ANIME NEWS

巨人の進撃
2013年アニメトピックス

 今年のアニメ界を象徴するキーワードはずばり「巨人」だろう。1月に放映の始まったTV『進撃の巨人』はたちまち大ヒット。累計1000万部超を誇る原作単行本は、さらに1000万部増、主題歌も大ヒットとなった。またアニメ界の巨人・宮崎駿が『風立ちぬ』、巨匠・高畑勲が『かぐや姫の物語』と揃って劇場作品を公開。スタジオジブリの大作が2本公開するという異例の事態に。その上、宮崎は『風立ちぬ』大ヒットの最中、長編よりの引退を表明し、マスコミ各社がトップで報じるなど社会的な事件となった。ビジネス方面の話題では、角川グループホールディングスが、大胆な組織改編を敢行、傘下各社を吸収統合し、KADOKAWAという巨大コンテンツホルダーが誕生することとなった。一方、マンガ界の長老とも言うべき、やなせたかしが逝去。アンパンマンの生みの親として世代を超えた弔意を集めた。
 視聴率の巨人である『サザエさん』のデジタル制作への移行も大きな話題を呼んだ。これにより、セル画・フィルム撮影で制作される作品は終了。歴史的な大事件と言っていいだろう。その一方でデジタル技術のさらなる挑戦は続き、特に『蒼き鋼の アルペジオ —ARS NOVA—』の全編3DCG制作による美少女ものへのトライが目を惹いた。アプローチは正反対と言ってもいいが、『てさぐれ 部活もの』もまた3DCGによる美少女ものを探る動きといえるだろう。これまでも女児向け、男児向けで、こうした試みなされてきたが、コアなファン層にアピールできるのか、関係者もファンも気になるところだ。
 デジタル化の波のうねりの中、絵画としてのアニメを問い直す動きも目立った。前述の『かぐや姫』や『劇場版 魔法少女 まどか★マギカ [新編]叛逆の物語』『キルラキル』などが、アニメ界の時流にチャレンジし、耳目を集めた。全編をロトスコープで制作した『惡の華』の試みも、そうした動きのひとつに数えられよう。
 劇場興行では、『風立ちぬ』『モンスターズユニバーシティ』『ONE PIECE FILM Z』と年間興行ランキングのベスト3をアニメーションが占めている。メガヒットばかりでなく、『名探偵コナン』『ドラえもん』といった定番作も堅調、『まどか』『銀魂』など、コア層向けの作品も15億を超えるスマッシュヒットを記録。加えて、幼児向け作品も、これまでの『アンパンマン』一強に、『はなかっぱ』『しまじろう』が挑戦。劇場興行でアニメがはっきり力を見せた年と言えるだろう。劇場で先行公開・ソフト販売した『宇宙戦艦ヤマト2199』がその成功を手みやげに地上波に登場するなど、媒体の垣根を揺さぶる動きも急だ。「巨人」の足下で、アニメ界は大きな地殻変動を迎えつつある。

●1月

▼【TV】『まおゆう 魔王勇者』放映開始(5日)
 原作はネット発のライトノベル。2010年発表の同作のヒットを受けてか、同じ原作者による『ログ・ホライズン』のほか、『戦勇。』『はたらく魔王さま!』『勇しぶ。』と、ゲーム風ファンタジーにひと味加えたメタゲームファンタジーとでも呼べる作品が同時多発的に登場。
▼【劇場】『ONE PIECE FILM Z』興収60億突破(14日)
 先月15日より公開の『ONE PIECE FILM Z』が公開後1月で興収60億突破。最終的に68億5000万円の興行収入を上げ、年間興行ランキング3位の大ヒット。
▼【イベント】毎日映画コンクール発表(18日)
 アニメーション映画賞に『おおかみこどもの雨と雪』、大藤信郎賞に『火要鎮』が選ばれた。
▼【訃報】亀山助清(26日)
 声優・俳優。58歳。悪性リンパ腫からくる肺炎により。ぴえろ魔法少女シリーズに連続して出演、シリーズの顔のような存在だった。
▼【出来事】置鮎龍太郎、前田愛結婚(27日)
 ともに声優。この日、両者より発表があった。他に千葉千恵巳が2月25日、三瓶由布子が2月28日、斎藤千和が7月29日、遠藤綾が8月8日、真田アサミが11月1日、金田朋子が11月22日と、人気女性声優の結婚報告が相次いだ。

