COLUMN

第471回 そろそろCG!

『ベルセルク』放映開始まで1ヶ月を切りました、いよいよ!

 PV作ったり、インタビュー取材受けたり、スタッフ皆と必勝祈願に行ったりバタバタしております。でも、PVが何種類もできて、版権イラストやキービジュアルも次々仕上がってくると、やっぱりワクワクしますね。「あ、俺『ベルセルク』作ってる!」って感じです。今回のシリーズは自分にとって様々な挑戦要素があって、かなり刺激的な現場で、つまりは

・3D(CG)と2D(作画)の融合!
・社内のデジタル作画化!
・自分の演出・作画チェックもデジタル(液タブ)メインで(汗)!

です。CGに関しては、部分的な使用は劇場版『ヴァンガード』などでもやってますが、「CGがメインで部分作画」みたいなフィルムは初めて。最初は作画人間が考えるに違いない「作画となんの遜色もない、作画に見えるCGを!」とか思ってたのですが、実際上がったラッシュを観てみると、「これは手描きの作画とは違う魅力があるゾ!」と。俺の考えが浅はかでした。2000年代、スタッフも観客も「手描きに馴染むCG」とか「CGに見えないCGの使い方」云々言ってましたが、そんな

「手描き至上主義」に巻き添え(?)を食わせるようなCGの使い方ではなく、そろそろハッキリ「CGの魅力」を売りにしてもいいのでは!?

と考え直したんです! かなり前に話題にしたはずですが、俺自身は小学2〜3年生——PCをマイコンと呼んだ時代からコンピューターを触ってた人間なので、作画のデジタル化やCGなどは「待ってました!」なので、コンピューターアレルギーはまったくなく、本当に楽しみながら作ってます!
 でもまぁ、こーゆー事言ってると昔の知人・友人から「アニメーターのくせに作画を見捨てんのか?」的な説教をされそうですが、今回CGと付き合ってみると、CGも作画もそれぞれ得意・不得意があると分かりました。てことは

手描き作画はなくなりません(断言)!!