COLUMN

第439回 面接あれこれ

今週末、また何人か面接をします。アニメーターや演出志望でうちの会社を受けにくる若い方々と!

 作品(描いた画)と履歴書だけでは、アニメに向いてるかどうかなど、なかなか分かるはずありません。自分はなるべく時間を作り、面接して決める事にしています。どれだけ慎重に話しても、結局辞めていく人は辞めていくものですが、やはり「画が巧いか下手か?」より「何を考えてアニメを選んだか?」を知りたいんです。「なぜウチ(ミルパンセ)を選んだか?」ではありません。

なぜアニメを選んだか?

です。世の中にごまんとある職種の中から、なぜ「アニメ」を選んだのか? もし、

小さい頃から画を描くのが好きで、描く度に褒められてて、ネットに画を上げれば「神」と崇められてる僕は、きっとアニメ業界でも「巧い」「天才」と褒められ伸びて一流のアニメクリエイターになれるはず、と思った!

とかが理由だとすると、アニメを教える際、手を入れ(修正を入れ)れば「僕のが直されるなんて!」と憤慨し、「ここのパースが下手だね」と指摘すると「否定された!」と会社に来なくなる人が多いんです。むしろ、

自分、画はまだまだだけど、とにかくアニメ作りに参加してみたいんです!!

な人の方が長続きします、アニメって。ま、どんな仕事でもそうかもしれませんが。  あと「高卒でもいいのでしょうか?」と相談しにきた高校生の方もいました(2人ほど)。俺的には「全然問題ない」と答えましょう。「専門学校とか行くべきですか?」と訊かれれば「経済的に許されるなら、友達もできて楽しいから行ったらいいけど、そうでないなら無理しなくていい」と。「友達や仲間は業界入ってからでもできるし、もし学校に行きたくなったり、他の仕事がやりたくなっても、20代はいくらでもやり直しがききます」から。つまりそのくらい気楽に「アニメやってみよう!」と思ってみていいんじゃないでしょうか。面接の日が楽しみです。あ、

そういえば『てーきゅう』第6期始まりました!!

 ミルパンセは『Wake Up, Girls!』(山本寛監督作品)の追い込みのため、OPの原画を自分で描きました。一部自分のラフ原を拾ってくれた、社内の新人さんらに大感謝です。ありがとう、そしてお疲れさまでした! 今回のOPは、アース・スタードリームさんと人数合わせのため、トマリン・うどん子・アネンコフも一緒に走って踊って計7人。やしきん先生の詞・曲もノリノリで楽しくて大好きです。「てーきゅう」を「Take you!」とかけて、「連れていく」もさらにかけてたり、本当、頭いい! こーゆーいい曲だから、

OPのコンテもパパッ! と上がりました!

 なぜか一際目立ちましたね、うどん子!