、新人賞に『JUNK HEAD』の堀貴秀監督が選出された。
▼【訃報】信本敬子(1日)
 脚本家。食道がんで闘病中だった。フジテレビヤングシナリオ大賞を得てデビュー。アニメの代表作に『カウボーイ ビバップ』『WOLF’S RAIN』など。
▼【劇場】『フラ・フラダンス』公開(3日)
 初夏公開予定だったが、3月末に「諸般の事情により」延期を発表していた。
▼【訃報】八奈見乗児(3日)
 声優。90歳。TVアニメ草創期より活躍。アニメでの代表作に『ピュンピュン丸』の所長、『巨人の星』の伴宙太、『マジンガーZ』の弓教授、「DRAGON BALL」シリーズのナレーションなど。「タイムボカンシリーズ」では『ヤッターマン』のボヤッキーなどいわゆる三悪のメカ担当を歴任した。
▼【訃報】古谷三敏(8日)
 マンガ家。がんのため。85歳。赤塚不二夫のブレーンとして活躍。代表作に『BARレモン・ハート』など。ヒット作『ダメおやじ』はアニメ化もされた。
▼【出来事】ufotableと社長に有罪判決(10日)
 法人税など1億3800万円余りを脱税した罪に問われ、7月に起訴されていた。近藤光社長は懲役1年8ヶ月、執行猶予3年、会社は罰金3000万円の有罪判決を東京地裁から言い渡された。
▼【TV】『ぐんまちゃん』地元局が11話放映を見送り(12日)
 11話に公営ギャンブルが登場するとして、群馬テレビは予定を変更し1話を再放映。幹事局のtvk等は通常どおり放映した。『ぐんまちゃん』は群馬県が企画・製作する異色のTVアニメ。
▼【TV】『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 Final SEASON―浅き夢の暁―』放映延期(13日)
 今年末放映予定だったが、「制作上の都合により」2022年春に変更と告知。
▼【劇場】新海誠監督次回作発表(15日)
 タイトルは『すずめの戸締まり』。2022年秋公開予定。
▼【ビジネス】アニプレックスが『FGO』開発事業買収(15日)
 アニプレックスは、スマートフォン向けゲーム『Fate/Grand Order』開発を手がけるディライトワークスからゲーム開発チーム分社化したうえで子会社化すると発表。
▼【訃報】神田沙也加(18日)
 歌手・俳優。宿泊先のホテルで転落し、死去。35歳。歌手・松田聖子と俳優・神田正輝の娘として知られ、ミュージカルを中心に活躍中だった。『アナと雪の女王』の日本語吹き替えでアナ役を好演するほか、『3D彼女』のえぞみち、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』のテレサなど、アニメにも出演。
▼【出来事】『グッバイ、ドン・グリーズ!』なりすましアカウントについて警告(23日)
 来年公開の劇場作品。
▼【劇場】『劇場版 呪術廻戦 0』公開(24日)
 公開3日で興収26億円を挙げるロケットスタートをみせた。
▼【TV】『しまじろうのわお!』500回(25日)