2019年2月24日(日)
早朝に新文芸坐に。オールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクションvol. 112 SPECIAL PROGRAM 幻魔・妖獣・迷宮・AKIRA!!」の終盤に立ち合う。前回の日記で書き忘れていたけれど、今回のオールナイトで久しぶりに、りんたろう監督にお目にかかった。相変わらず、りん監督はダンディだ。
2019年2月25日(月)
「アニメスタイル014」発売日。難産ではあったけれど、内容の詰まった号になったと思う。皆さま、よろしくお願いします。
2019年2月26日(火)
「劇場版『若おかみは小学生!』絵コンテ 高坂希太郎」発売日。最初に『若おかみは小学生!』の絵コンテを見たのは、有楽町マルイで開催された「劇場版『若おかみは小学生!』公開記念原画展」だった。展示されていたのが1色のコピーだったので、僕はこの作品の絵コンテは1色だと思い込んでいた。だから、絵コンテ本の企画はオール1色で出したし、絵コンテ本としては大型のB5判にしようかとも思っていた。ところが、絵コンテの現物をお借りしたら、驚いたことに色がついていた。何色もの色鉛筆を使って描かれたページもある。ここでフルカラーで出版しないと、この絵コンテがオリジナルのかたちで世に出ることがないかもしれない。そう考えて、フルカラーの本にすることにした。当然、フルカラーは1色よりも印刷費がかかる。サイズや本の構成を考えていくつか印刷の見積もりをとった(横長の本にして、1ページにコンテを2枚ずつ掲載する構成の見積もりもとった)のだけれど、最終的にスタンダードなA5判に落ち着いた。本編未使用シーン、カットの絵コンテも収録した。皆さま、よろしくお願いします。
夜は「アニメスタイル015」の最初の取材。この8年くらい気になっていた謎が解けた(後日追記。この段階だと「アニメスタイル015」で進めていた書名が「アニメスタイル インタビューズ01」に変更することになった)。
2019年2月27日(水)
午前中はこれから出す書籍の企画で、ある制作会社の方と打ち合わせ。夜はテレビ局系のプロデューサーと食事しつつ打ち合わせ。何故か『機動戦士Vガンダム』の過激さについて熱く語る。
2019年2月28日(木)
午前中は事務所。昼から、三鷹の森ジブリ美術館の企画展示「映画を塗る仕事」展に。多数のセルが解説付きで展示されていた。アニメの技術や表現に興味がある方は必見の展示だ。僕も勉強になった。マシントレスの線が極めて細く、綺麗なセルが何点かあり、これは凄いなあと思った。高畑勲監督、宮崎駿監督がアニメーション制作の参考にしたというロシアの絵本の挿絵のコピーも展示されており、興味深かった。夜は映像制作会社のプロデューサーと食事しつつ打ち合わせ。
2019年3月1日(金)
新宿ピカデリーで『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第七章 新星篇』を観る。ラストについては「気持ちは分かる」だ。たとえば、僕が「『さらば宇宙戦艦ヤマト ―愛の戦士たち―』のリメイクを考えてみて」と言われたら、ああいったラスト(この日記がアップされる頃にも未見の方がいると思うので詳しくは書かない)を考えるかもしれない。だから、「これはよくない」とは言えない。一言だけ言うなら「気持ちは分かる」なのだ。僕の隣で観ていた初老の男女(おそらくはご夫婦)は上映が終わったところで拍手をしていた。お二人はラストを含めて『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』に納得し、感動したのだろう。そんな観客がいることも分かる。
僕としてはシリーズ全体について「ここはいいなあ」と思うところもあったし、首をひねるところもあった。前にも書いたかもしれないが、昔からのファンにとっては「ここはいい」「ここは納得できない」と言い合うのが楽しい作品なのだと思う。『宇宙戦艦ヤマト2199』と『2202』に対する僕の想いは複雑だ。いずれまとめてどこかで話したい。
2019年3月2日(土)
TOHOシネマズ新宿で『スパイダーマン:スパイダーバース』を3D IMAXで観た。確かによく出来ているし、映像のスタイルも魅力的。ただ、作っている人達にはすでに「次のステージ」が見えているのではないかなあと思った。