編集長・小黒祐一郎の日記です。
2022年5月1日(日)
誕生日を迎えて58歳になった。幸運にも、この一年も仕事を続けることができました。これからの一年もよろしくお願いします。
昼の12時から「第188回アニメスタイルイベント アニメ様イベント2022」を開催。吉松さんとトークを進めたのだけれど、途中から参加した長濵さんに「話が辛気くさい」と突っ込まれてしまった。続いて13時から「第189回アニメスタイルイベント この人にもっと話を聞きたい 続・長濵博史」を開催。これで長濵さんの仕事歴を振り返るトークは一段落。
2022年5月2日(月)
午前1時くらいに起床。ワイフが眠ることができないでいたので、深夜の散歩に誘う。西池袋から雑司ヶ谷を歩いて、午前2時45分くらいに無敵屋でラーメンをいただく。この店は昼間は行列ができていることが多いのだけれど、この時間なら行列はなく、のんびりと食べることができた。
昼間は新文芸坐で「ベルリン・天使の詩」4Kレストア版を観る。プログラム「ヴィム・ヴェンダース レトロスペクティブ」の1本だ。この映画は大学生の時に女の子と観に行ったと思い込んでいたけど、公開時期を確認したら、自分は既にアニメージュでバリバリと仕事をしている時期だ。何を勘違いしていたのだろうか。まあ、それはともかく、「ベルリン・天使の詩」の劇場での視聴は3度目のはず。初見時には素直に感動したけど、今回は少し考えてしまった。映像は非常に鮮明。音の広がりもいいんだけど、場面によっては広がりすぎではないかと思ったり。
カセットハードディスクの録画機が販売中止になって、使っているカセットハードディスクの録画機も不具合が出てきたので、新しい録画機に乗り換えなくてはいけない。外付けのハードディスクにひたすら録画を溜めて、一杯になったらハードディスクを替えていくかたちにするのがよいのだろうか。SeeQVaultという規格のHDDは録画したレコーダーでなくても、同社のレコーダーなら再生できるらしい。
2022年年5月3日(火)
ワイフとChachat 雑司が谷という店に行って「江戸火鉢おもちセット」をいただく。火鉢を使って自分で餅を焼いて、きなこや甘辛だれ等で食べるというメニューだ。美味しかったし、面白かった。店の雰囲気もよく、ゴールデンウィークらしいひとときだった。
「ゴールデンウィーク中にやること」を書き出した。最初は「やること」が20項目だったのだけれど、片づけていくうちにどんどん項目が増えていく。スターチャンネルの「おかしなおかしな大泥棒 日曜洋画劇場版」を流し観。あれ、こんな感じの映画だったっけ。他の「おかしなおかしな」と記憶がごっちゃになっているのかもしれない。それから、東映チャンネルの『サイボーグ009』(1968年版)の1話と2話を観る。
北米版『マモー編(ルパン三世)』のBlu-rayを開封した。噂通り『マモー編』の絵コンテがPDFで収録されており、絵コンテには幻の「ルパンが死んだと信じている銭形が寺男となっている場面」もあった。古本屋の男が出てくるシーンはないようだ。それでも素晴らしい。
2022年5月4日(水)
デスクワークの合間に、新文芸坐の「都会のアリス」2Kレストア版を観る。プログラム「ヴィム・ヴェンダース レトロスペクティブ」の1本で、この映画は初見。途中までは「この映画はどうかな」と思っていたが、終わってみれば面白かった。アリスが「ブッパータールは違う」と言い出す辺りが一番よかった。
2022年5月5日(木)
ワイフと遠出をして朝の散歩。目黒川、世田谷公園を経由して三軒茶屋に。世田谷公園ではラジオ体操に参加した。三軒茶屋から電車で池尻大橋に移動して、代官山まで歩く。代官山 T-SITEのベーカリーでモーニングをいただいてから、蔦谷書店店内を見て歩く。代官山 T-SITEは面白い場所だった。池袋に戻って、昼から吉松さんと吞んで、その後は事務所でデスクワーク。事務所で東映チャンネルの「バトルフィーバーJ」を流し観していたら、東映動画スタジオの入り口が女子大の寮として使われている話だった(20話「危険な幽霊狩り」)。東映動画のスタジオは東映の実写ドラマで使われることが多かったけど、自分的に一番インパクトがあったのがこの話だなあ。
2022年5月6日(金)
グランドシネマサンシャインで「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」【IMAXレーザーGT3D字幕】を鑑賞。そんなに好きなタイプの映画ではなかったけれど、これだけ見せ場を作ってくれているなら文句は言えない。それから、この映画の予告はいいところを観せつつ、内容を分からないように構成されていた。上手いなあ。上映前に「トップガン マーヴェリック」のやたらと長い予告をやっていた。こちらも楽しみ。
2022年5月7日(土)
「第190回アニメスタイルイベント ここまで調べた片渕監督次回作9 とうとう作画が始まりました編」を開催。本編の作画が始まったこともあり、話題が盛り沢山。作画の工夫、あるいは作画や芝居についての課題が語られ、作成中の美術設定も次々と公開。安藤雅司さんが既に原画作業に入っている(作監作業の前に原画を描いている)ということや、通常は映画が公開されても話題になることのない絵コンテ用紙のサイズや作画用紙のサイズまで明らかに。
原作「カードキャプターさくら」を最終巻まで読了。最終巻の話ではないけど、原作とアニメでの知世の違いについて少し考えた。