COLUMN

第712回 学生時代の友人——訃報

 ……なんか、学生時代の友人・T君の訃報を聞いて落ち込んでいます。今年に入って自分がお世話になった先輩や先生らがお亡くなりになられ、今度は友人。事故と聞き、本当に無念です。ここ数年は仕事が忙しく、会う機会は減ったものの、某アニメスタジオのデジタル作画部の制作をしていた彼は、ウチ(ミルパンセ)のデジタル化に際し、デジタル作画ツールによる原画の指導を手配してくれたり、最近でも動仕撒き(動画&仕上げの外撒き)の相談にものってくれ、本当にこちらが一方的に助けてもらってばかりでした。ウチの社長・白石には「板ちゃんのじゃ断れない」と言ってくれてたそう。今、頭に浮かぶのは、学生時代一緒に作った短編アニメ『アラスカの母さん』でのこと(彼はプロデューサーで、板垣は美術監督)や、その後皆就職してからも一緒に飲んだ時のこと。そしてその時付き合ってた彼女との写真をノロケながら見せてくれたTのことです。仕事が落ち着いたところで、Tを知る友人らと語り合いたいと思いつつ——慎んでご冥福をお祈りいたします。