年が明けて2019年、１月新番組が続々とスタートしている。
　その中で、今回は企画制作会社に注目していくつか紹介しよう。

　ひとつめは今晩よりスタートの『revisions　リヴィジョンズ』。注目は企画・原作を手がけるのがスロウカーブということ。一般の方には馴染みがないかもしれないが、普段は映像作品の広告・宣伝を手がけている会社なのだ。本格的なアニメ作品のプロデュースはこれが初めてだろう。監督は谷口悟朗。アニメーション制作は白組。未来に飛ばされてしまった渋谷を舞台にしたサバイバル・メカアクション作品だ。

　続いては13日（日）からスタートする『荒野のコトブキ飛行隊』。水嶋努監督・横手美智子脚本のコンビが送り出すオリジナルのミリタリーアクション。注目はＣＧワークで知られるデジタル・フロンティアが、関連会社のGEMBAともにＴＶシリーズ制作に本格的に取り組むことだ。

　３作品目が『マナリアフレンズ』。Cygamesが手がけるスマートホン向けの人気ゲーム「神撃のバハムート」から生まれたショートアニメだ。アニメーション制作は同社が立ち上げたCygamesPictures。今回が初のＴＶシリーズ制作となる。放映１ヵ月前の突然の延期から３年、満を持しての登場だ。監督は岡本英樹、シリーズ構成は関根聡子。20日（日）深夜から順次スタートする。
　様々な意味で、アニメに地殻変動が訪れていることは間違いない。ＴＶから配信へ、あるいは直接劇場からの発信へという流れが勢いを増しているのも確かだ。とはいえ、他の媒体に比べＴＶはまだまだアニメの孵卵器であり、実験室だ。新規参入の各社がどのような試みを見せるのか、期待したい。

《ＴＶアニメ新番組リスト》
2019年１月９日現在、編集部調べ