前回紹介した、「80年代アイドル総選挙!ザ・ベスト100」(3月8日発売)のイラスト10枚の話は、また後ほど改めてで。今は鋭意制作中の
『異世界でチート能力(スキル)を手にした俺は、現実世界をも無双する~レベルアップは人生を変えた』(略して『いせれべ』)
の納品を頑張ってます!
“作品の納品”とは毎回鬼気迫るものです。少しでも良くして納品したく、総監督とは言っても「ここは○○のせいで~」と言い訳を並べるのはイヤなので、でき得る限り手を出すかたちで取り組んでいます。この件に関しては幾度となく「監督は手出しするべきか否か?」論争が勃発したところですが、そのこと自体の是非はともかく、自分はただただ単純に「出来が悪いところは他人のせいにして、賛辞だけ自分のものにしようとする監督」になりたくないだけです。
発表された『いせれべ』PVをご覧いただければ分かっていただけると思いますが、キャラクターデザイン・総作画監督の木村博美さんは本当に頼りになる画描きです。『てーきゅう(8期)』で作監デビューした時が入社3~4ヶ月の頃、『COP CRAFT』で初キャラデの担当時はまだ20歳。俺は決断が速いので、「巧い!」を見つけたら直ぐ何かをやらせたくなります。
まだ“紙(アナログ)”作画時代で、彼女の帰宅後、作画机に置いてあった“女子の走りリピート”! 髪の毛やスカートまでちゃんと、跳ねるようになびくその動画(原画)を捲って見て衝撃が走りました。それはさながら俺がテレコム時代、大塚(康生)さんに見せていただいた「天才・貞本義行の動画研修課題」の走りのようでした(褒め過ぎ?)。で、即『てーきゅう(8期)』で作監に抜擢しました。当時まだ18歳の高卒入社組でした。
『COP CRAFT』のキャラデに取り組んだ時は“まだ20歳”という若さに、原作者・賀東招二さんも驚愕し、キャラ原案・村田蓮爾さんからも「若い! 巧い!」と。
そんな木村作画の後押しをする感じで、彼女の手の及ばない部分の作監をお手伝いしている日々です。また短くてすみません。納品です。