編集長・小黒祐一郎の日記です。
2020年7月26日(日)
連休最終日。この4日間は外出はほとんどなし。仕事は進んだし、睡眠もたっぷりとった。OVA『今日から俺は!!』の最終10話を視聴。シリーズを通じて作画は丁寧。ただし、画風はシリーズ中に変わっている。『幽★遊★白書』と時期とスタッフが重複していて、画的に通じるところがある。それから、ネットで公開された佐藤順一夫妻の「きんぎょ注意報 第1話コメンタリー」を聴いた。
紙の本で「天人唐草」を読む。「吉祥天女」と同じく、タイトルだけ知っている作品だった。こういった内容のものだったのか。描かれた当時は今よりも衝撃的な内容だったのだろう。読んでよかった。
2020年7月27日(月)
ワイフとの早朝散歩は続いている。サンシャインの裏で建設中だった新しい公園が中に入れるようになっていた。公園の名前はとしまみどりの防災公園(IKE・SUNPARK)。かなり広い公園だ。ワイフは「池袋なのに空が広い」と大喜び。15時から新宿で進行中の書籍で取材。それ以外はデスクワーク。
7月26日(日)の『ちびまる子ちゃん』の「ヨッちゃんの彼女」の巻を観る。タイトルになっているヨッちゃんの彼女は、美人で性格がよくて清純派で、天然なところもある。老若男女が惹かれる女性だ。演じているのは久川綾さん。後で知ったのだけど、このエピソードはリメイクで、初代のヨッちゃんの彼女役は井上喜久子さんだったようだ。
2020年7月28日(火)
早朝散歩でまた、としまみどりの防災公園に行ってみる。TOHOシネマズ池袋の10時からの回で、ワイフと『風の谷のナウシカ』を鑑賞。週イチで映画館で映画を観るようにしていたのだけど、来週は無理かもしれない。Zoom打ち合わせをはさんで、午後はデスクワーク。
以前、「アニメ様365日」で『風の谷のナウシカ』について「いまだに映画として向き合っていない気がする」と書いたけれど、今回の鑑賞で向き合うことができた気がする。次にコラムや解説を書くときは、あまり悩まなくて済みそうだ。
以下はそれとは別の話。今だと、自分はミトとかお爺さん達に気持ちを重ねて観てしまう。お爺ちゃん気分で観ると、彼らがナウシカを慕う気持ちがよく分かる。僕にとって『風の谷のナウシカ』は当時から気持ちの置き場所がつかみづらい映画だった。つまり、感情移入できるキャラクターがいなかった。今回の鑑賞が一番感情移入ができたかもしれない。
2020年7月29日(水)
午後は西武新宿線のアニメスタジオで打ち合わせを2本立て。
Amazon prime videoの日本映画NETで『ハッピ-バ-スデ- 命かがやく瞬間』を観る。同じく、Amazon prime videoのプラス松竹で「二階の他人」を観る。『ハッピ-バ-スデ- 命かがやく瞬間』は親による児童虐待、いじめ、障害などをモチーフにした劇場アニメーション。淡々とした作品だけど、インパクトのある場面も。「二階の他人」は実写映画。山田洋次さんの監督デビュー作だそうだ。60分にも満たない作品だけれど、ちゃんと面白い。
2020年7月30日(木)
夕方まで書籍編集の進行、グッズの作成、棚卸し、月末の振り込み、家賃の支払い等。説明しておくと、事務をやっているスタッフが休んでいるため、この数ヶ月、僕の仕事が増えているのだ。
『メジャーセカンド』を1話から10話まで視聴。楽しんで観た。最初の『メジャー』がEテレで始まったのが2004年。その頃は「これをNHKでやる意味があるのかなあ」と疑問を感じていたのだが、今では「誰でも楽しめる作品をNHKでやってくれるのがありがたい」と思っている。
2020年7月31日(金)
原稿作業を進めるはずだったが、デザイナーさんへ依頼、イベント関連の連絡など、それ以外の作業が多くて原稿に手をつけられなかった。
10年前に作った「さよなら絶望先生全書」の在庫の残りが14冊になったと事務所スタッフからの報告があった。よかったよかった。在庫は社内資料をとして残すこととし、Amazonへの出荷を止めて、「アニメスタイル ONLINE SHOP」の販売も止めるように指示を出す(しかし、後日になって倉庫に数百冊の在庫があることが判明。Amazonへの出荷と「アニメスタイル ONLINE SHOP」での販売を再開した)。
2020年8月1日(土)
平日は自分の作業(主に原稿)がなかなか進められないので、この土日は自分の作業に集中することにした。「金曜ロードSHOW!」でやった『聲の形』を録画で視聴。Netflixで『トランスフォーマー:ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー(Transformers: War for Cybertron Trilogy)』の数話分を視聴。画作りがいい。YouTubeで期間限定リバイバル配信の『サンフェス応援上映リターンズ オンライン!』も観る。要するにサンライズ作品のオープニング、エンディング集だ。昔からサンライズのこういうビデオがほしいと思っていた。商品化は難しいのだろうか。
録画で観たのでちょっと無責任な発言になるけれど、『聲の形』はテレビ放送にハマリがいいのではないかと思った。土曜や日曜の午後とか深夜に放送するのもいいかもしれない。今回の放送のエンディングは、オリジナルのものではなく、テレビ用に編集されたものだったけど、本編の終わり方は悪くないと思った。エンディングの直後に『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の予告が入るのがよかった。予告が始まった瞬間に少し感動した。「金曜ロードSHOW!」で京都アニメーションの作品とSHAFTの作品が続くのはどのくらい意図されたものなのだろうか。その後にスタジオジブリの作品(『となりのトトロ』『コクリコ坂から』『借りぐらしのアリエッティ』)が続くのもとてもよいと思う。