う~ん、改めてコンテを見直すと、この4話も結構手を入れて(修正して)ますね……
という訳で “指笛”編。喜屋武さん・なおや・すずが「教えて、教えて~」と比嘉さんの周りをグルグル回るところ、市川(真琴)さんの原画で、“角度変化のある走り”という高難易度な原画を巧くこなしてくれていたので、そのまま通した気がします。同じく市川作画で印象的なのは“舌の裏をを見せて説明~てーるーに見られてて赤面する”比嘉さんのアップ。こちらも可愛くて良い画だったのでそのまま流しました。レイアウト的に弱い部分はこちらでフォローしましたが、基本市川さんは手が早いほうなので、俺のほうでラフを入れて「これ清書して~」と渡せばなんとかしてくれるので、とても助かりました。キャリア3年では上出来と言えるでしょう!
指笛教えて~からの流れでそのまま、Bパート“幼少期・指笛の想い出”編へ。『沖ツラ』は幼少期エピソードも秀逸で、これは空(えぐみ)先生の原作を読んだ時から「良い話だ~!」と思っていました。
ひーなーと指笛吹き合いっこしだがっだのぉー!!
と、幼少期の比嘉さんが大泣きするシーンなどは、子供の頃“泣き虫”で通っていた自分からすると、かなり感情移入ポイントでした。いや、子供の頃って虐められた時だけでなく、周りの人から受ける“情”に対してどう応えたらいいのか分からず、感情だけが溢れて大泣きするもんです。俺はそうでしたから。で、泣いて訴える比嘉さんを受けるかたちで次カット“それを聞いて嬉しい喜屋武さん”のアップを入れました。喜屋武さんのほうも喜ぶはずだ! と。
さらに言うと不用意に女の子を傷つけるようなことを言ってしまう男の子側の気持ちも分かるし──と、沖縄だ、指笛だ関係なく、心揺さぶれる話で、本当に大好きなエピソードです。
アフレコでキャストさんの声が入った時、ゾクッとしましたから!
で、今回も短くてすみません! 鋭意制作中の『キミ越え』に戻ります!