●2月

▼【TV】『ドキ ドキ! プリキュア』放映開始(3日)
 「プリキュア」シリーズが10周年を迎えた。
▼【ビジネス】ホリプロがタツノコプロと資本提携(12日)
 芸能プロダクション大手のホリプロがタツノコプロの株式13.5%を取得したと発表。タカラトミーに次ぐ大株主となり、堀義貴社長が非常勤取締役に就任。アニメを海外戦略の柱にする狙いからという。
▼【訃報】池田東陽(17日)
 38歳。急性肝不全により。エンカレッジフィルムズ代表取締役社長。『カレイドスター』のプロデュースを手がける。池Pの愛称で親しまれた。
▼【訃報】本多知恵子(18日)
 声優。49歳。多発性ガンのため。『キテレツ大百科』のみよ(2代目)や『重戦機エルガイム』のアムなどで知られる。
▼【イベント】アカデミー賞発表(25日)
 現地時間24日、長編アニメーション賞に『メリダとおそろしの森』、短編賞に『紙ひこうき』。
▼【訃報】嶋村カオル(26日)
 声優。43歳。乳がんのため。「ランク王国」のラルフ役で知られる。
▼【ビジネス】DAISUKIにアニメ各社が参加(27日)
 ADKが昨年10月に設立したDAISUKIに、アニプレックス、サンライズ、東映アニメーション、トムス・エンタテインメント、NAS、電通が出資。協働で海外向けの動画配信を目指す。

●3月

▼【イベント】声優アワード発表(1日)
 主演男優賞に梶裕貴、主演女優賞に阿澄佳奈、また特別功労賞に青野武がそれぞれ選ばれた。
▼【TV】『ドキドキ!プリキュア』で不備(3日)
 「今日の“またみてね”キャラクター当てクイズ」で選択肢に正解のカードが含まれていなかった。
▼【ビジネス】タツノコプロに社名変更(4日)
 株式会社竜の子プロダクションから株式会社タツノコプロに商号を変更した。
▼【訃報】トーレン・スミス(5日)
 52歳。日本マンガ・アニメのファンで、その紹介や英訳出版に尽力した。『トップをねらえ!』の登場人物であるスミス・トーレンの名は彼からとられている。
▼【訃報】納谷悟朗(5日)
 83歳。慢性呼吸不全により。テアトル・エコーの舞台俳優として活躍。『ルパン三世』シリーズの銭形警部、『宇宙戦艦ヤマト』の沖田十三、「仮面ライダー」のショッカー首領の声など声優としての代表作多数。チャールトン・ヘストンの吹き替えや独特の節回しのナレーションでも知られる。
▼【訃報】滝下毅(10日)
 37歳。声優。河川への転落事故により。妻は声優の鹿野潤。
▼【イベント】芸術選奨新人賞に沖浦啓之(12日)
 第63回芸術選奨新人賞メディア芸術部門に『ももへの手紙』を監督した沖浦啓之が選ばれた。
▼【TV】『ガールズ&パンツァー』最終2話放映(18日)
 昨年末のヒット作『ガールズ&パンツァー』だが、未放映だった最終2話がついに放映。
▼【イベント】東京国際アニメフェア開幕(21日)
 東京アニメアワードのアニメーション・オブ・ザ・イヤーに『おおかみこどもの雨と雪』が選ばれた。
▼【TV】『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』終了(22日)
▼【劇場】劇場『ドラえもん』通算観客動員1億人突破(25日)
 シリーズ34作通算の観客動員数が1億人を突破したと、東宝が発表。
▼【イベント】アニメコンテンツエクスポ開幕(30日)
▼【TV】『親子クラブ』終了(30日)
 1994年から放映されていたエイケンの長寿TVアニメがついに終了。

