COLUMN

第435回 健康と紅

風邪が治った気がしますっ!!


 でもまあ、ほぼ全快祝いのつもりで、大好きなBOOKOFFにて、

『紅三四郎』のDVD-BOX(中古)を買いました!!

 タツノコプロ創成期の吉田竜夫先生原作・九里一平先生総監督作品。本放送1969年って事はもちろん自分生まれてませんが、幼少期に早朝の再放送で観てました。4歳か5歳? たぶん幼稚園くらい(たぶん小学生ではなかったと思います!)。無邪気に

とか思って観てました。やっぱ男の子は「強い男」に憧れるもので、素朴に「あの赤い服(胴着)欲しい!」と。でも今改めて観返してみると「なぜ胴着を着ると強くなるのか?」の説明は特になく、てか、そもそも赤い胴着に三四郎の強さの秘密があるわけですらなさそうでした(汗)。あとこれ、子ども向けってより大人(オッサン?)が普通に楽しめるアクションものですね。毎話数必ず美女(美少女というよりタツノコ美女!)がゲストキャラだし、バイクに乗って螺旋階段を上ったりと、今では「作画無理無理!」とシナリオ段階で止められるアクションを次々と見せてくれます! あ、撮影とかもマルチ(撮影台を複数段分ける)とか透過光も当時にしてはかなり使ってて、結構凝ってるし、止めイラストも出崎アニメとは違った効果を生んでます(ちなみに出崎統監督『あしたのジョー』より『紅三四郎』の方が放映順では先!)。そして何よりキャラクターデザインがとにかくカッコいい! 今ではなくなって久しいシャープな骨格の肉体派好青年。昔のタツノコキャラは皆そうでした。アニメだマンガだの枠ではなく、普通に人間的が男の色気を感じます。そりゃあアクションシーンなどは「今ならもっと気持ちいいタイミングで描くのに〜」ってカットはいくつもありますが、そんな些末な事は作品全体のサービス精神でチャラですよ!

アニメって技術的な事より
まず先に「楽しいモノ」であるべきだ、やっぱり!

と思いました。