片渕須直監督たちによって、こうの史代のマンガ作品『この世界の片隅に』の映像化が進められていたことは、本誌読者ならご存知だろう。スタッフの確保とパイロットフィルム制作のために先日実施されたクラウドファンディングは話題を呼び、大きな成功を収めた。これを受けて、正式に『この世界の片隅に』の製作が決定。製作委員会が発足し、公開予定日も2016年秋と決まった。
以下、製作決定プレスリリースから抜粋する。
『この世界の片隅に』の劇場版アニメ製作が正式に決定 2016年秋公開予定
―クラウドファンディングサービス「Makuake」で日本国内最高支援者数を樹立した話題作―
株式会社ジェンコ(所在地:東京都港区、代表取締役:真木太郎)が統括プロデュース、株式会社MAPPA(所在地:東京都杉並区、代表取締役:丸山正雄)がアニメーション制作を担当する長編映画『この世界の片隅に』の製作が、本日正式に決定いたしました。
公式サイト: http://www.konosekai.jp
マンガ家・こうの史代氏の原作による『この世界の片隅に』は、約4年前より片渕須直監督(『マイマイ新子と千年の魔法』)によってアニメ化の準備が進められてきました。そして本格的にフィルムの制作を始めるにあたり、スタッフの確保やパイロットフィルムの制作に賄う資金を調達する目的で、株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:中山亮太郎)が運営するクラウドファンディングサービス「Makuake」にて資金調達を敢行。2015年3月9日から5月29日まで82日間の募集期間中に、合計3,374人の支援者から3,622万4,000円のご支援をいただきました。
支援者数は日本国内での最高記録を更新、金額も当初目標としていた2,000万円を大きく上回る181%の達成率であり、映画作品のクラウドファンディング調達額としては、国内史上最高です。
この結果を受け、『この世界の片隅に』の製作委員会が正式に発足いたしました。全国劇場公開2016年秋を予定、配給は東京テアトルが担当します。
■長編アニメーション映画『この世界の片隅に』作品概要
・原作:こうの史代(『夕凪の街 桜の国』)
・監督・脚本:片渕須直
・アニメーション制作:MAPPA
・プロデューサー:丸山正雄(MAPPA)、真木太郎(GENCO)
・公開:2016年秋、全国の劇場にて公開予定 (配給:東京テアトル)
・公式サイト: http://www.konosekai.jp
・Twitter:『この世界の片隅に』公式 @konosekai_movie
また、本日「『この世界の片隅に』を支援する呉・広島の会」も発足。その発表会も行われた。
「この世界の片隅に」を支援する呉・広島の会
公式サイト:http://shien.konosekai.info/
今まで同企画を応援してきたファンとしては、本格的な制作のスタートは嬉しい限りだ。アニメスタイルでは、今後も様々なかたちで応援していきたいと考えている。