COLUMN

101 今 敏監督作品のオールナイトで拍手が

 先週の土曜にオールナイト「新文芸坐×アニメスタイル セレクションVol. 88 アニメファンなら観ておきたい200本 今 敏のアニメーション」を開催しました。

 チケット完売の大入り満員でした。さらに嬉しかったのは、来場されたお客さんの大半が20代だった事。若い人が今監督の作品に興味を持ってくれているという事ですよ。また『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』『パプリカ』の3本を上映したのですが、上映が終わるたびに客席から拍手が起きたそうです(『パプリカ』終了後の拍手は、僕も会場で聞きました)。嬉しいですねえ。

 トークコーナーの出演はアニメーターの本田雄さん、アニメ研究家の氷川竜介さんで、例によって僕が司会を務めました。トークの中で『妄想代理人』と『パプリカ』と『夢みる機械』の企画の関連性や前後関係について話題になったのですが、そこで関係者席にいたプロデューサーの丸山正雄さんが登場。僕たちの間違いを訂正してくださいました。丸山さんは今回のトークは僕達に任せて、登壇はしないはずだったのです。これも嬉しいハプニングでした。

 トークでも次回のオールナイトの企画についてちょっと話が出ました。可能なら、来年も今監督のオールナイトを開催したいと思います。『妄想代理人』『パプリカ』『夢みる機械』の企画の関連性や前後関係については、もう少し詳しく知りたいので、次回のイベントまでに調べておきます。

 最後に写真を1枚お見せします。2枚の色紙は今回のオールナイトでロビーに飾られていたもの。いずれも生前の今監督に、オールナイトに来ていただいた時に描いてもらったものです。「新文芸坐×アニメスタイル」のタイトルでオールナイトを始めるより前のイベントですね。片方については僕自身が忘れていたのですが、どちらのオールナイトでも、僕はトークの聞き手を務めているようです。

(2016年11月21日)