磯光雄の仕事をまとめた書籍シリーズの第2弾「磯光雄 ANIMATION WORKS vol.2」が刊行される。
磯はアニメーターとして『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』『おもひでぽろぽろ』『新世紀エヴァンゲリオン』『BLOOD THE LAST VAMPIRE』等に参加。その仕事は尖鋭的であり独創的。彼が生み出した表現は、クリエイター達に多大な影響を与えてきた。また、原作・脚本・監督の役職で『電脳コイル』を手がけ、先進的な世界観と魅力的なキャラクターでファンを魅了。磯光雄は不世出のクリエイターだ。
「磯光雄 ANIMATION WORKS vol.2」には『走れメロス』『新世紀エヴァンゲリオン[TV版]』『PERFECT BLUE』『BLOOD THE LAST VAMPIRE』『ラーゼフォン』『ひるね姫』の原画を収録。巻末には彼のインタビューを収録した。本書はB5サイズで、ページ数は発売中の「同・vol.1」より大幅にアップし、384ページ。
カラーの素材があるカットは、カラーで掲載。また、各カットで描かれた原画は省略することなく、全てを収録することを編集の基本的な方針とした。彼の濃密な仕事を楽しんでいただきたい。価格は4000円+税。発行は株式会社スタイル、発売は株式会社メディアパル。編集はアニメスタイル編集部が担当した。
一般販売は2018年2月20日から。なお、この書籍はAmazonでの販売がメインとなるが、一般書店での取り寄せも可能だ。アニメスタイル関連のイベント、「アニメスタイル ONLINE SHOP」でも取り扱う予定だ。
磯光雄 ANIMATION WORKS vol.2[Amazon]
http://amazon.jp/dp/4802130899/style0b-22/ref=nosim
■磯光雄プロフィール
アニメーター、アニメーション監督。1966年生まれ。愛知県出身。1980年代半ばからアニメーターとして活動をはじめ、スタジオ座円洞を経てフリーとなる。『機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争』(1989年/作画監督、原画)、『御先祖様万々歳!』(1989~1990年/原画)、『おもひでぽろぽろ』(1991年/原画)、『ユンカース・カム・ヒア』(1995年/原画)、『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(1995年/銃器デザイン、原画)、『キル・ビル vol.1』(2003年/原画)等に参加。TVシリーズ及び劇場版『新世紀 エヴァンゲリオン』(1995~1996年、1997年)もアニメーターとしての代表的な仕事のひとつで、TVシリーズでは設定、脚本も手がけた。『BLOOD THE LAST VAMPIRE』(2000年/原画、ビジュアルエフェクト)では自身の原画パートにおいて撮影と特殊効果も兼任。『ラーゼフォン』(2002年)ではシリーズを通じてデジタルワークスの役職で腕を振るい、第15話では脚本、絵コンテ、演出を担当。『電脳コイル』(2007年)では原作と監督を務めており、さらに全話の脚本を執筆した。