COLUMN

第464回 そろそろ

放映開始した『うさかめ』、いかがでしょうか?

『てーきゅう』同様のハイスピードを予想されてた方は多少戸惑われたかもしれません。スピード云々は

原作の内容に相応しい尺として『てーきゅう』よりも30秒長い本編尺(オープニング・エンディング抜きの尺)を自分から提案したんです!

『てーきゅう』の本編尺は88秒、『うさかめ』は120秒(あ、第一幕のみスペシャルで150秒、2幕以降は120秒)。『てーきゅう』のシュールで不条理なギャグは、理屈を感じさせない勢い・スピードで押し切った方が面白いのに対し、ギャグというより「日常系やや青春(?)コメディ」の『うさかめ』では、やはりそこそこの「間」は必要と判断したからです。あと、

水彩調の画面処理!

は、今作キャラクターデザイン・作画監督の菅原美幸さんの提案によるもので、俺自身も「『てーきゅう』と違うモノを作りたい!」と思ってたので「ああ、いいね〜」とノッかりました。共同でキャラデ・作監の宮村明さんも(本人の希望で)OPのコンテ・演出・作画、頑張ってくれて、楽しい元気なOPに仕上がったと思います。『高宮なすのです!』のキャラデ・作監やった三宅舞子さんもOP作画と各話の作画で参加。シリーズ全体のやわらかい雰囲気は、菅原・宮村・三宅、3人の女性アニメーターによるところ大です! そして今回「チーフディレクター」として、コンテチェック後の画作りを村田光くんに全て任せてます。もちろん、問題のあるカットは自分が口出し・手出ししますが、

基本、今作は現場のスタッフを信じるのが「自分の仕事」!!

と決めてます。ホント言うと「OPくらいは自分で」とも一瞬考えましたが、宮村が「やりたい」と言ってきたのでやってもらいました(当然「監督チェック」として部分修正はしましたが)。村田・三宅は会社設立と同時に、宮村・菅原は次の年に入社。それらの新人をメインスタッフにして作品を作れる幸せを、今自分は味わってるところなんです。

という事で、そろそろ