COLUMN

第878回 面白くなってきた! で、短い……

今回もコンテ・演出・作画とオープニングとエンディングを楽しく作らせていただきました!

 演出に転身したアニメーターで「OP・EDアニメを好き勝手に作るのが夢!」という方に何人も出会いました。むしろ、シリーズの監督は重たいから、ミュージック・クリップくらいのサイズで“自分純度100%アニメ”を作りたいといった具合です。
 でも、板垣個人に取ってOP・EDは、自分で監督する作品の“箸休め・余興”枠。曲発注で「こんな作品にしたい~」と本編の指針を語って、それを踏まえた上で各アーティストさんが思い思いの主題歌を作ってくださり、それに自分で本編内容からイメージを膨らませた“画”付けると。つまり、俺にとってはあくまでも“本編ありき”なんです。
 たまに、自分が監督じゃない作品のOP・EDアニメーションのみを受ける場合があるのですが、その場合、大抵プロデューサーからの依頼で、監督から直接はなかったような気がします。『化物語』(まよいマイマイ)OPも『鬼灯の冷徹』(OAD)EDも。そもそもそういったOP・EDのみの依頼がきた際は必ず「何で監督がやらないの?」とプロデューサーに訊くくらい、俺に取ってOP・EDは監督がやるのが基本で、本編のコンテが一区切り着いたところで楽しむ、監督業に付いてくるご褒美みたいなモノ。
 ここまで何本もやってきてだんだん飽きてきてはいるものの、本編のドラマを90秒で語り切る! やっぱり面白楽しい仕事です。放送をお楽しみに!

 って訳で、おやすみなさい!