前回の続き。是非りんたろう監督の本『1秒24コマの僕の人生』の感想を! と思っていたのですが、まだ全部読めていないくらい、今忙しくて、今回もいつもの如く“忙しい”の話を短く。
50歳になってまだまだ仕事がいただけているのは、本当に有り難い話で、来年も何作かを同時進行で動かさなくてはならず、まだまだ楽しくなりそうです!
20代の頃は、皆さんそうだと思うのですが、まさか自分が50歳になるなんて微塵も思ってもみなかったし、もしそうなったとしても、やりたいことはあらかたやり終えて残された仕事を細々とこなして食っていけたらいいな~などと思っていましたが、全然ダメ! やらなきゃならない(と思っている)こと、半分もできていない! 今年こなしたいと思っていた仕事すら、こなせずに来年に持ち越し! ま、そんなもんなんでしょうね、人生とは。
そもそも俺自身は大した人間だと思っていません。己の人生にも高学歴・高収入を狙うとかいった過剰なプレッシャーをかけてもこなかったし、こんな自分程度のアニメ監督でもいまだに何某かの仕事ができて暮らしていけている現状を続けて一生を終えられれば、「本当に幸せな人生だった」と、死ぬ瞬間思えるのでしょう、誰も恨むこともなく。
今の自分は誰も恨んでないし、嫌な思い出も「あれはあれで良かったのかも」くらいには考えられるようになりました。例えば、10数年前の監督降板の時は「自分は悪くない!」と周りに叫んだし、手間かけて事の経緯を委員会周りから聴き込みしてくださったスタッフさんもいて、その方からも「君は悪くないよ」と慰められもしました。「10年経ったらその時のあらましをどこかで」~とかも、自分も人間なのでそれくらいは考えました。ところが、今になって語るとしたら、もう恨み辛み話とかじゃなく、ただのしくじり先生——“監督業での失敗・反省からの注意事項”的な話にしかならないと思います。もうすでに興味ある人もいない(と思う)話、今さら語るのもね……?
ハッキリ言いますが、あの時のことは100%全部、自分が悪いです! 関係各所、スタッフの皆様、本当にご迷惑お掛けして、申し訳ありませんでした!
てのが、現在の心境。それでも悪口言う人は言うので、どうぞ。こちらは構っている時間ありません! 自分は自分で、目の前のいただいた仕事を楽しく、できる限り誠実にこなしていくのみ。仕事、仕事…!
とは言っても、目の前の仕事が忙しいばかりでは、新しいモノは作れないので、来年こそは遊ぶ時間を作る努力もしなければと思いつつも、コンテ渡して現場のスタッフに任せて自分だけ自由出勤なんてできない性分なもんで。
今回も何が言いたいのか纏りませんでしたが、
まずは、新年早々『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』放映開始になるので、是非観てください!
で、明日は次作品のアフレコが“朝10”なので寝るとします。