COLUMN

アニメ様の『タイトル未定』
382 アニメ様日記 2022年9月18日(日)

編集長・小黒祐一郎の日記です。
2022年9月18日(日)
午前7時半から営業をしている「台湾早餐天国/TSUMUGU CAFE」で、ワイフと朝食。ここ数日は『Fate/Grand Order 絶対魔獣戦線バビロニア』を再見している。なんだかんだで、この作品の女性キャラは好きだなあ。

2022年9月19日(月)
新文芸坐で「女と男のいる舗道 4Kデジタル・リマスター版」【4K上映】(1962・仏/84分/DCP)を鑑賞。ブログラム「彼女たちと世界(4)」の1本(正確には(4)は丸数字)。客の入りは満員に近い。作品としてはいいところがいくつもあるし、映画的な時間が流れているとも感じたのだけれど、他のゴダール作品と同様に、公開当時のインパクトは想像するしかない。
スターチャンネルの「それ行けスマート/0086笑いの番号[吹]日曜洋画劇場版」を録画でながら観。「それ行けスマート」のTVシリーズは子どもの頃に観ていて、この劇場版は初めての視聴。悪の組織ケイオスが開発した新兵器は世界中の人間を全裸にしてしまうヌード爆弾で、その爆弾の計画を阻止するのがスマートの任務だ。スマートのパートナーの美女は34号、22号、36号で、34号を演じるのがシルビア・クリステル。敵の新兵器がヌード爆弾でヒロインがシルビア・クリステルだったら、お色気シーンを期待するところだけど、彼女のヌードは無し。最後に22号が裸になるけど、見えるのは肩から上だけ。その後に後ろ姿が見えるけど、すぐにENDマークで隠れてしまう。企画段階では22号をシルビア・クリステルにやらせたかったのではないかなあ。脚本段階では22号と34号が同一人物だった可能性もある(34号が登場している間、22号が登場しない)。ちなみに吹き替えキャストはスマートが小松政夫さん。34号が小宮和枝さん、22号が戸田恵子さん、36番が吉田理保子さん。

2022年9月20日(火)
10月からテレビで放映されるジャンプアニメをカウントしてみた。新番組として始まるのが(原作が「少年ジャンプ+」等で連載しているもの、先行して配信されていた作品も含めると)『SPY×FAMILY』第2クール、『BLEACH 千年血戦篇』、『チェンソーマン』、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』第2期、『僕のヒーローアカデミア』第6期継続番組が『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS -』と『ONE PIECE』。合計で8作品だ。
Netflixで『恐竜少女ガウ子』の第2シーズンを観た。視聴履歴が残っていて、第1シーズンは観ているらしい。主人公の名前が渡辺奈緒子で、演じているのが松井菜桜子さんだ。原作・監督はしぎのあきらさん。第1シーズンを観た時も同じことを思ったはずだけど、『おそ松くん』の延長線上にある企画だったんだろうなあ。検索してみたら、公式サイトの「ガウ子の足跡」に「1980年代のどこか、松井菜桜子にインスパイヤされてガウ子の企画を考える。」とあった。
WOWOWで『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ―2人の英雄―』を放映していて、これがかなり綺麗。多分、Blu-rayソフトと同等の画質だろうと。ただし、ウチの環境では動きが速いところなどでブレが生じていた。同じ映画を同じモニターでU-NEXTで少し観てみたが、WOWOWほどパキっとした感じではない。ブレも多いかな。やっぱりWOWOWはいいなあ。

2022年9月21日(水)
ワイフと新宿ピカデリーで「川っぺりムコリッタ」を観た。予告も観ないでの鑑賞だったが、監督が荻上直子さんであることと、満島ひかるさんが出ていることは知っていた。ものすごく雑な感想を書くと「恋愛要素のない『めぞん一刻』」だった。主人公はアパートで暮らすことになった山田たけし(松山ケンイチ)。パートの管理人は南詩織(満島ひかり)で、彼女は「妊婦を見ると腹を蹴りたくなる」という変わり者。山田の部屋に入ってきて風呂をつかったり、冷蔵庫の中のものを勝手に食べたりする隣人が島田幸三(ムロツヨシ)。他のアパートの住人は一年中喪服を着て、墓を売っている溝口親子、自分が死んだことに気づいていないらしいお婆さんの幽霊。島田が図々しくあがりこんできたあたりで「ということは、満島ひかりさんの管理人は未亡人なのね」と思ったらそうだった。溝口親子がすき焼きを食べようとしたら、他の住人や南親子が部屋に入り込んですき焼きを食べ始めてしまうあたりも「めぞん一刻」的だと思った。「めぞん一刻」的であることがこの作品にとって重要なことではないが、書いておきたかった。
それはそれとして「川っぺりムコリッタ」は映画として面白かった。「身近な人の死に対していかに向き合うか」を描いた映画であるのだけど、それと同時に「味わい」の映画だった。ワイフはこの映画に入れ込んでいたようで、三度泣いたそうだ。それから、ちょっと話が飛躍するけれど『リラックマとカオルさん』はやっぱり荻上直子さんのカラーが強かったのだろうなあと思った。
映画の後で、新宿マルイメンの「スーパーロボット&ヒーローの世界 越智一裕画展」に立ち寄る。濃い空間だった。越智さんのイラストが本にまとまったことも、このようなイベントが開催されたことも、ファンにとって喜ばしいことだと思った。僕はサイン本を購入。高校の文化祭でもらうことができなかった越智さんのサインを、ようやく手に入れることができた。

2022年9月22日(木)
グランドシネマサンシャインで「ロード・オブ・ザ・リング」【IMAXレーザーGT字幕版】を鑑賞。この映画を観たのは初めて。長い映画だった。実際の時間も長いし、体感としても長かった。原作未読なので、原作との関係は分からないけれど、真摯に原作に向き合った作られた作品なのだろうと思った。IMAXに関しては、向いている場面と向いていない場面があった印象。
配信で『ストレンヂア 無皇刃譚』を観る。U-NEXTはハイビジョンだ。Amazon prime videoを確認したら、Amazon prime videoもハイビジョンになっている。以前は解像度が低いバージョンで配信していたはずだ。

2022年9月23日(金)
『それでも歩は寄せてくる』最終回が、予想していたよりも最終回らしい内容だったので驚く。あのまま告白するかと思った。『劇場版 呪術廻戦 0』のBlu-rayソフトで視聴。やっぱりこれは劇場で観たほうがいいな。Blu-rayの特典は今時らしく、あっさりした感じ。

2022年9月24日(土)
無責任な書き方になるけれど、自分の周りで『雨を告げる漂流団地』と『夏へのトンネル、さよならの出口』の評価が真っ二つに分かれていて面白い。『夏へのトンネル』に辛口な人が『雨を告げる漂流団地』を誉めている。その一方で『夏へのトンネル』を誉めている人もいる。感想はそれぞれだなあ。『雨を告げる漂流団地』に関しては配信で観たのか、劇場で観たのかで印象が違ってくるような気がする。
これからの仕事のために、あるアニメをチェックする。同じ話を何度も観たり、作画と演出を確認したり。それがこの日の主な作業だった。