COLUMN

第529回 この原稿とルーチン

ここ数ヶ月、朝7時起きで会社にIN!


してこの原稿を書いてます。何年か前にも説明した記憶があるのですが、原稿は1日30分くらい、休憩中にコツコツ書いて1週間で1回分。この間あまりに忙しくて全然手が着けられなかったら「ゴメンナサイ!」のお茶濁しイラストになるわけ。けして、1日丸々かけて書くわけではなく、あくまで「チリツモ」——日々5〜10行ずつ書きためて毎週半ばに提出しています。当初アニメ様(小黒祐一郎編集長)より「書けなかったらイラストでも」と本業のペースを崩さないようにとのお気遣いがあり、お言葉に甘えさせていただいてるからこその連載11年目なのです(ここまで9月1日朝時点)。
 このルーチンは紙で書いてる頃からずっと続けております。作画机にいつもA4コピー用紙が置いてあり、仕事の合間に書くと。それが今はデスクトップになり、常に隅っこに「第○○回原稿」のフォルダを置く、に変わりました。そーいえば、俺が各話演出の頃、お世話になった監督さんからこんな話を聞いたんです。

「僕の知ってる演出の人は、1日の仕事の締めにコンテを10ページ切らないと寝ない!」と決めてる人がいて、そうすればコンスタントに2週間で1話分のコンテができるんだって!

と(ここまで9月2日)。まぁこれもあくまでひとつのやり方で、大塚康生さんの「カット数と経験値」の話に通じるトコがあると思います。自分は夏休みの宿題も、初日に全部片付けるより、毎日毎日コツコツやるタイプでした。夏休みの宿題なんて1〜3日でやればできます。要領のいい人間は、誰でもそうするでしょう。ただ俺的には、

毎日の努力ができない自分に直面するのが怖い!

んです(ここまで9月3日)。この考え自体は今でも変わりません。人間なんて年を取れば取るほど、どこかで律している自分がいないと、生活はどんどん怠惰になっていくし、仕事に対する集中力も散漫になります。仕事にも休憩は必要。たまには遊ぶのもいいし、飲み歩くのもあり! でも

今晩、遊んじゃった分、明日ちょっと早めに入ろう!

と思えないような、堕落した自分に会いたくないのです(ここまで9月4日)。酒・タバコ類も同様で、「それらがないと生活できないような自分に30代〜40代でなってどうするのか? 残り40年もあるのに」と。嗜好品なのだから「いつでも止められる、何日どころか何年なくても大丈夫」くらいの”ほどほど”に自分を律するべき。ま、他人に強要はしません。あくまで板垣個人の主義です(ここまで9月5〜6日、作業優先で手着かず、スミマセン)。