2019年4月28日(日)
早朝に新文芸坐へ。オールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクションvol. 114 押井守映画祭2019 第三夜《ガルム&立喰師》編」の終了を見届ける。事務所に戻ってデスクワーク。その後、ワイフと散歩に。池袋から大塚まで歩いて、大塚から日暮里まで山手線。日暮里から不忍ブックストリートの一箱古本市をのぞきながら、上野まで歩く。一箱古本市では文庫本1冊とマンガ1冊を購入。PARCO_ya上野でワイフの買い物(『らんま1/2』のハンカチ)に付き合って、その後、アメ横をウロウロ。入りたかった店はどこも行列で、前に行った24時間営業の飲み屋で遅めの昼飯。谷根千の落ち着いた感じと、一箱古本市のカルチャーな雰囲気(と一箱古本市の文系女子)でゴールデンウィーク気分を満喫。
2019年4月29日(月)
表参道で食事をしながら、ある監督さんとこれから作るTシャツについて打ち合わせ。
2019年4月30日(火)
新宿ピカデリーで『えいがのおそ松さん』を鑑賞。公開直後に観ることができなかったので、こんな時期になってしまった。内容に関して全肯定はできないけれど好印象。久しぶりに「六つ子が好きだ」と思った。終盤のドタバタの中で、現在の六つ子が高校時代の六つ子に語りかけるところだけでも、観てよかった(特にカラ松のセリフ)。あるキャラクターの存在で、『おそ松さん』ファンの女子の目線を入れているのは面白いけど、僕的にはなくてもよかった。いや、これは我が儘な感想だ。それから、エンディングの高校時代の六つ子を、本編で観たかった。
2019年5月1日(水)
「第157回アニメスタイルイベント アニメ様のイベント 語りまくり編」を開催。僕が語りまくるイベントである。こんな自分勝手なイベントに、数十名のお客さんに来ていただいた。ありがとうごさいます。トークではサムシング吉松さん、遠藤一樹君にサポートしてもらった。第2部以降のほうが、気持ちよく話すことができた。以下はイベント前に書いたトークの構成だ(一部、加筆修正してある)。
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第1部 アニメ様の好きなアニメを語る『鉄人28号[1980年版]』編
・正統派ロボットアニメ。「人間にとってロボットとは何か」を描いている点において正統派。小黒個人にとっては傑作。
・『機動戦士ガンダム』の後に作られたことの意味
・この前後の「東京ムービー新社作品」にあるシャープさ
・作画アニメとして素晴らしい
・配信で観てほしい話数はこれとこれ
・キャラクターデザインは楠部系
・ブラックオックスと作品を貫くテーマ
・49話「さらば! ブラックオックス」ラストのロボットアニメ史上屈指の名場面
・名作になり損ねた最終回
・気になって仕方がない「暴走!地獄の天使」
・マジンガーシリーズやウルトラシリーズへのリスペクト
第2部前半(アニメと出版物、アニメとファンの関係)
・小黒が気になっていること。「ネットの記事は残らない」ようだ。紙で残すことの意義
・「今の作品を取り上げること」の意味
・感想も残らない。皆にも自分の感想を残してほしい。ネットだけでなく、できたら紙に
第2部後半(アニメスタイル大賞2018)
・アニメスタイル大賞2018を選ぶ
【劇場アニメ編】ノミネート
『さよならの朝に約束の花をかざろう』
『リズと青い鳥』
『若おかみは小学生!』
『名探偵コナン ゼロの執行人』
『ペンギン・ハイウェイ』
【TVアニメ編】ノミネート
『宇宙よりも遠い場所』
第3部前半(アニメについて色々)
・『リズと青い鳥』と『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』を観てわかった『響け!ユーフォニアム』第一シリーズの意味
・劇場版『名探偵コナン』の静野監督の仕事
・『宇宙戦艦ヤマト2199』と『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』に対するアニメ様の屈折
・評価されていない『傷物語』
・『君の膵臓をたべたい』はいいぞ
・『SSSS.GRIDMAN』で日本のメカ(怪獣)アクションが『パシフィック・リム』に追いついた
第3部後半(アニメスタイルについて)
・「アニメスタイル インタビューズ01」でやりたかったこと。やった感想
・『名探偵コナン』の島本須美さんについて
・今後のアニメスタイル。ちょっとだけ方向性を変える
・小黒がこれからの人生でできることは限られている。あれもこれもは無理(あれもこれもできると思っていた)。できることをできるだけやりたい
・商業アニメに対して(編集や研究を)色々とやってくれる人に大勢でてきてほしい
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アニメスタイル大賞2018は、僕が一人で決める賞だ。劇場アニメ部門は『さよならの朝に約束の花をかざろう』『リズと青い鳥』『若おかみは小学生!』『名探偵コナン ゼロの執行人』『ペンギン・ハイウェイ』の5作品が受賞。5作品の中のスペシャル賞が『さよならの朝に約束の花をかざろう』だ。TVアニメ部門は『宇宙よりも遠い場所』。イベント中に発表できなかったが、アニメーター賞は井上俊之さん(『さよならの朝に約束の花をかざろう』)と本田雄さん(『さよならの朝に約束の花をかざろう』『若おかみは小学生!』)。
それから、数人のお客さんに誕生日のプレゼントとして焼酎をいただいた。これも嬉しかった。イベントの帰りに阿佐ヶ谷の古本屋で、40年ほど前の設定資料集(『まえがみ太郎』、『リスのバナー』、それからイベント販売用に編集されたらしい『宇宙戦艦ヤマト』)と雑誌「ファントーシュ」を購入する。設定資料資料集は各500円、「ファントーシュ」は一冊1000円だった。
2019年5月2日(木)
TSUTAYA東池袋店が6月いっぱいで閉店することを知る。この10年間で一番お世話になったレンタル屋だ。24時間営業だった頃は、特に重宝した。午前中は、ワイフと東京ソラマチの「幾原邦彦展 ~僕たちをつなげる欲望と革命の生存戦略~」と丸善日本橋店の「関修一原画展 ~思い出のキャラクターたち~」に。午後は事務所でデスクワークと片づけ。
2019年5月3日(金)
アクアシティお台場で『バースデー・ワンダーランド』を観る。原作未読だが、原恵一監督としてはおそらく原作に対して向き合い、観客に対してのサービスも考え、自身の映画作りも貫いたのではないかと。
2019年5月4日(土)
「マチ アソビ vol.22」1日目。アニメスタイルとして、マチアソビに参加するのはこれが初めて。馬越嘉彦さん、アニメスタイルのスタッフ達と徳島に。