2015年03月16日（月）
「アニメミライ2015」の関係者上映会に参加。今年もバラエティに富んだ４作品が作られた。東京アニメアワードフェスティバルの特別上映会の後、ＴＶ放映されるそうだ。『アキの奏で』で原案・演出を務めた石田美由紀さんは、色彩設計をおやりの方で、演出はこの作品が初めて。J.C.STAFFは、石田さんやアニメーターばかりでなく、他のパートも新人で固めたのだそうだ。『ハッピーカムカム』は原作・脚本・音響監督をTARAKOさんが担当。TARAKOさん（『ちびまる子ちゃん』のまる子役）が音響監督としてヒロインの母ちゃんロボットのキャラクターに渡辺菜生子さん（同作のたまちゃん役）を選び、その芝居がまたいい。素敵なキャスティングだった。ベテラン・荒牧園美さんのキャラデザインも、今までいろいろな作品でお名前を見てきた身としては感慨深いものだった。『音楽少女』はかなりフリーダム。『クミとチューリップ』はある意味において、非常に手塚プロ的な作品だった。公式サイトにもデータが挙がっているが『クミとチューリップ』の「中堅原画」で杉野昭夫さんがクレジットされている。どう考えても中堅ではない（笑）。あらかじめ決められた役職名に、参加したベテランスタッフの名前を当てはめたのだろうということは分かるけど、なかなかのインパクト。
2015年03月17日（火）
13時から都内某所で劇場アニメの試写。この作品の試写があったことは、ある時期までネットで書いてはいけないそうなのだ。残念。いろいろと書きたかったのに。「メディア芸術データベース（開発版）」が公開された。「データベースの内容は、随時更新・追加を行う予定です」だそうだ。現在のデータは完全なものとは言いがたいが、企画は非常に意義のあるものだ。今後に期待したい。
2015年03月18日（水）
『デス・パレード』の録画を数本まとめて観る。今期の深夜アニメは、よい意味で作り手の若さを感じるシリーズが多い。これもその１本だ。アニメミライの１本として公開された『デス・ビリヤード』と同フォーマットの話が続くのかと思っていたが、必ずしもそうではなかった。
2015年03月19日（木）
東京アニメアワードフェスティバル2015で記録映画「飄々 拝啓、大塚康生様」を鑑賞。大塚さんだけでなく、おおすみ正秋さん、高畑勲さん、月岡貞夫さん、小田部羊一さん、テレコムの方々も出演。この作品の内容に対して文句はない。ただ、「アニメーター 大塚康生」を掘り下げた映像作品なり、書籍もほしいなあと思った。それから「飄々 拝啓、大塚康生様」に映った大塚さんの部屋で、画面右側に置かれていた段ボール箱が気になった。僕の記憶が正しければ『ガールズ パンサー』（『ガールズ パンツァー』ではなかったはず）と書いてあったはず。『ガルパン』の模型が入っているのかな。
あだち充さんの「ＭＩＸ」を１巻から５巻までをまとめて読んだ。面白い。それだけでなくて読んでいる間、幸福だった。自分の中にあだちさんのマンガで「架空の青春を体験する回路」ができているのだな。「ＭＩＸ」は「タッチ」「みゆき」と作品世界を共有しているようで、「兄弟で野球」「血がつながっていない妹と同居」などの設定も同様。「タッチ」「みゆき」の要素を混ぜた作品なので「ＭＩＸ」なのだろうか。だとしたら、あだちさんらしいネーミングだ。
2015年03月20日（金）
新宿の喫茶店で、ライター見習い志望の大学生と会う。「アニメスタイル」の細かいところまで読んでくれているようで嬉しい。『新世紀エヴァンゲリオン』本放映時にはまだ生まれてなかったそうだ。
同じ喫茶店で原口正宏さんと打ち合わせ。書籍版「ＴＶアニメ50年史［第1版］」は「WEBアニメスタイル」の「ＴＶアニメ50年史のための情報整理」のデータに修正追記、本文に必要最低限の加筆のみ。つまり「～情報整理」にあまり手を加えないで、一度、書籍にまとめるつもりだったのだけど、原口さんからデザインについてのアイデアと、それと関連して「こんな記事を加えたい」という提案がでた。４月19日のイベントで「編集会議」をやって、それを編集作業のクライマックスとし、６月14日のイベントで「ＴＶアニメ50年史［第1版］」販売する予定だったのだけど、果たして間に合うのか？
2015年03月21日（土）
午後から「AnimeJapan 2015」に。今年も盛況。BONESのブース、「日本アニメ（ーター）見本市」のブースなどを見て歩く。『ガンダム Ｇのレコンギスタ』関連は作画注意事項が面白かった。あれもムックなどに収録してほしい。帰ろうとしたら仕事関係の知り合いに次々に会う。中には８年ぶりにお会いする方も。あまりにも次々と会うので、まるで走馬灯をみているようだと思った。東京ビッグサイトから有楽町まで歩く。
2015年03月22日（日）
午前中はワイフと散歩。午後は事務所にいたのだけれど、ネットで今夏『劇場版 弱虫ペダル』が公開されることや、東京アニメアワードフェスティバル2015で「アニメオブザイヤーテレビ部門グランプリ」を『ピンポン』が受賞したこと等を知る。数日前に公開されていた『心が叫びたがってるんだ。』の特報も観る。いいね、いいね。楽しみだ。