●4月

▼【イベント】坂本真綾、菊田一夫演劇賞受賞(4日)
 授章理由は「『ダディ・ロング・レッグズ 〜足ながおじさんより〜』のジルーシャ・アボットの役の演技に対して」。
▼【訃報】ヤマグチノボル(4日)
 41歳。小説家。原作を務めた『ゼロの使い魔』は4度アニメ化される人気シリーズで、第4期では自らシリーズ構成に就いた。2011年にがんを公表、闘病生活を送っていた。
▼【TV】『惡の華』放映開始(5日)
 TVシリーズ全編でロトスコープ技法を使用。ひりひりするような内容と生々しい画面作りがマッチして話題に。
▼【TV】『宇宙戦艦ヤマト2199』TV放映(7日)
 かつての大ヒット作のリメイクが、劇場先行公開を経て、満を持してTV放映。
▼【TV】『サザエさん放送2200回記念&放送開始45周年前祝いSP』放映(7日)
 オープニングには福島県の観光地が登場。本編でも磯野一家が県内を旅行した。県がフジテレビに働きかけ、放送委託費700万を負担するかたちで実現した。同地の登場は1997年以来という。
▼【イベント】滝山正夫がMIPTVで名誉賞(7日)
 世界最大のテレビ見本市であるMIPTVが創立50周年を記念して「世界の映像コンテンツを動かした5人」を発表、アニマックス社長の滝山正夫がその1人に選ばれた。かねてより日本のアニメ番組を海外に売り込んできた功績による。
▼【劇場】『はなかっぱ』公開(12日)
 『映画はなかっぱ 花さけ!パッカ〜ん♪ 蝶の国の大冒険』の冒頭にTOHO ANIMATIONのクレジットが初登場。
▼【TV】『スパロウズホテル』公式サイトの「お知らせ」が話題に(16日)
 公式サイトで「一話から作画崩壊しておりますが、DVD商品ではディレクターズエディションとして、全話数の作画・キャラクターデザインを一新します」と表明。放映途中の第7話よりスタッフが一新された。
▼【OVA】「一撃殺虫!!ホイホイさんLEGACY 1オリジナルアニメーションDVD付き特装版」発売中止(26日)
 一旦4月1日から6月下旬へと発売が延期されるも、製作の目途が立たず、発売中止に。2004年にもOVAが発売されており、再アニメ化の予定だった。

●5月

▼【訃報】レイ・ハリーハウゼン(7日)
 92歳。ストップモーションの名手として、様々な特撮劇場作品を手がけた。『シンバッド七回目の航海』『アルゴ探検隊の大冒険』での骸骨戦士と俳優との剣戟は特に有名。1992年に長年の業績に対してアカデミー賞が送られている。
▼【TV】『進撃の巨人』放映局により映像に異同(8日)
 4、5話について、福岡放送、北海道テレビ、テレビ大分の映像が他局と異なると話題に。「制作上及び放送局納品期限の都合により、このような放送形態」になったとのお詫びが公式サイトに掲載された。

●6月

▼【訃報】石森達幸(5日)
 81歳。声優。『イデオン』のドバ総司令、『ミスター味っ子』のブラボーおじさん、『ONE PIECE』のセンゴクなどで知られる。
▼【ビジネス】ラムズ倒産(7日)
 野川さくら他を擁する声優プロダクションで、映像・音響制作も手がけていた。
▼【訃報】内海賢二(13日)
 声優。75歳。膀胱がんによるがん性腹膜炎のため。『魔法使いサリー』のパパ、『新造人間キャシャーン』のブラキン、『Dr.スランプ アラレちゃん』の則巻センベエ、『世紀末救世主伝説 北斗の拳』のラオウと代表作多数。7月に放映された『銀の匙』轟先生役が遺作となった。
▼【イベント】『ガールズ&パンツァー』関連事業が観光庁より奨励を受ける(19日)
 「『今しかできない旅がある』若者旅行を応援する取組表彰」を観光庁が発表。奨励賞にOaraiクリエイティブマネジメントの「オリジナル・アニメ『ガールズ&パンツァー』と連動した夢と魔法の物語『実家のような町』大洗でしか味わえない旅がある」が選ばれた。
▼【出来事】『超次元ゲイム ネプテューヌ』のイベントに男性が乱入(22日)
 男性は銃刀法違反で逮捕。同作にはシネマサンシャインも出資しており、池袋の劇場での先行イベント中の出来事だった。
▼【劇場】『攻殻機動隊ARISE』スタート(22日)
▼【ビジネス】ジェンコ、イマジカグループより独立(28日)
 イマジカ・ロボットホールディングスは、保有するジェンコ株式の全てを、GCホールディングスへ譲渡。GCホールディングスはジェンコ創業者・真木太郎の100%出資会社。ジェンコは企画・製作に特化したアニメ会社として知られる。
▼【訃報】中村隆太郎(29日)
 すい臓がんのため。アニメ監督の代表作に『serial experiment lain』など。

