本日朝からデジタル作画志望の方との面接一件済ませて、昼間は某作品のお手伝い(作画&リテイク)の原画修正。そして夕方、次のシリーズのホン読みと盛り沢山でした!
ここんとこ面接が立て続きでそこそこ大変ですが、来年入社希望の新人に限らず、今からデジタル作業を覚えたいアニメーターの人達も、ウチで一緒にやりたいと言って下さる方々とは時間の許す限り面接をしたいと思います。現在、何処の会社(スタジオ)も人手不足でアニメーターの取り合いになっている模様ですが、自分らの会社はそこには参戦するつもりありません。俺は自分の体力が続く限り、コツコツとゼロからスタッフを育てていく方が、長い目で見て効率が良いと思っているのです。「育てても、すぐ辞めてくじゃん!」と、とある業界の友人に言われた事もありますが、「それでもいいじゃん、また新しい人入れて育てれば!」って。だって、スタッフが入る~辞めるの循環は本来作りたい作品の規模に応じて調整するもので、そこに合わせて新人育成をし続けるのが会社の役割だと思うのです。例えば、監督とかキャラデザとか所謂メインスタッフとして作品を作りたいと、アニメーターだっていつか思うはずで、その野望を抑えさせて「俺の下で原画を描き続けろ!」なんて傲慢な事自分は言えないし、権威のない俺は言う資格すらないと思うのです。そう、育ったスタッフはいつか辞めて行く宿命にあるので、育て続けるしかないのです。金に物言わせてスタッフを搔き集めて「アニメーターが多ければ多いほど良し! それこそがTHE・勝ち組アニメ会社!」などと短絡的な事自分は考えていませんので、悪しからず。
で、次のシリーズに作画INするまでの繋ぎ——他社のお手伝い。もちろんこれも社内の若手と一緒に作画したり修正したり演出したり。前述の新人育成の一環であり、会社の維持費のためでもあります。因みに3~4本程? やる予定。また近いうちに何ヶ月も1シリーズを描き続けなきゃならない社内スタッフにとっても、自分にとっても大切な気分転換の数週間。これはこれで楽しい作業です。それら、お手伝い作品の放送は年明け以降になると思います。
そして、年末年始あたりに作画INする予定のシリーズのホン読み。今回は自分は一歩引いた総監督と言う立ち位置で、監督・コンテ・演出を俯瞰しての全体チェックに徹し、各話のコンテ・演出
を何本かやりますが、いつもの全話コンテはやりません。コンテチェックも含めて監督を育成するつもりの取り組み方です。あ、シナリオ(脚本)も何本か担当します、たぶん。それで、そのシリーズのホン読みが終わるタイミングで更に次の純正自分監督作品の準備に入りたいと思います(ここら辺はあくまで予定)。
後は、出来たらマンガ描きたい! とかも。
んなわけで、時間が足りなかった事による「年内の予定の話でお茶濁しの巻」でした。え、前にもそれらしいのやったって? 忘れて下さい(汗)。