COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
287 アニメ様日記 2020年11月22日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2020年11月22日(日)
徒歩で新宿に。LOFT/PLUS ONEで「第170回アニメスタイルイベント ササユリの仕事」を開催。会場にお客さんを入れたイベントは久しぶりだった。やっぱりお客さんがいると話がしやすい。トークも充実したものとなった。自分の中で「なつぞら」関連の仕事が一段落した感じだ。終演後、歩いて池袋まで戻る。
就寝前にKindle Unlimitedで倉多江美さんの「一万十秒物語」を読む。1巻の内容はかなり覚えていた。語り口が好きだったんだな。2巻以降は記憶になかったが、僕が読んだ時点では全1巻であり、後に2巻以降が刊行されて、それから、最初の単行本が1巻と表記されるようになったらしい。2巻以降が記憶にないはずだ。

2020年11月23日(月)
午前11時から駅前の喫茶店で打ち合わせ。別にアダルトアニメについての打ち合わせではなかったのだが、『うろつき童子』について熱く語ってしまう。
22日のイベントに来場されたお客さんに教えてもらったのだけど、『シャドウバース』25話の演出が和田高明さんで、制作進行が金子真枝さん。映像を確認したところ、確かにクレジットされている(正確には制作進行は、金子真枝さんと大森祥平さんの連名)。金子真枝さんといえば「アニメ制作進行・金子真枝伝説」の金子さんですよ(急にですます調)。制作進行でありながら、LOFT/PLUS ONEでイベントの主役になったあの金子さん。「和田高明 カレイドスター原画集」の発案者で、アニメスタイルに企画を出したのも金子さんだ。今は現場から離れて事務系の仕事をしている金子さんが、『シャドウバース』で和田さんのために現場復帰をしたのだそうだ。『SHIROBAKO』の興津由佳みたいだ。和田さんと金子さんのコンビは、『シャドウバース』で、もう一度あるそうだ。

★参考リンク
LOFT/PLUS ONEスケジュール
https://www.loft-prj.co.jp/schedule/plusone/10423

そのイベントについての小黒の感想
http://animesama.cocolog-nifty.com/animestyle/2007/10/post_a9ec.html

「アニメの作画を語ろう」animator interview 和田高明(1)[和田さんのインタビューだが、金子さんも登場]
http://www.style.fm/log/01_talk/wada01.html

2020年11月24日(火)
Production I.Gで打ち合わせで、その前に武蔵野カンプスでランチをとろうと思って早めに出たのだけれど、武蔵野カンプスはお休みだった。池袋に戻ってから、会社の倉庫でモノを探す。探していたモノとは関係ないが、『機動戦艦ナデシコ』や『アキハバラ電脳組』で僕が描いたイラストの発注ラフが出てきた。いくつかをTwitterで公開する。

★参考リンク
https://twitter.com/animesama/status/1331170694374178816
https://twitter.com/animesama/status/1331172004901265414
https://twitter.com/animesama/status/1331172229036445698

Netflixで『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』を1話から最終回まで流し観。今だと素直に視聴できる。当時は富野監督の『機動戦士ガンダム』と比べて、自分の中での評価が辛口になっていた。ところで、作品中に表示されるタイトルロゴは『STARDUST MEMORY』がどーん大きくて、『機動戦士ガンダム0083』が小さいのね。印象としては『STARDUST MEMORY』がメインタイトルで『機動戦士ガンダム0083』がサブタイトルだ。

2020年11月25日(水)
Netflixで『カウボーイビバップ』の再見を始める。昼間から業界のある方と定食屋飲み。酔って自宅に戻って休む。23時に起きて、事務所に入る。

2020年11月26日(木)
25日の23時に事務所に入って、間に散歩等を挟んで26日の19時までデスクワーク。いい年をしてこんな生活をしてはいけない。「川元利浩アニメーション画集[デザイン編]」の新しい見積もりが出る。仕様の変更ができそうだ。Netflixで「クイーンズ・ギャンビット」1話から最終回の途中まで観る。かなり面白い。特に最初の数話がよかった。
セット売りを共同購入で入手した「ウルトラマン トレジャーズ」を開封した。これは2016年に発売された商品で「ウルトラマン」の企画書、デザイン画、台本等のお宝が50点収録された商品だ。いやあ、これは凄い。凄まじい。「円谷英二の名刺」の複製は凄すぎて笑った。発売開始時には1万7千円という金額に躊躇して、結局購入しなかったのだけど、かかった手間や印刷費を考えると、1万7千円はむしろ安い。

2020年11月27日(金)
朝から寒気と倦怠感。熱は36.2度。念のために病院に行ったのだけど、「高熱が出たらコロナの検査に行きなさい」と言われて診療はオシマイ。食欲はやたらとあるので、スタミナをつけるために昼はガッツリご飯。Netflixで「クイーンズ・ギャンビット」の最終回を視聴。『カウボーイビバップ』の続きを観る。
「設定資料に入っているPC打ちの文字は設定資料の一部なのか」問題の続き。「アニメスタイル002」に『LUPIN the Third 峰不二子という女』の設定資料を付録としてつけた。この時は小池健さん自身から、制作スタッフが足した文字や画像はカットしてほしいというオーダーがあり、カットして収録。「アニメスタイル015」に『LUPIN THE IIIRD』シリーズの記事があり、こちらは制作スタッフが追加した文字や画像が入った状態で収録した。「002」はデザイナーが描いたデザイン画を収録し、「015」は制作現場で使われている設定資料を収録したというかたちだ。「002」と「015」で同じ線画を1枚載せているので、比較はしやすいはず。

2020年11月28日(土)
昼間は原稿作業など。夜は新文芸坐に。オールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクションvol. 127 超大作OVA全話上映!ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日!!」を開催。トークのゲストは本田保則さん。トークは『うろつき童子』の話から始めて、『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』の話に。楽屋でお話をした後、1話のロボが登場する辺りを観てから帰宅。