遂に磯光雄の仕事をまとめた書籍が刊行される。磯はアニメーターとして『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』『おもひでぽろぽろ』『新世紀エヴァンゲリオン』『BLOOD THE LAST VAMPIRE』等に参加。その仕事は尖鋭的であり独創的。彼が生み出した表現は他作品に多大な影響を与えてきた。また、原作・脚本・監督として『電脳コイル』を手がけ、先進的な世界観と魅力的なキャラクターでファンを魅了。磯光雄は不世出のクリエイターなのだ。
アニメスタイルは「磯光雄 ANIMATION WORKS」のタイトルで、数冊に分けて彼の仕事を単行本化する。第1弾「磯光雄 ANIMATION WORKS vol.1」には『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』『電脳戦隊ヴギィ’ズ★エンジェル』『ROBOTICS;NOTES』『ジョバンニの島』『翠星のガルガンティア ~めぐる航路、遥か~』の原画を収録した。貴重な資料が満載の1冊である。
本書はB5サイズで、本文248ページ。カラーの素材があるカットは、カラーで掲載。また、各カットで描かれた原画は省略することなく、全てを収録することを編集の基本的な方針とした。彼の濃密な仕事を楽しんでいただきたい。価格は3000円+税。発行元は株式会社スタイル。編集はアニメスタイル編集部が担当した。
2017年8月11日(金)~13日(日)に東京ビッグサイトで開催されるコミックマーケット92のアニメスタイルブース(企業ブース 3915)にて先行販売を行う。なお、コミックマーケットでの販売でのみ、原画をパラパラマンガ形式で楽しむことができる小冊子「磯光雄 Flip Book」が特典となる予定だ。
■磯光雄プロフィール
アニメーター、アニメーション監督。1966年生まれ。愛知県出身。1980年代半ばからアニメーターとして活動をはじめ、スタジオ座円洞を経てフリーとなる。『機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争』(1989年/作画監督、原画)、『御先祖様万々歳!』(1989~1990年/原画)、『おもひでぽろぽろ』(1991年/原画)、『ユンカース・カム・ヒア』(1995年/原画)、『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(1995年/銃器デザイン、原画)、『キル・ビル vol.1』(2003年/原画)等に参加。TVシリーズ及び劇場版『新世紀 エヴァンゲリオン』(1995~1996年、1997年)もアニメーターとしての代表的な仕事のひとつで、TVシリーズでは設定、脚本も手がけた。『BLOOD THE LAST VAMPIRE』(2000年/原画、ビジュアルエフェクト)では自身の原画パートにおいて撮影と特殊効果も兼任。『ラーゼフォン』(2002年)ではシリーズを通じてデジタルワークスの役職で腕を振るい、第15話では脚本、絵コンテ、演出を担当。『電脳コイル』(2007年)では原作と監督を務めており、さらに全話の脚本を執筆した。
※内容に関して変更や中止になる場合があります。また、混雑時や荒天時等、安全が確保できないと判断した場合、列の形成の一時停止や中止したり、列を解消することがありえます。
※コミックマーケットでは徹夜が禁止されております。始発からのご来場をお願いします。