●7月

▼【ビジネス】読広エンタテインメント設立(1日)
 広告代理店の読売広告社がアニメを中心にコンテンツをプロデュースする専門のグループ会社を設立。
▼【ビジネス】総合ビジョンがNHKエンタープライズに吸収合併(1日)
 総合ビジョンはNHKと電通の子会社。同じくNHKの制作子会社であるNHKエンタープライズに吸収され、アニメ制作にかかわるNHK子会社が一本化。
▼【出来事】仲谷明香、アミュレート所属(1日)
 仲谷明香はAKB48の元メンバーで、『AKB0048』にも出演。声優になりたいと宣言し、グループを脱退していた。
▼【出来事】白石涼子、離婚を報告(2日)
▼【劇場】『劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』公開(6日)
 果敢な諧謔精神は今回も健在。女性ファンを中心に集め、17億近いヒット作となった。
▼【出来事】大藤信郎『のろまな爺』他発見(14日)
 神戸映画資料館の安井喜雄館長が確認、公表した。同作は日本のアニメーションの先駆者である大藤信郎の第1作として知られるが、現物はこれまで未発見だった。また未完成に終わった晩年の『竹取物語』の未編集ネガも同時に発見された。
▼【劇場】『風立ちぬ』公開(20日)
 宮崎駿監督、5年ぶりの長編。興行収入は100億を超え、邦画洋画合わせて本年の興収ランキング1位に。
▼【訃報】伊藤秀明(21日)
 アニメ関連の編集・ライターの草分けとして活躍。『宇宙戦艦ヤマト』「サンダーバード」のオーソリティで、ケッダーマン(ケダマン)の愛称で親しまれた。
▼【イベント】東京国際映画祭が来年よりアニメ部門の強化を打ち出す(30日)

●8月

▼【訃報】小川博司(7日)
 胃がんのため。62歳。『クレヨンしんちゃん』のキャラクターデザイン・作画監督で知られる。2006年より京都精華大学マンガ学部アニメーション学科教授に就いていた。
▼【ビジネス】アニメビジエンス創刊(27日)
 アニメの企画・製作会社であるジェンコが発行。アニメ周辺のコンテンツビジネスに特化した会員制購読誌。
▼【訃報】金子隆一(31日)
 57歳。脳出血のため。サイエンスライターとして大学在学中より活躍。『宇宙空母ブルーノア』『恐竜惑星』『ジーンダイバー』『救命戦士ナノセイバー』『エレメントハンター』にSF監修、設定、監修などの役職で参加している。

●9月

▼【TV】『サザエさん』長寿アニメとしてギネスブックに(5日)
 「最も長く放映されているテレビアニメ番組」としてギネスブックに登録。この日、都内で認定式が行われた。
▼【出来事】宮崎駿引退会見(6日)
 1日のベネチア国際映画祭の記者会見の席上、スタジオジブリ社長・星野康二が明かし、ニュース速報が流れる騒ぎに。大規模な記者会見が開かれ、「どうせまただろうと思われるんですけど、今回は本気です」と長編からの引退を自ら表明。新聞TVが大々的に取り上げる社会的事件となった。
▼【訃報】亀井三郎(9日)
 75歳。声優。
▼【イベント】文化庁映画賞発表(12日)
 映画功労部門で、斯波重治と杉野昭夫の2人が顕彰された。
▼【訃報】石田太郎(21日)
 69歳。俳優・声優。フジテレビ系TVドラマの収録中に意識を失い、搬送先の病院で亡くなった。「刑事コロンボ」のコロンボ役で知られる。
▼【ビジネス】アニメワン終了(30日)
 ビッグローブ系のアニメ配信サービス&ポータルサイト。
▼【TV】『サザエさん』セルでの制作を終了(29日)
 国内で唯一アナログ制作されていた『サザエさん』だが、この日でセルとフィルムによる制作を終了。10月放映分より完全にデジタル制作へと移行した。これにより国産アニメはすべてデジタル制作となる。同作は10月で放映45周年を迎えた。

