COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
257 アニメ様日記 2020年4月26日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。

2020年4月26日(日)
ニチアサのアニメは『ヒーリングっど※プリキュア』も『デジモンアドベンチャー:』も『ONE PIECE』も再放送だ(※はハートマーク)。午前中は散歩など。13時からSkypeで打ち合わせ。その後はAmazon Echoでハイ・ファイ・セットの曲を聴きながら事務所を片づける。Amazonから届いていた箱で、開けていなかったものをまとめて開けた。その中のひとつが「テレビマガジン完全復刻コレクション マジンガーZ」だ。高額商品なんだけど、この内容でこの価格は「アリ」だと思った。
Kindleで「お近づきになりたい宮膳さん」1巻と「よふかしのうた」3巻を読む。「お近づきになりたい宮膳さん」は、自分はこの年齢でこれを読んで喜んでいいのかとは思うが、かなりよかった。「よふかしのうた」は意外な展開。こっち方向で話を広げていくのか。登場人物が増えた分だけ、ナズナさんの出番は少ないんだけど、今まででいちばんナズナさんが可愛かった。

2020年4月27日(月)
日曜の22時半に起床して入浴。0時50分に事務所。4時からワイフと早朝散歩に。その後はずっと事務所に。Skype打ち合わせが1件。18時まで事務所に。
Netflixで『未来少年コナン』を1話から21話まで観た。ながらとはいえ、一日で21話分も観てしまった。8話はやっぱり作り手の想いが迸っているんだけど、今は冷静に視聴できる。21話ラストで「きっと戻ってくる。死ぬな」と言うコナンがイケメン過ぎるし、言われたモンスリーがどんな顔をしたのか気になる。気がついたら、自分はダイスよりも年上になっていた。本放送当時の印象よりも、ずっとダイスが若い。当然、モンスリーの見え方も、昔とまるで違う。観ている間に、NHKでの『未来少年コナン』再放送の告知があり、再放送の予習をしているみたいになってしまった。

2020年4月28日(火)
午前3時半に事務所に入ってメールチェックなど。4時半からワイフと早朝散歩。これからもなるべく早朝散歩をするつもりだ。公園でラジオ体操をした後は事務所でデスクワーク。Skypeで社内打ち合わせ。「今石洋之アニメ画集 スペシャルセット(初回生産分)」の追加販売について「WEBアニメスタイル」で発表する。
Netflixで『未来少年コナン』を最終回まで視聴。自分の中では神格化された作品ではあるけれど、8話だけでなく、他の話数も冷静に視聴した。40年以上も前のものにしてはあまり古びていない(放映当時から「新しい作品」ではなかったのも大きい)が、やはり「往年の名作感」はある。
『未来少年コナン』制作時に宮崎さんは37歳のはず。物語や人物像だけでなく「アニメでこんな画をつくりたい」という想いも強かったのだろう。同じ舞台が連続する『赤毛のアン』でレイアウトマンを続けられなくなったのは、そのためでもあるかもしれない。Netflixでの配信の映像は16:9版だ。上下が切れて映画的になっているカットもあるのだけど、「ここは4:3で見たかった」というカットもある。
最終回のダイスとモンスリーの結婚式が大変な名場面であることに間違いはない。なにかが極まった瞬間だ。それから、シリーズ全体として、いいカットのラナの作画はかなり極まっている。モンスリーがどんどん美人になっていくのは一気観よりも、週イチで観たほうが楽しめるかもしれない。最終回の話に戻るが、結婚に対して迷いが生じたダイスが逃げだそうとして、コナンに対して「お前も今に分かる」と言う。自分が『未来少年コナン』を観たのは中学生の頃で、大人になったらダイスの気持ちが分かるかと思ったけれど、分からなかったなあ。当然、コナンにも分からなかっただろう。
Amazon Prime Videoのレンタルで「トニー滝谷」を観る。好きなタイプの映画だ。その後、「あにめたまご2020」の完成披露特別配信を観る。完成披露上映会とは違って、大勢のスタッフが顔を出すわけではないけれど、じっくりと話が聞けるということで今回の番組も悪くない。さらにその後、『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸』の1話、2話を観る。どんだけ配信を観ているんだ。

2020年4月29日(水)
昭和の日。昼間はデスクワークで午後に散歩。次の書籍の作業に入らなくてはいけないのだけど、作業に入る準備で時間がかかる。
『美少女戦士セーラームーン』をYouTubeで1話から10話まで視聴。当時の記事のノリで亜美ちゃん、レイちゃんと書くのは照れくさいのでフルネームで書くけど、水野亜美も火野レイも初々しい。その初々しさは声の力も大きい。セーラームーンが単体ヒーローだった時期も独特の味わいがあるのだけど、面白くなるのは3人揃ってから。この10話前後で、当時、世間話的に聞いたけれど記事にできなかったある制作上のエピソードがある。いつか記事にしたいと思っていたけれど、まだできていない。僕が現役でいる間にそのチャンスはめぐってくるのか。配信の映像は猛烈に綺麗だった。当日のセル撮のポジより綺麗じゃないかと思うくらいだ。
『未来少年コナン』と『ふしぎの海のナディア』について気がついたことがあるので記しておく。『未来少年コナン』2話でおじいが言ったセリフが「人間は一人では生きていけない。いや、一人で生きてはならないのだ」。『ふしぎの海のナディア』13話でサンソンが言ったセリフが「人は一人では生きてはいけないし、一人で生きてちゃいけないんだ」。『ナディア』で「人は一人で生きていけない」と同じ意味のセリフを他のキャラクターも言っている。これは意識した引用ではなく、記憶に残っていて、スタッフが無意識に引き出しから出したセリフの可能性もある。

2020年4月30日(木)
金曜までに終わらせたい作業がいくつかあるのだけれど、そのうちのひとつに関して素材が足りないことが判明。作業の続きができるのはゴールデンウィーク明けだな。ギャフン。配信で『機動武闘伝Gガンダム』を観始める。1話は本放送時の10倍は面白かった。天野由梨さんの芝居もいい。

2020年5月1日(金)
56歳になった。誕生日を迎える度に、仕事を続けられている事をありがたいと思う。お世話になっている皆さんに感謝。幸運に感謝。
早朝散歩で、午前5時からやっているパン屋に。できたてのアンパンを買う。できたてだと、アンコが温かいのだ。その後はデスクワーク。ゴールデンウィークの本番に突入する前に、色々なことを片づける。他の方も同じことを考えているようで、あちこちから連絡がくる。「今石洋之アニメ画集」の見本が印刷会社から届く。『機動武闘伝Gガンダム』を17話まで観た。旧シャッフル同盟についてはスパロボで記憶が上書きされていて、登場した途端に死ぬんだと思っていた。

2020年5月2日(土)
ゴールデンウィーク本番の1日目。誕生日の翌日ということもあり、ほぼ休日。作業はMacのフォルダの整理、事務所の片づけなど。Kindleで「バーナード嬢曰く。」最新5巻を読む。満足満足。以前の記述と重複するけれど、この作品を読むと自分の学生時代を思い出す。あんなに本を読んでいたわけではないのだし、登場人物のように理知的だったわけではないのだが、気持ちが重ねやすい。自分があんな学生時代を送っていたような気になってしまう。続けて1巻に戻って、読み直す。夕方から吉松さんとSkype吞み。