いよいよ新番組シーズンに突入だ。前年同期の新番組が70本前後だったのに対して、今回は50本前後と３割減少。ただ、枠自体は再放映で維持したままという形態が目立つ。再放映も劇場版公開やソフト販売と連動、５月以降に新作を予定していた新作が延期と狙いや理由は様々。しばらくＴＶ放映とアニメの関係の模索は今後もしばらく続くのだろう。
　さて、新番組のうち初監督作品となるのが、井上圭介監督『みだらな青ちゃんは勉強ができない』、水野竜馬監督『この音とまれ！』。さらに泉保良輔監督の『妖怪ウォッチ！［新シリーズ］』もそうだろう。



　『みだらな青ちゃんは勉強ができない』はカワハラ恋によるマンガが原作。異性が苦手だが、そのぶん性的な想像力がいささかたくましすぎる少女・堀江青とリア充王・木嶋拓海とのラブコメディだ。アニメーション制作はSILVER LINK.。



　『この音とまれ！』は、和楽器をテーマにした「ジャンプＳＱ．」連載マンガが原作。廃部寸前だった箏曲部に久遠ら３人が新たに入部してくるが……。アニメーション制作はプラチナビジョン。



　オリジナル作品にも目を向けよう。フジテレビの+Ultra枠の話題作『キャロル ＆ チューズデイ』。渡辺信一郎とボンズのコンビが送る未来社会を舞台にしたガールズ音楽ものだ。



　一方、フジテレビのノイタミナ枠でも『さらざんまい』を放映。こちらは幾原邦彦監督。幾原監督らしく、リリースだけでは全容がつかめないが、カッパに変身させられた３人の少年たちが主人公。MAPPA、ラパントラックが共同制作。



　『銀魂』『美男高校地球防衛部LOVE!』の高松信司監督が挑むのが『RobiHachi』。宇宙を舞台にした監督得意の美男子コメディだ。



　『Fairy gone』はP.A.WORKS制作のハードアクション。妖精の力を利用し続いていた戦争がようやく終わって９年。主人公の少女・マーリヤは専門の捜査官として妖精に関する事件を追う。『DRIFTERS』『はたらく細胞』の鈴木健一が監督を務める。





　さらにコロコロコミックとソニーグループが手を組んで送り出した作品がふたつ。『けだまのゴンじろー』は毛玉でできた謎の生命ゴンじろーと小学生マコトとの交流を描くギャグ作品。一方、テレビ東京系「おはスタ」枠で放映の『Ｂラッパーズストリート』は、ヒップホップ＆ラップがテーマ。イモを食べて繰り出すオナラップを得意とする少年を主人公にしたコメディだ。
　その他の作品については下記のリストを参考にしてほしい。

《ＴＶアニメ新番組リスト》
2019年４月３日現在、編集部調べ