●10月

▼【ビジネス】角川GHDからKADOKAWAへ(1日)
 角川グループホールディングスは大規模な組織改編を行い、角川書店、アスキー・メディアワークス、メディアファクトリー他、傘下各社をKADOKAWAブランドへと統合。
▼【ビジネス】ユメノソラHD発足(1日)
 コミックとらのあなを運営する株式会社虎の穴が持ち株会社へ移行。ユメノソラホールディングスとなった。合わせてリーフなどのブランドを持ち、成人向けゲーム開発で知られるアクアプラスを傘下に収めた。
▼【訃報】三善晃(4日)
 80歳。心不全のため。日本を代表する作曲家にして、文化功労者。『赤毛のアン』の主題歌を手がけている。
▼【訃報】桜塚やっくん(6日)
 37歳。中国自動車道で事故を起こし、車外に出たところを後続車にはねられて死亡。タレント活動のかたわら、声優としても活躍していた。
▼【TV】『蒼き鋼の アルペジオ —ARS NOVA—』放映開始(8日)
 サンジゲン制作。3DCGで美少女+メカものに挑んだ意欲作。岸誠二&上江洲誠コンビは今年、本作に加え、『DEVIL SURVIVOR2 THE ANIMATION』『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 THE ANIMATION』、劇場『AURA〜魔竜院光牙最後の闘い〜』と八面六臂の活躍。
▼【イベント】AnimeJapan2014開催へ(9日)
 東京国際アニメフェアとアニメコンテンツエキスポ(ACE)が合流した新イベント。2010年に都条例改訂をめぐり出版社各社がアニメフェアを離脱、ACEを立ち上げたという経緯があった。
▼【訃報】中西隆三(9日)
 脚本家。81歳。肺炎のため。アニメでは『フランダースの犬』『小公女セーラ』等に参加。
▼【訃報】檀臣幸(10日)
 再発性大動脈乖離により。50歳。俳優・声優として活躍。代表作に『機動戦士Vガンダム』のクロノクルや『NARUTO』の干柿鬼鮫など。『トリコ』『攻殻機動隊ARISE』等が遺作となった。
▼【訃報】やなせたかし(13日)
 マンガ家。心不全により。94歳。『それいけ! アンパンマン』の原作者として著名。絵本作家、デザイナー、作詞家、編集者など多岐に渡り長年活躍。虫プロ制作の『やさしいライオン』では監督を務め、大藤賞を受賞。
▼【イベント】第18回アニメーション神戸賞発表(23日)
 個人賞に水島努、作品賞に『進撃の巨人』『言の葉の庭』が選ばれた。
▼【出来事】天皇賞馬にジャスタウェイ(27日)
 競馬の第148回天皇賞・秋をジャスタウェイが制する。馬主は脚本家の大和屋暁で、馬名は、大和屋がシリーズ構成を務めた『銀魂』に由来。
▼【訃報】岩谷時子(25日)
 97歳。肺炎のため。作詞家としてザ・ピーナッツ「恋のバカンス」、加山雄三「君といつまでも」等のヒット曲を生んだほか、ミュージカルの訳詞を数多く手がける。アニメでは『ふしぎなメルモ』『宝島』のオープニング、エンディングが有名。
▼【劇場】『劇場版 魔法少女 まどか★マギカ [新編]叛逆の物語』公開(26日)
 『まどか』の劇場完全新作。ゴージャスな映像と予想外の展開で、12月現在、興収19億を超えるヒットとなった。

●11月

▼【劇場】『陽なたのアオシグレ』公開(9日)
 『フミコの告白』で話題を集めた石田祐康監督の商業デビュー作。
▼【訃報】小関一(18日)
 声優。81歳。
▼【劇場】『かぐや姫の物語』公開(23日)
 高畑勲監督、14年ぶりの長編が話題に。
▼【訃報】津島利章(25日)
 77歳。誤嚥性肺炎にて。作曲家。「仁義なき戦い」「鬼平犯科帳」「銭形平次」などの音楽で知られる。アニメでは『プロレスの星 アステカイザー』『恐竜大戦争 アイゼンボーグ』など。
▼【TV】「しまじろう」シリーズ放映20周年(25日)
 この日から放映20周年を記念して『しまじろうのわお!』枠で傑作選を放映。
▼【訃報】来宮良子(25日)
 82歳。多臓器不全により。「演歌の花道」「スケバン刑事」等のナレーションで知られる。アニメでは、『銀河鉄道999』のプロメシューム、『地獄先生 ぬ〜べ〜』のナレーション等。

●12月

▼【出来事】来年3月で「中島愛」名義の活動休止の告知(2日)
 声優・歌手の中島愛が2014年3月末で同名義での活動を休止すると、公式サイトで告知。
▼【イベント】第17回文化庁メディア芸術祭受賞作発表(5日)
 アニメーション部門の大賞は『はちみつ色のユン』。また、功労賞に音響効果の柏原満が選ばれている。
▼【劇場】『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』公開(7日)
 日本テレビ開局60年、読売テレビ開局55年、TMSアニメ制作50周年、「ルパン三世」連載45周年、「名探偵コナン」連載20周年の記念作と謳われている。
▼【訃報】フレデリック・バック(24日)
 89歳。がんのため。カナダ在住のアニメーション作家。『クラック!』『木を植えた男』でアカデミー賞を2度受賞。